39組の作品が京町堀を彩る、現代アートまみれの3日間!見どころが満載すぎた、第2回目の「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア」
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大阪・京町堀という“街”を舞台に、昨年スタートした「メタセコイア・キョウマチボリ・アートフェア」。デザインやWEB、広告関係の企業が多く集まる市内屈指のクリエイティブエリアである京町堀が、街ぐるみでクリエーター・アーティストを応援しようという画期的なアートフェアです。第2回目となる今回は、国内外から合計323組がエントリー。その中から審査員によってセレクトされた39組の作品が、11月3日(金)~5日(日)の3日間、界隈のオフィスや店舗で展示販売されました。会場は昨年の4ヵ所から今年は9ヶ所と大幅に増え、まさに街全体がギャラリーに。京町堀がどっぷりアートに染まったフェアの様子をレポートでお届けします! 出展作家の南村杞憂さん、大山貴弘さん、海と梨さんのインタビューもぜひチェックを!
脱・なんとなく鑑賞!アートの見方や楽しみ方のポイントがわかる、目からウロコの解説ツアー。
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スタートは、美術解説するぞーさんによる「アート解説ツアー」から。美術解説するぞーさんは、美術の魅力を伝える美術解説者さん。アートをどう鑑賞していいのかわからない……という人のために、なんとなく見るのではなく、どういう視点で見るといいのか、鑑賞のポイントを発信されています。
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最初の会場ZIZOでは、前田登志春さんと、海と梨さんによるライブペインティングが行われていました。作品ができる過程が見られるのが、ライブペインティングの面白さ。絵が描けない人間にとっては、どういう思考回路でこういう絵になるんだろう…と不思議になります。特に海と梨さんは、2人で1枚の絵を仕上げるスタイルなうえ、画材がトリケラトプスやおもちゃの剣。なぜ?という謎がふくらみます(後半にインタビューあります)。
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続いては、COTO MONO MICHIへ。こちらは、立体作品が多く展示されていました。立体とは言っても、鹿の角を削った作品や、ガラスクロスを加工したものなど、「アートとは、美術とは、工芸とは…?」と思わず考えてしまう作品ばかり。自然のものや工業製品をアートにする、その感性の不思議さにやられました。アートって絵画や工芸や彫刻やデザインだけではないんですね。
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次の会場に行く前に、一行は靭公園へ寄り道。フェアのタイトルになっているメタセコイアの木を見に行きました。
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メタセコイアは、メタセコイア属に属する唯一の生物。一属一種で、ほかに種類はないそうです。しかも、高くまっすぐに伸びていくのが特徴。この木のように、一歩抜きんでた才能を京町堀から見つけ出そうという想いが込められています。
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では会場に戻って、次はChignitta spaceへ。ここでは、絵画作品の見どころを教えてもらいました。ひとつは、その絵画を窓としてみて、その世界をのぞき込む鑑賞法。窓の向こうに広がる世界を見る楽しみ方です。
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それに対して、作り方や材料、物質が魅力になっているアート作品も。どうやって作ったのか、なにで作ったのか、どういう構造になっているのか。そういう視点で作品を見るのも、アートの楽しみ方のひとつだそうです。
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続いては、おとなりのBYTHREE。平面から立体までさまざまな作品が展示されています。パッと見ではどう見ても風景画に見えないわにぶちみきさんの作品や、日本画の画材や技法を用いつつ、ストリートな世界観を表現した新埜康平さんの作品を鑑賞。
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そして、そのまたお隣のアートアンドクラフトへ。まず目を引いたのは、その名も針金マキさんによる、針金の立体作品。線画を立体化したような不思議な作品です。するぞーさんの解説によると、「最小限の要素で見えていない部分を補完して完成させたもの」で、みなまで描かないという手法は、日本画に通じるものがあるそうです。たしかに、線だけなのに肉の量感みたいなものが感じられます。
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最後の会場は、JIKAN<space>。一行はエレベーターに乗って6階へ。入口が普通のビルなので、まさかここがアートフェアの会場とは思えません。
この会場では、伊藤嘉朗さんの写真作品について解説。写真作品には、撮影する、加工する、現像するという段階があり、ここでの展示作品は撮影に重きを置いたもの。自転車のハンドルにカメラを取り付けて、長時間露光で撮影しているそうです。
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するぞーさんによると、アートでは「●●にしかできない」ことが重視されているそうです。アクリル、ガラスなど、その素材にしかできない表現って、たしかにありますね。
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以上の5会場をまわって、解説ツアーは終わり!なるほど、ただじーっと見るのではなくて、窓をのぞきこむように絵の中の世界を眺めたり、材質や技法に注目したり、複数作品からその人の世界観を感じ取ったり、なんとなく鑑賞のポイントがわかりました。