15年以上の歩みを経て、今できる最高の表現を。WARAJIの3MCが豪華ゲストと一夜限りのセッションで魅せる、渾身のショー『楽団笑時』とは!?

大阪・服部緑地公園発の表現者集団・WARAJI CREW。幼なじみという縁で結ばれ、ラッパー、ビートメイカー、ダンサー、ペインターがそれぞれのスキルを生かし、ヒップホップを軸に多彩な作品を発表してきました。そんなクルーのフロントマン的存在であるJambo Lacquer(以下、JL)、ブギ丸、チプルソによる初のスリーマンライブ『楽団笑時(がくだんわらじ)』が、満を持して4月19日(日)に心斎橋のBIG CATで開催!ステージ上には部屋をモチーフにしたセットが登場し、クルーと交友のあるアーティストも多数参加するなど、当日が楽しみな情報が発表されています。開催が間近に迫った今、彼らが見つめているものとは?イベントや飲みによく訪れるという、三国駅前の『RockAway Cafe & Bar』に3氏を招き、これまでの歩みや思い描くライブ像についてじっくり話を聞きました。

ステージ上に部屋が出現。『楽団笑時』で繰り出すパフォーマンスは、“さんまのまんま”!?的なスタイルで。

『楽団笑時』がいよいよ迫ってきました。話せる範囲でライブのことを聞いていきたいのですが、まずネーミングの意味を教えてもらえますか?

JL:舞台を作り込んでライブをしてみたい、という考えがもともとあって、それってお芝居に似ているなと思ったんです。そんなことを考えていたら“楽団”というワードがしっくりきて。僕たち3人がメインのスリーマンという形なんですが、これまでクルーとしてやってきた集大成的な意味も込めて、WARAJIらしい意味になる字を当てはめていった……という感じですかね。

ブギ丸:部屋をモチーフにしたセットを組んで、その中にはソファとかテーブルも置くんですけど、飾られてるものやグッズも自分たちにちなんだものだから、本当に部屋というか何か基地みたいな場所にいる感覚になります。

このセットは、WARAJI CREW主催の無料フェス『AIR CONTROLLER』(以下、エアコン)で2023年に使用されていましたよね。

JL:はい。10周年のスペシャルとしてお披露目はしたんですけど、もともとは『楽団笑時』のために作ったもので。あのときも、ホンマに部屋と錯覚してくつろいでる瞬間がありました(笑)。楽曲によって、リラックスした感じと緊張感の両方を見せられたら、と思っています。

迫力があってギミックも凝らされたセットですが、どのような工程を経て完成したんですか?

JL:まずこういうライブをやりたいって僕がアイデアを出して、同じクルーで絵描きのLANPに伝えました。家具も置きたいってことも、そのときにリクエストして。そうしたらミニチュア版を作ってきてくれたんです。タートルズ(ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ)のネズミの師匠キャラ、スプリンターの絵を描いてくれてて。幼なじみのクルーで秘密基地っていう世界観を、そういう形で表現してきたか、と。

ブギ丸:ミニチュアを見たときから「めっちゃいい」の連続だった。それで、僕の知り合いで大工のケンさんって方がいるんですけど、その人がミニチュアを見ながら「こう作れば実現できる」とか「もっと、こういうこともできます」ってアイデアを出してくれて、詰めていきました。

チプルソ:すでにカッコいいビジュアルがどんどん具現化していくのは、見てても楽しかったなと。

JL:ライブでは、出演者は舞台袖ではなく、この部屋の扉から登場します。人気者がどんどん入ってくるって意味では“さんまのまんま”じゃないですけど、そんな不思議な空間を見せれたらと思ってて。だから、ゲスト込みの演出や構成は結構時間を割いて考えてきました。僕らはすでにエアコンで使ったから、シミュレーションできてるんですけどね。

『楽団笑時』は、この舞台装置ありきで始まったプロジェクトだったんですね。エアコンを継続してきた中で、あえて新しい形を打ち出したのはなぜですか?

JL:エアコンはもともと、地域を活性化したいということで始まりました。自分たちが遊んできた服部緑地公園にお祭りをつくることで、地元に還元するというか……当時の僕らみたいな、中高生も参加してくれるイベントにしたいという想いもあって、無料のお祭りスタイルで続けています。ありがたいことに、最近は3千人規模になり、入場制限も考えないといけないほど来場者が増えてきて。

ブギ丸:でも、尺とか設備とかの関係で、表現できることに限界もあったんです。

JL:まあ、あれだけの出演者を集めて、入場無料で回せてること自体が奇跡やけど(笑)。コロナで3年間エアコンを開催できなかったときに、コロナ禍が明けたら何か新しいこともやりたいと思って、「より作り込んだ舞台でライブをやろう」となりました。クルーの中でも、現在も音楽でアウトプットを続けている3人で、より純度高く作品を届けられる場をつくったって感じですね。エアコンは一貫して、盛り上がりをつくる祭りとして続けていきながら、表現者としての集大成というか、これまでやってきたことを見せる新しいフォーマットとして、『楽団笑時』を企画しました。コロナ禍でライブが制限されたことで、仕込みに気持ちが向いた時期でしたね。

チプルソ:3人それぞれの活動で、いろんなアーティストともつながってこれたし。そういう関係の広がりも見せられるライブになればと思ってます。前回のエアコンで思ったんだけど、これまで一緒にやってきたゲストアーティストや、いろんな街で出会った人たちが同じ会場にいるって実感したとき「あれ、俺、死んだ?」って。死ぬ前に見る走馬灯みたいな感覚になったんですよ。

JL:走馬灯っぽい気持ちは分かる。WARAJIとしての活動で一番濃いものっていうと、やっぱりエアコン。あれはいつのエアコンの思い出かなんて、もうとっくにごちゃ混ぜになっていますが、毎年更新しながら続けられているのは幸せですね。

コロナ禍があったからこそ、ライブをより綿密に作り込む方向性が生まれたと。その時期には、個々の活動や表現においても変化はありましたか?

チプルソ:コロナで特に変わったというよりは、常に日々変化しているので、作風への影響はなかったかもしれません。ただ、自分のスタジオでフリースタイルを録り続ける「スタジオフリースタイル」を始めたのはコロナのころ。今後はこのフリースタイルをさらに極めていきたいと思ってるし、この活動に付随して、アルバムが2枚くらい完成しそうな手応えを感じています。録り貯めた楽曲を並べると、ふとアルバムとして見えるときがあって。実現するかは未定ですが。

ブギ丸:僕は田舎に住んでるのもあって、みんなと感じ方が違ったかも。ライブができなくなった期間は田んぼの作業に打ち込んでましたね。世の中を俯瞰するような視点が身についたタイミングだったかもしれません。

幼なじみ同士だから、解散も休止もない。これからも「ええやん」と言い合える関係でありたい。
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Profile

Jambo Lacquer

ラッパー、トラックメイカー。楽曲制作やプロデュースは、別名義のBomJa Breakとして活動している。若かりし頃にダンスに傾倒したのがきっかけでヒップホップにハマり、のちにWARAJI CREW結成のキーマンとなった。2021年には、実兄でキーボーディストのNagipanと兄弟バンド「MIIDA2」を結成するなど、活動の幅を広げている。

https://www.jambo-lacquer.net/

Profile

ブギ丸

WARAJI CREWのラッパーでありながら、約10年前に兵庫県丹波篠山市に拠点を移した。春から秋は米作り、冬は酒蔵での仕込み、さらに縁起物の達磨の行商も行うなど、自然や暮らしと向き合う営みと音楽活動を並行。そのオーガニックな世界観は、作品やパフォーマンスにも反映されており、「ブギ丸とでべそ」としてユニット活動も展開している。

https://linkco.re/NdQurUDy

Profile

チプルソ

ギター、ビートボックス、MPC等でトラックを組み上げラップするライブスタイルで知られるラッパー。客演やリミックスにも積極的に参加し、2023年にはプロデューサー/MPCプレイヤー・KEIZOmachine!とのユニット「The Clap Brothers」の活動も始動。独自のアプローチでヒップホップの領域を拡大している。

Youtube:@tiplesovideo

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