好きが高じて、北海道の旭川で銭湯を再建。<FRO CLUB>のMICHIさんに宿る風呂愛と、衣食住湯の先にある夢について。

<BOKU HA TANOSII>や<KEBOZ>、<CHARI&CO>、鉄腕アトム…など、いろんなブランドとコラボしたり、ポップアップやイベントを仕掛けながら、京都を中心に銭湯カルチャーを発信している<FRO CLUB>。銭湯やサウナが近年ではブームになっていますが、そのもっと前から“風呂を楽しむ”ことを体現し、「銭湯を日常へ」というコンセプトのもとで活動を続けています。今回のインタビューでは、そんな<FRO CLUB>の中心メンバーであるMICHIさんに話を伺い、ホーム銭湯である『白山湯 高辻店』へお邪魔してきました。結成の背景やチームとして大切にしていること、日々の銭湯ライフ、好きが高じて始まった銭湯再建プロジェクトなど、風呂愛に満ちた話はほんと熱々です。そして、みんなでいつか叶えたい夢の話も、風呂好きだからこその想いが詰まってます。銭湯に通ってる人は共感できるだろうし、そうじゃない人は銭湯に行ってみたくなる…、MICHIさんの風呂愛をこの記事を通じてお裾分けします。読後はぜひ、近所の銭湯へ!!

あくまでも風呂を楽しむのが、<FRO CLUB>としてのメイン活動!アパレル展開は、銭湯の魅力を伝えるためのアウトプットの1つの手段なんですよ。

風呂好きの方々やストリートからも支持されてるブランド<FRO CLUB>ですが、立ち上げたのはいつ頃なんですか?

10年前くらいですかね。そもそもアパレルブランドをするつもりで立ち上げたんじゃなくて、風呂好きが集まったチームが<FRO CLUB>。DJやラッパー、MC、カメラマンとかをしてる風呂好きの夜遊び友だちと、週末遊んだ後に「風呂行こう!」みたいな感じで始まったんです。

夜遊びの疲れはその日のうちに風呂で癒すってことですね。<FRO CLUB>って名前もストレートでいいなと。

メンバーのSHIOTSUさんが名付け親です。名前は何がいいかなと考えてた時に、「俺らは風呂もクラブも好きやから、<FRO CLUB>でいいんちゃう?」って。TシャツのボディもPROCLUB製が好きだったし、そこからもサンプリングする感覚で<FRO CLUB>にしたんですよ。

ってことは、最初に作ったのもTシャツですか?

そうですね。自分たちが銭湯に着て行くためのチームユニフォームとして、Tシャツを作りました。クラブで遊んで、みんなで同じTシャツを着て風呂に行くって感じで。

そのノリわかります。チームの一体感というか、グルーヴ感も生まれますし。<FRO CLUB>の名は、そこから徐々に浸透していったと。

10年前くらいからゆるく始めてアパレルも作ってきましたけど、基本はマイペースなんです。今でこそ銭湯やサウナがブームになってますが、当時はおっちゃんばっかりでしたし、僕らも趣味の延長で作りたいものを作るって感じでした。例えば、RHYMESTERさんの楽曲の中に“まるでストレス飛ばすジェットバス”というリリックがあるんですが、それをTシャツにしたらおもしろいなってことで、<FRO CLUB>のメンバーでもある『TEERECO』オーナーの又之丞が、同じくメンバーであるZEN-LA-ROCKさんに相談。そこからRHYMESTERさんに掛け合ってもらって商品化したり。

めっちゃええですね、そのTシャツ!

RHYMESTERさんも「全然使っていいよ!」と言っていただき、発売したらめちゃ売れました。他にも由美かおるさんをサンプリングしたTシャツとかもすごく反応が良くて、僕らは趣味で作ってるけど、正直言うと「なんでこんなに売れるんやろ?(笑)」という半信半疑な部分もあったんです。

待ってました!的な感じで、風呂好きが共感するアイテムだった証じゃないですか。

僕らとしてもそういう実体験があったので、本気でおもしろいものを作っていこうと思ったのが6年前くらいですね。実は<KEBOZ>の川村君も<FRO CLUB>を買ってくれてて、それがきっかけで会うことになって一緒に白山湯で風呂に入り、番台でお酒飲んで話してるうちにコラボすることが決まりました。そのコラボ商品も発売時には150人くらいの行列ができて…。「マジで!?」って感じでしたが、そこからいろんな話がもらえるようになっていったんです。

こちらは4月に発売された<BOKU HA TANOSII>とのコラボアイテムの一部。

その行列はすごいですね。直近だと、<BOKU HA TANOSII>とのコラボも話題でしたし!いろんなブランドとコラボしたり、アパレル展開をしていますが、<FRO CLUB>としてのスタイルを聞かせてもらえれば。

アパレルも本気で取り組んでますが、おもしろい話があればコラボしたり、企画を提案したりと、基本的にはマイペースです。だから、シーズンとかに関係なく、スポット的に作りたいものをカタチにしてます。僕らはあくまでも風呂を楽しむのがメイン活動!アパレル展開は、銭湯の魅力を伝えるためのアウトプットの1つの手段なんですよ。

なるほど!それは理想的ですよね。<FRO CLUB>のメンバーは昔からの夜遊び友だちで構成されてるとのことですが、MICHIさんは普段はどんな仕事を?

僕は<DIESEL>の高島屋京都店でマネージャーをしつつ、ブランドコミュニケーションという立場で、上司の高山さんのもとで社内行事やイベントサポート、企画などを行っています。25歳で転職して入社し、今年で12年目ですね。

<DIESEL>なんですね!ちなみに会社は<FRO CLUB>の活動については?

もちろん承認してもらってます。個人の活動や個性を尊重してくれる会社ですし、今はブランドコミュニケーションという立場でも動かせてもらってるので、やりたいことがどんどん混ざり合ってる感じです。

そんな<DIESEL>の社風や環境が、MICHIさんの後ろ盾になってるんですね!出身は京都なんですか?

出身は大阪の高槻市で、大学が京都だったのでそのまま住みついてます。人の多さも街の大きさもちょうど良くて、ほんま住みやすいんですよ。それに京都には、いい銭湯がいっぱいありますしね!!

僕らのホーム銭湯は『白山湯 高辻店』。湯も水もサウナも最高なんですが、横山社長がほんまに最高な方なんです。
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Profile

MICHI

大阪府高槻市出身、京都在住。本名は塩路道徳、通称はMICHI。「銭湯を日常へ」をコンセプトに、銭湯カルチャーを発信する<FRO CLUB>の中心メンバー。様々なブランドやアーティストとのコラボを手がけ、週5〜6回ペースで銭湯に通う生粋の風呂愛の持ち主。北海道旭川市にある銭湯『菊の湯』の経営を承継し、ただ今リニューアルオープンに向けて京都と旭川を行き来する日々を送る。ホーム銭湯は、『白山湯 高辻店』。

Instagram:@fro_spadupa_club26
Instagram:@kikunoyu_asahikawa
https://froclub.shop/

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