関西ストリートボールシーンのパイオニア・大阪籠球会。立ち上げから20年間、ISEさんが体現してきた、夢中で動き続けることの大切さ。
もう限界かってくらい、チームが解散しそうになったことは今までに何度もあった。

活動の話をたくさんお聞きしましたが、これまでの20年間でチームが解散しそうになったこととかはありませんでしたか?
何度もありました。良くも悪くも仲間意識が強くて、「籠球会に入りたい!」と言ってくれる子も拒否してしまう時期があって…。
それはなぜでしょう?
初期のメンバーだけで上手くやれてた期間が長かったからですかね。自分らで人を呼んでイベントを企画して、バスケのトーナメントでも優勝できてるって状態は、完璧じゃないですか。だから、めっちゃバスケが上手くて熱い気持ちを持ってる人がチームに入りたいと言ってくれても、新加入とはならなかったんですよ。



たしかに完璧ですね。上手くいけばの話ですが……。
でも、それからSOMECITYっていう3on3のリーグが誕生し、若くて勢いのあるチームも新しく出てきて、全然勝てないシーズンが続いたんです。パフォーマンスもプレイも両方やってるから、試合で勝てないなら練習しなきゃいけない。そうなるとパフォーマンスの練習時間が取れない。
あまり良くないループに入ってしまっていた、と。
もう限界かって場面が何回もあったけど、京都大作戦とか大きいイベントは半年以上前には決まってる。結局解散する間もなくスケジュールが埋まっていくので、チームがなんとか繋ぎ止まってる感じでした。そんな状況を打破しようと、チームとしてパフォーマンスとプレイヤーの両立を辞めて、チーム内で役割を分けるようにしたんです。

これまでのスタイルを変えて。スポーツっていう特性上、若い選手の方がどうしても体力がありますしね。
僕はそこで試合に選手登録はせずに、パフォーマンス専門にシフトしました。他にも結婚だったり子育てだったり、メンバーのライフステージ的にもいろんなことで変化があって。みんな別で仕事をしながら活動してたし、それぞれの生活もあるし。ほんまに一言で表せないくらいにいろんなことがあった。

ISE/田辺正峰
三重県度合町出身。学生時代を隣町の伊勢で過ごす。地元愛が強く、ISEというニックネームに。大阪籠球会の立ち上げメンバーのひとり。高校卒業後、就職のため来阪。6年間会社員として勤めたのち、専門学校へ行き柔道整復師の道へ。現在は整骨院で勤務しながら、「ISE STANDARD」の屋号で全国各地に赴きマッサージのPOPUPを行っている。
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