もっともっとキラキラしてる存在へ。『X Games Osaka 2025』に出場するプロスケーター・貝原あさひさんが魅せる、スタイルと表現の果てしない可能性。

いよいよ6月21日(土)&22日(日)に京セラドーム大阪で開催される『X Games Osaka 2025』。1995年にアメリカでスタートして以来、世界最大のアクションスポーツの国際競技会として、数えきれないほどの熱狂と感動を生み出してきました。日本国内ではこれまでに千葉県で3回行われてきましたが、ついに関西初上陸です!そこでMARZELが注目したのが、プロスケーターの貝原あさひさん!『X Games』では国内初となるバート種目にエントリーし、世界のバートコンテストで活躍しているトップスケーターの1人です。大阪出身の18歳の彼女が歩んできたスケーターとしての日々や夢の話、この『X Games Osaka 2025』にかける想いなど、じっくりインタビューしてきました。撮影場所は、関西のスケートシーンを牽引してきた野上“ヴェニス”竜也さんが運営する『X-tech』。あさひさんが小さい頃から通っていた場所でもあり、2人の思い出話も必見です。これからのスケートシーンでますます輝きを放つであろう彼女の存在は、要CHECKでお願いします!!

バートはストリートやパークとはまた違う魅力があるんです。それが、高さと迫力!こっちの方が、自分を表現できる気がした。

今回出場する『X Games Osaka 2025』のことは後ほど伺うとして、まずはあさひさんがスケートボードを始めたきっかけから聞かせてもらえれば!いつ頃から始めたんですか?

小学2年生の頃ですね。お兄ちゃんがスケートボードをしてたんですが、ショップに行った時にピンクの可愛いデッキがあって、それがどうしても欲しくて…。デッキ欲しさに始めたのがきっかけです。

実際にスケートボードを始めてみると、どうでしたか?やっぱり楽しかった?

最初は滑ることよりも、みんなと遊んでるのが楽しかったかなぁ。

みんなっていうのは、お兄ちゃんとかですか?それとも学校の友だちとか?

学校にはやってる子がいなくて、昔から『X-tech』に来てたんです。同年代の子がたくさん集まってたから、毎日みんなと遊べるのが楽しくて。学校が終わるとお母さんに連れてきてもらい、いつも遊びながら滑ってました。

地元はこの辺りなんですか?

地元は大阪の此花です。家族みんながサーフィンをしてて、オフトレも兼ねてお兄ちゃんが『X-tech』に通うようになってたから、その流れで私もって感じで。だから、昔からヴェニス君にはめっちゃお世話になってます(笑)

じゃぁ、あさひさんにとって『X-tech』はスケートボードのルーツ的な場所でもあるんですね!当時は遊びながらと言ってましたが、2018年のJAPAN SKATEBORDINGパーク女子では2位になってる!実力もメキメキついて、いろんな大会にもエントリーしてたんですか?

パークの大会にはいろいろ出るようになってました。初めて海外の大会に出たのは小学5年生の時で、Exposure(エクスポージャー)っていう女子だけの世界大会でしたね。

すごっ!Exposureのことって、何か覚えてます?

実はあんまり覚えてなくて(笑)

小学5年生でしたもんね。でも、小さい頃から海外も含めていろんな大会に出てると、物怖じしないようになったりとか、緊張しないようになったりとか、そういうのって何かありますか?

うーん、人それぞれだと思うんですけど、私はあんまり関係ないかも(笑)

ヴェニスさんから提供してもらった小学生時代のあさひさん。一緒に写ってるのは、以前MARZELにも登場していただいた平田琉翔さん。彼も世界を舞台に活躍する人気スケーター!

それも才能ですね(笑)。あさひさん自身は、その頃からスケートボードで生きていく!って感じだったんですか?

全然そんなことないです。スケートボードだけになるのはイヤだったし、中学1年生の頃は「JKしたい!」って思ってました。だから、その頃はスケートボードから少し離れてたこともあったんですが、やっぱりスケートボードが好きだなと感じて。

スケートボードへの想いを再確認したのは、何かきっかけが?

中学2年生の時に出会った、バートですね。コロナ禍で当時はどこもパークが閉まってたんですが、神戸の『“g” skate park』は使えたので、バートを滑ってみたらすごく楽しくて。“g”のバートは高さ4mくらいあって、最初はめっちゃ怖くて滑れないと思ってたけど、練習するうちに恐怖心も消えて楽しさを実感できるようになったんです。

*バート(vert)とは、垂直を意味するバーチカル(vertical)の略。最上部が垂直となるハーフパイプ状のランプを往復しながらトリックを競う。

バートのどんな部分が楽しかったんですか?4mの高さからドロップインするのとか、だいぶ怖そうですし。

いきなりドロップインは、さすがに怖くてできませんでしたよ。最初は下で振り子のように滑ってて、フロントDをメイクしたりしてたけど、ドロップインはやっぱり怖かったです。垂直の壁を滑って降りるなんて、できるわけないって思ってまし(笑)。でも、バートはストリートやパークとはまた違う魅力があるんです。それが、高さと迫力!バートの方が自分を表現できる気がしたし、高さと迫力、そしてトリックの部分も含めてマッチしたのかなって思います。

 

Blood Wizardから公開された貝原あさひさんのウェルカムパート。新旧を組み合わせたトリックは必見で、バートならではの高さと迫力が感じられると思います!

あさひさんの表現やスタイルとバートがマッチしたことで、再びスケートボードにガッツリと取り組むようになったと。

そうですね。スケートボードの世界で生きていこうって思いました。中学1年生の頃はJKをするために普通の高校に進学するつもりだったけど、中学3年生になって進路を決める時には通信制の高校しか考えなかった。スケーターは通信制に通ってる子も多いし、スケートボードを生活のメインにしたかったので。それに、勉強も苦手だったから(笑)

大きい決断ですよね。実際、通信制の高校に通ってからはどんな生活スタイルだったんですか?

毎日12時くらいから“g”に行って、18時頃までずっと練習してました。

練習する時って、「今日はこの課題に取り組もう!」とか、決め事を作ったりするんですか?

そうする方がいいかもしれませんが、「これをする!」って決めてやるのが得意じゃなくて。いつも流れの中で練習してましたね。それは今も変わらないかなと。

なるほど!でも、自分の流れを大切にしていることで、変な力みもなくなるのかもしれませんね。決め事を作っちゃうと、余計な力が入ったりもしそうだし。ちなみに学校の課題とかもありますよね。

毎月のレポート提出がめっちゃありましたね。海外の大会に出る時はやる暇がないから、いつも一気に終わらせて、とにかく大会に集中できるようにしてました。ほんと、すごい量があったんですよ(笑)

スケートボードにかける想いがあるからこそですね!そんな日々を送る中での、あさひさんの息抜きって何かあります?

音楽を聴くことと、絵を描くことかなぁ。絵は昔から気が向いた時に描いてる感じですが、動物とか景色とかが多いです。小さい時は、ヴェニス君の似顔絵もよく描いてました(笑)

いいですねー、その似顔絵見てみたい(笑)。音楽はどんなのを?

ロックとか、K-POPとか。実は2日前も、世界で一番好きな人のライブに行ってきたんです!!

おっ!それは誰ですか?

G-DRAGON!!しかも京セラドームだったので、私も1ヶ月後には『X Games Osaka 2025』で同じ場所に立ってるんだって!!そう思うと、めっちゃテンション上がりましたね。

お気に入りのネイルは、右手がG-DRAGONをイメージしたもので、左手はてんとう虫!ちなみにぶら下げている光るキーホルダーは、G-DRAGONのコンサートでゲットしたもの。
昨年初めて参加したモンスターのツアーでは、憧れのスケーターたちと滑って撮影して、一緒に生活する毎日。ずっとこの環境にいたい!このステージにいたいっていう気持ちが、いっそう強くなったんです。
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Profile

貝原 あさひ

2006年生まれ、大阪市出身。小学2年生からスケートボードを始めてメキメキと頭角を現し、中学2年生でバートと出会う。以来、世界のバートコンテストで活躍し、その気持ちいいスケートスタイルから高いプロップスを集める。モンスターアーミー、アシックススケートボーディングなど、スポンサードも多数。X Games Ventura 2023&2024では、バートで銅メダルを獲得。推しは、G-DRAGON!

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