【ぼくらのアメ村エトセトラ vol.4】 THE・アメ村世代と新・アメ村世代が語る、アメ村の今と昔、これから。そしてとっておきの古着の話。


お店のいち押しアイテムに、密かに注目しているアイテム。気になるモノがあったらお店に足を運んでみて!

次に、お店で力を入れてるアイテムについて教えてください。

平賀:アメリカ軍のナイロン素材のトレーニングパンツです。これはオープン当初から売ってるウチの看板アイテムで、これまで300~400本くらい売ってるんちゃうかな。発売当時は4,000円で、今は安く見つからないし円安もあって8,000円まで値上げしてるんですけど、それでも全然売れるんですよ。アメリカでもちょっとずつ高くなってきてて、うちも高い金額で無理して買ってこないかんところに行き始めたなと。でも今後もやっていきたい思いはあります。

平賀:こっちは<ラルフローレン>のビッグシャツっていうシリーズ。個人的に身幅が広くて丈感が短いボックスみたいな形が好きで、常に展開していきたいけどモノが全然見つからないんです。ここからがんばってストックして、また秋口から展開するのが理想っすね。正直売れてるかって言われたらそうではないけど、好きでやってる感じです。

蝶野:力を入れてるみたいなのはないけど、好きで買い付けてるのはナイロン素材のシャツかな。アウトドア系とかめっちゃポケット付いてるとか、ちょっとひとクセあるやつが好きで。そのまま着てもいいし、ジャケット代わりに羽織ったりもできるから使いやすいんですよね。

廣島:アフリカに知り合いがいて、現地のアフリカンバティックを使って古着をサンプリングした服を作っています。70'sのワンピースやエプロン、テーラードジャケットなんかも可愛い。つけ襟とか人形とか、服以外のものも作りたいです。

廣島:古着だとほしいモノがドンピシャで見つからなくて、蝶野さんみたいにアレンジして着ることが多いんです。でもちゃんと自分のほしいモノを形にしたいと思って、2着のトレンチコートを使ったツナギを作りました。トレンチのリメイクってめっちゃあるけどツナギはなかったので、うちの看板リメイクアイテムになってくれたらと思っています。古着の玄人さんにはリメイクがささるか心配な部分もあるけど、私は好きやから挑戦したいなって。

では最後に、密かに注目しているアイテムはいかがですか?

平賀:今さらやから出すの恥ずかしいけど、サッカーユニフォームです。今ってサッカー系アイテムが結構人気で、大阪や東京にサッカー古着の専門店もあるんです。東京の専門店は、90年代から00年代頭くらいのユニフォームやトレーニング用のジャケットが4万くらいで売れてたり。スポーツアイテムがファッションに食い込んできてるなって思います。機能性も高いし何よりスケーターが着てるっていうので認知されてて。僕はそもそも好きで集めてたんで、お店で展開するのもアリやなと。

廣島:私もオンラインショップでサッカーソックスを扱ってて、それが結構売れるんです。女の子はニーハイっぽく履いても可愛いんですよ。ええやんって思ったから去年トレーニング用のスパイクも買って。ほんとはピッチで走れるやつが良かったけど、踏んじゃったら大変なのでやめときました。

前川:殺傷能力高いもんな。

廣島:サッカーユニフォームのノリでレディースはサイクリングとかもいけるかなって私は思ってて。ピタッとしてるからインナー使いできるし、何よりカラーがめっちゃ可愛いんで。

平賀:スポーツ系のアイテムはもっと広がっていきそう。今年の夏着る子は多いんじゃないかな。

蝶野:昔で言うとバスケットのユニフォームみたいな。

平賀:そうそう、あんな感じで古着屋に並ぶようになったりするかもね。前川のところはどう?

前川:前にフリマのイベントに出店した時、ゴルフ系の刺繍の入ったアイテムとか集めたりはしました。特にスポーツアイテムを集めてるわけじゃないですが、そういうのは好きっすね。

蝶野:ゴルフモチーフにフォーカスするって珍しいけど、そこに目を付けるんが前川のセンスよな。アメカジ系の古着屋だったら絶対買い付けんアイテムも、ちょっと鈍臭いけど可愛いやんっていう独自の感覚で前川がピックアップしてるんやと思う。お前これ自分で喋れよ!

前川:すみません。


今回ご協力いただいた皆さんのお店はこちら!

Epic

住所:
北堀江店/大阪市西区北堀江1-15-4
アメ村店/大阪市中央区西心斎橋2-16-13 宝泉ビル新館 1F
営業時間: 13:00〜20:00(2店舗共通)
休日: 不定休
Instagram: @epic_vintageclothing_kitahorie
Instagram: @epic_usedclothing_amemura
https://www.epic-osaka.com/

wit

住所: 大阪市西区南堀江1-16-15名城ビル6F A号室
営業時間: 13:00〜20:00
休日: 無休
Instagram: @wit_usedclothing_store
https://wit1221.thebase.in/

TOI

住所: 大阪市中央区南船場4-9-14 第一丸米ビル 3F
営業時間: 13:00〜19:00
休日: 木曜休
Instagram: @toi_osaka

stück

住所: 大阪市阿倍野区天王寺町北2-5-17
営業時間: 14:00〜20:00
休日: 木曜休
Instagram: @stuck_clothingstore
https://stuck.base.shop/

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Profile

平賀 拓郎

『Epic』オーナー

熊本県出身、古着屋で働くために20歳で大阪へ。『ピグスティ』をはじめとした古着屋数軒で15年ほど働いたのち、2016年に大阪・北堀江で古着&BMXを扱う『Epic』をスタート。昨年アメ村の路面に2号店をオープン。

Profile

蝶野 博章

『wit』オーナー

大阪府出身。高校時代に古着の魅力にハマり、17歳で『ビッグマン』に入社。その後20歳で『ピグスティ』に入社し、2019年に独立して『wit』をスタート。持ち前のコミュニケーション力を生かし、ポップアップなども積極的に行う。

Profile

前川 宗輝

『TOI』オーナー

兵庫県出身。5年間働いた『ピグスティ』から昨年独立し、南船場で『TOI』をスタート。国や年代に固執しない、若い感性を活かした遊び心のあるセレクトが話題を呼んでいる。

Profile

廣島 千波

『stück』オーナー

大阪府出身。『WEGO』、『JAM』を経て『ピグスティ』に入社し、4年間勤務したのちオンラインベースの古着屋とポップアップイベントをスタート。今年5月1日、大阪・寺田町に実店舗をオープン!

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