令和に舞い降りた昭和の天使、文坂なの。高いプロデュース能力で切り拓き突き進む、終わりなきアイドルという道。


一番好きなのは、明菜さんかな。ちょっと影のあるアイドルさんが好きで。同い年の子とは全く話も合わないし、カラオケも1人で行って歌ってました。

なぜそんなに昭和に惹かれたのか、ご自分ではどう分析されてますか?

こういうのはだいたい親の影響とかあると思うんですけど、両親は昭和の生まれですけど別にアイドルが好きなわけでもないんです。親の影響っていうより、もともとテレビとかで昭和の懐メロ特集とか見るのがすごい好きだったんです、幼稚園とか小学校の頃から。気付いたら、知らないうちに好きになってました。

昭和の頃は、生まれてないですもんね?

生まれてないです。私の頃はモー娘。さんとかがアイドルだったんですけど、モー娘。さんの曲も素敵ですけど、私が好きなのは百恵ちゃんとか明菜ちゃん、Winkさんとかで。

すごい、ザ・昭和ですね。その中で一番を挙げるとすれば、誰ですか?

一番好きなのは、明菜さんかな。ちょっと影のあるアイドルさんが好きで。

ああ、めっちゃわかります!でも、まわりとはぜんぜん話が合わなくないですか?

同い年の子とは全く合わないですね。高校生の頃はカラオケに行っても歌う曲が合わないから、1人で行って歌ってました。

先ほど、人前に立って歌うとか、そういうタイプでは絶対になかったとおっしゃってましたよね。それが、アイドルとして活動を続けている原動力みたいなものは、何なんですか?

いや、もう好きだから。好きだからですね。両親にも何も言わずに始めたんです。オーディションを受けてるのとかも全く言ってなかったし。両親とカラオケに行っても、恥ずかしくて一曲も歌えないくらいだったので、知ったときはびっくりしたと思います。

アイドルになってから報告されたんですね。

でも衣装とかを実家の洗濯機で洗ってたんですよ。どう考えても私服じゃない洋服を洗ってたから、うすうす気づいてはいたみたいで。

ご両親はなんておっしゃいました?

すごく驚いてはいましたけど、なのちゃんの好きなようにやればいいんじゃないっていうスタンスで、干渉せず。中学時代とかは引きこもってた頃もあったから、やりたいこと見つけられてよかったねっていう感じで応援してくれています。

自分を元気づけてくれたアイドルに、今ご自身がなってるんですもんね。アイドルになって良かった!って思う瞬間って、どんなときですか?

良かったなって思うのは、自分のことで喜んでくれる人がいるときかな。ファンの方ももちろんそうですし、例えば、家族はふだん活動に対して何も言わないんですけど、タワレコさんに私の等身大パネルを飾ってもらったときは、お母さんがすごい喜んでくれて。お店に行って、パネルとツーショットを自撮りで撮って来てくれたんです。

それはもう、お母さん絶対うれしいですよね。ファンの方は、先ほど年齢層が高いとおっしゃってましたが、どういう方が多いんですか?

どういう方が多いのかな?最近は若い人も来てくれるようになったんですけど、曲が好きって言ってくれる人もいますし、曲も好きだけど私自身を好きって言ってくれる人もいます。あと最近は、曲を聴いて好きになってくれる方が多いんですよ。

曲から入って、ファンになってくださる方?

はい。昔は現場でファンの人を1人1人作っていった感じですが、今はサブスクとかもあるので、ネットとかを通じて知ってくれてファンになってくれる方が多い気がします。あとは、ラジオ。私の曲がラジオで流れているのを聞いて、ライブに来ました!っていう方。

ラジオの影響が大きいんですね。

最近新しく知ってくれた方は、もうほとんど。

曲がラジオでかかるようになったのは、何かきっかけがあったんですか?

初めて文坂なの名義で出したファーストシングルが『愛わずらい』っていう曲なんですけど、それがTBSラジオでライムスターの宇多丸さんがやってる『アフター6ジャンクション』で流れたんです。
ああいうのって事前に連絡とか来るのかなって思ってたんですけど、私は何も知らなくて。ファンの方が「今なんかラーメン屋さんでなのちゃんの曲流れてるよ!」ってリプライで教えてくれて、え、どういうこと!?と思ってTwitterで調べたら、「今流れている愛わずらいめっちゃいい」みたいなのをいろんな人が呟いてくれてるんです。そこで初めて、自分の曲が流れてるのを知って。

えー、すごい!宇多丸さんがどこかから見つけてくれたんですね。じゃあ、全然知らない間に拡散されて?

拡散されてて、そこで知ってくれた人がすごく多くて。『アフター6ジャンクション』さんはリリースのたびに結構かけてくださるので、『あと6』で知ってくれた人が大半です。

『愛わずらい』はもちろん、オリジナルの楽曲ですよね?

そうです。いろんなアイドルさんに楽曲提供されてる佐々木喫茶さんに、作っていただきました。まったく面識なかったんですけど、メールを送って。当時の私はEPは1枚出したけどライブもできてないし、文坂なのとしてまだ何も活動できてないときだったんですけど、返事をいただけてめっちゃ嬉しかったです。

依頼を受けてくださったんですね!

もう、ありがとうございます!って感じでした。全然お返事もらえないこともあるんですけど、喫茶さんは「作ります」って言ってくれて。

文坂さんから、こういうイメージの楽曲でっていうリクエストをされたんですか?

はい。喫茶さんに作ってもらった曲が3曲あるんですけど、ファーストの『愛わずらい』だけ、こういう感じの曲が良くてっていうのは伝えました。『愛わずらい』は「アイドル的な盛り上がりは一切気にせず作ってください」ってお願いしたんです。喫茶さんの曲は結構盛り上がる曲が多いので、そういうのじゃなくて。アイドルの曲の場合、気を使ってコールを入れやすい曲とか作ってくださる場合がけっこうあるので、だからコールとかは考えなくて、タイトルに愛だけ入れてくださいって言って作ってもらいました。

上がってきた曲を聴いたときは、どうでした?

何ヶ月かしてデモ音源をいただいたんですけど、最高!ってなって。ありがとうございます、これでお願いします!ってなりました。思ってた以上のものをいただけたので。

もう、これが文坂なのの曲だ!っていう。

『愛わずらい』で人生変わったと思います。本当に頼んで良かったなって。

「文坂なの」の一番のファンは私。いつか文坂なのを、恵比寿の『LIQUIDROOM』でワンマンライブのステージに立たせるのが目標です。
1234
Profile

文坂なの

大阪府出身。関西を拠点に活動する、フリーランスのセルフプロデュースソロアイドル。「昭和と令和を股にかける懐かしくも新しいアイドル」をキャッチフレーズに、80'sアイドル感あふれる楽曲を歌う。2016年エスパーなのたん名義で活動開始。2020年に文坂なのに改名。夢は恵比寿の『LIQUIDROOM』でワンマンライブ。オリジナル楽曲全てサブスク配信中。

Youtube:@ayasaka_nano

CATEGORY
MONTHLY
RANKING
MONTHLY RANKING

MARZELでは関西の様々な情報や
プレスリリースを受け付けています。
情報のご提供はこちら

TWITTER
FACEBOOK
LINE