もっともっとキラキラしてる存在へ。『X Games Osaka 2025』に出場するプロスケーター・貝原あさひさんが魅せる、スタイルと表現の果てしない可能性。


昨年初めて参加したモンスターのツアーでは、憧れのスケーターたちと滑って撮影して、一緒に生活する毎日。ずっとこの環境にいたい!このステージにいたいっていう気持ちが、いっそう強くなったんです。

中学2年生からスケートボードの世界で生きていくと決めて、今日まで歩んできたわけですが、スケーター・貝原あさひとしての転機は何かありましたか?

モンスターエナジーのアスリート育成プログラムである、モンスターアーミーのサポートを受けるようになったことですね。

それはどんな経緯で?

2年前くらいなんですが、アメリカでトニー・ホークが主催するバートアラートという大会に出場したんです。バート種目の最高峰に位置づけられる大会で、そこにモンスターアーミーのチームマネージャーが視察に来てたみたいで。帰国してからフィルマーのクリスから「モンスターがあなたについて聞いてきたよ」って、DMが来たんです!「えっ!!!」って感じで、モンスターのチームに入れるなんてまさにドリームだし、部屋の中で叫んで発狂してました(笑)

そりゃ発狂しますよね。それで加入することになったと。

そうです!話がどんどん進み、モンスターアーミーのサポートを受けれるようになったんです!その後のバートアラートや『X Games』でもモンスターのヘルメットをかぶって出場したんですけど、すごくテンション上がってましたね(笑)

あのロゴ入りのヘルメットをかぶれるのは、サポートしてもらってるオフィシャルライダーだけですもんね!

モンスターアーミーの育成プログラムは13〜21歳なので、結果と実績を残してモンスターエナジーのサポートも勝ち取りたい。それも私の目標ですね。

そうなるのが楽しみです!モンスターアーミーのサポートを受けたことで、周囲からの見られ方や環境も変わるのかなと思うんですが、どうでした?

環境は変わったので、そこはスケーターとしての転機だったと思います。昨年にアメリカのタンパでモンスターのツアーがあったんですが、いつもお世話になってるフィルマーのクリスから「あさひもおいでよ」って誘われたんです。でも、誰が来るとかも知らされてなくて、行ったら大好きなスケーターばっかりで!!

テンションも上がるし、そんな環境に身を置くことであさひさん自身もどんどん進化しますよね。

ほんと、毎日が刺激的でした。ツアーは2週間くらいだったけど、憧れの人と滑って撮影して、一緒に生活する毎日。ずっとこの環境にいたい!このステージにいたい!その想いがいっそう強くなりました。

練習ももちろん大切だけど、やっぱり環境が人を成長させることって大きいと思います。今、現時点での理想的な環境に身を置くあさひさんにとって、スケートボードの魅力ってなんでしょう?

みんな違うってとこかなぁ。スケートスタイルも人それぞれに個性があるし、同じトリックでも全然違うように見える。そういった自分の個性を活かせるのが、スケートボードの魅力だと思います。それと、みんなで滑ると最高に楽しい!そこはスケートボードの魅力の原点かも。

競技としては個人で競い合うけど、スケーターの皆さんが持つウェルカムな雰囲気って絶対ありますもんね。年齢とか性別も関係ないし。

そうなんですよねー、あのウェルカムな感じ!小さい時も、みんな受け入れてくれましたし。

じゃぁ、ここからはあさひさんの昔を知るヴェニスさんにも入っていただき、いろいろ聞いていけたらと思います!あさひさんは小学2年生から『X-tech』に通っていましたが、当時はどんな感じでしたか?

ヴェニス:あさひは当時からミニランプが好きでしたね。俺らは同じミニランプでもトリックにこだわって回し技とかばっかりしてたけど、あさひはグラブを入れたりしてて、流れを意識してるような気持ちいいスケートをしてたんですよ。あさひの兄貴はストリート寄りで回し技もキレキレのタイプだったから、俺らとはまた違うなーっていう雰囲気がありましたね。

いつも流れを意識してると先ほども言ってたので、昔からそのスタイルだったんですね。

ヴェニス:スタイルで言えば、トリッキーというよりかは美しい滑りをする感じ。今は身長も伸びてるし、さらに気持ちいいスタイルになってて、すごく映えるなと。女の子のスケーターの場合、すごくスキルがあっても女性的な動きになってしまう子が多いんですが、あさひはメンズにも引けを取らないスタイルを持ったスケーターだと思いますね。だから、男子からも女子からもプロップスが高い。それがあさひの魅力かなぁ。ねぇ、どう?

あさひ:……(笑)

ヴェニス:なんかすごい褒めてる感じになってるなぁ(笑)。あとは、フレンドリーなんですよね。小さい時から人懐っこくて、いつも寄って来てたんですよ。中で仕事してても勝手に入って来て横にいるし。「暇なん?練習しろよー!」って思ってると、似顔絵が置かれてたりもして(笑)。なんか俺ばっかり喋ってるやん!

(笑)。あさひさんは昔からお世話になってるわけですが、ヴェニスさんはどんな存在ですか?

あさひ:うーん……(笑)。でもちょっとだけ、G-DRAGONに似てるなって。

ヴェニス:「私の推しなんだけど」って、俺に言ってきたんですよ!その話を奥さんに言うと、「全然違うわー」って(笑)

あさひ:でも、ちょっと似てるよ!

確かに、ヴェニスさんも鼻筋がキレイだし、目元とかもメイクしたら似てるかも(笑)

あさひ:ですよねー!

ヴェニス:めっちゃ俺のこと推してるみたいやん!でも、Gじゃなくて俺はヴェニスのVだから!

あさひ:V-DRAGON!!

(笑)。なんかこの微笑ましいやりとり、いいですね。昔からそんな感じだったんだろうなって思います。

ヴェニス:明るく楽しくはできてた気がしますね。他はスパルタで教えるところもあった時代だけど、俺らは楽しかったら結果はついてくるんじゃないのって感じで。もちろん努力は必要ですが、しんどい想いとかイヤな気持ちになってまでするのは努力じゃないと思ってるんですよ。いつもキャッキャ言いながらやってたので。そういうヴァイブスは、あさひの中にもあるかもしれませんね。じゃぁ、あさひも言うてよー。そういうヴァイブスはヴェニスさんから教わりましたって(笑)。今の私に活かせてますって(笑)

あさひ:うん!教わりました!活かせてます!(笑)

ヴェニス:なんか無理やりやなー。まぁ、ヴァイブスとか社交性は俺らの取り柄でもありますが、あさひ自身の成長においては『X-tech』だけじゃなくて、もっと大きいランプのある場所に環境を変えていったのもあると思います。ここ数年は一緒にセッションする機会はなかったけど、どんどん成長してるなって思ってたから、いろんな環境で滑ってることが今に繋がってるのかなと。

ちなみに小さい頃からミニランプとかで滑ってると、優位性があったりするもんなんですか?

ヴェニス:まぁいろいろ見解はあると思いますが、ランプから始めると体幹やバランス感覚が鍛えられるんですよ。小さい頃からその感覚が体に染み込んでいくので、大きくなってからストリートとかに転向するスケーターも多い。あさひの場合はミニランプから始めてバートに移行して、今はパークにもチャレンジしてるし、小さい頃からの基礎が活かされてるのかなと思いますね。あと俺から言うとすれば、スケボーを続けてくれてマジでよかった!!あさひのお母さんとも仲が良いから、「練習に行くと言いながら、行ってない疑惑がある!」って相談を受けたこともあったんですよ。

あさひ:中学1年生の頃かなぁ。ちょっと離れたくなった時期があったから。

ヴェニス:でも戻って来たからすごいよ。小さい頃からやってたり、親にやらされていると、反動でやめちゃうパターンも結構あってね。まぁ俺は35年続けてるからなぁ。継続は力なりって言うけど、何も成し遂げてないからまだまだ続いてる最中です(笑)。あさひは、怪我とかはないの?

あさひ:大きな怪我はないよ。膝はちょっと痛いけど。

「キレイにできるんだよー」と、いきなりヴェニスさんに披露した側転の模様が、こちらです。

ヴェニス:俺らはスケートして酒飲んでパーティーに行くって感じで、カルチャー寄りな遊びの延長だったけど、スケートボードは本気で取り組まないと世界には行けないシーンになってるので、あさひはすごい!世界の最前線で戦ってるし、次の『X Games Osaka 2025』でもやってくれると思います!!

あさひ:ヴェニス君は観に来てくれるの?

ヴェニス:もちろん!応援しに行くよ!!

あさひ:V-DRAGONのためにも頑張るねー(笑)

一昨年と昨年の『X Games』では、両方とも銅メダルでした。今回は地元での開催だし、絶対にメダルが欲しい!シグネチャートリックもお楽しみに!!
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Profile

貝原 あさひ

2006年生まれ、大阪市出身。小学2年生からスケートボードを始めてメキメキと頭角を現し、中学2年生でバートと出会う。以来、世界のバートコンテストで活躍し、その気持ちいいスケートスタイルから高いプロップスを集める。モンスターアーミー、アシックススケートボーディングなど、スポンサードも多数。X Games Ventura 2023&2024では、バートで銅メダルを獲得。推しは、G-DRAGON!

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