手ぬぐいをきっかけに、僕がハマった初期衝動を共有したい。知るほどにディグりたくなる<手ぬぐいCHILL>の魅力とは。
何十年も経った頃、<Chill>の手ぬぐいが古着と同じように重宝されたら嬉しい。お客さんには僕の思想ごと愛してもらいたいです。
<手ぬぐいCHILL>として、今後はどんな風になっていきたいですか?
最終目標は、<Chill>の手ぬぐいが古着的な感じで重宝されることですね。古着とかも好きやから、この年代のデニムの色落ちがイケててとか、ステッチが良くてみたいなのにグッとくるんです。10〜20年後の若い子達が、「昔にあった<Chill>っていう手ぬぐいブランドがめっちゃイケてて、この間デッドストックが出てきてん!」みたいな会話をしてくれてたらおもしろいなと。そういうもの作りができるように頑張りたいです。みんなに<Chill>の手ぬぐいをディグってほしい。
素敵な目標ですね。
どうなるかわからへんけどね。もっと近い目標だと、ビジュアル面のかっこよさだけじゃなく、僕の思想も含めてお客さんに愛してもらいたいと思っています。今って<Supreme>がめちゃくちゃ人気じゃないですか。<Supreme>ってペインターやスケーターのカルチャーをリスペクトして、細かいギミックを商品に組み込んでいて。例えば<THE NORTH FACE>とコラボしてダウンジャケットをリリースするのは、ペンキの缶を内ポケットに入れてるからって海外のペインターが愛用してるからだったりするんです。でも日本の<Supreme>好きは、<THE NORTH FACE>と<Supreme>がコラボしてる!ってところしか見てない人も多いから。仮に商業的に成功しても、その中身を理解できてもらえてないと寂しいなって。もちろんお金持ちにもなりたいけど、僕の思想ごと好きになってほしいです。
デザインについては、販売する時に詳しく説明してるんですか?
何か聞きたそうにしてる人には話すけど、自分からはあまり説明しないようにしてます。うるさいなぁって思ってほしくないんで、押しつけないように気を付けてます。
これから一緒に手ぬぐいを作ってみたいブランドはありますか?
<KANGOL>や<NIKE>、ハイブランドとも一緒にやってみたいですね。<KANGOL>のハットをかぶって、そこからちょこんと手ぬぐいが出てるんとかも絶対かわいいし。海外のアーティストさんとも一緒にできたらいいですね。
最後に、読者にお伝えしたいことはありますか?
手ぬぐい制作の相談はお気軽に!100枚から作れるのでぜひお願いします〜!
<三上さんのお気に入りスポット>
CARIB RECORDS(大阪市浪速区難波中)
お気に入りのレコードショップ。レゲエのビンテージレコードが安いので昔から通っています。
Mr.samosa(大阪市中央区道修町)
ビリヤニがめちゃくちゃおいしい北浜のインド料理店。1周年のイベントで展示をさせてもらったり色んな人を繋げてもらったり、店主のケンケンくんには頭が上がらないくらいお世話になっています。
カジノバ(大阪市中央区備後町)
鮮魚がおいしい日本酒酒場です。個人的には、『メイクワンツー』→『膠』→『カジノバ』のハシゴ酒が黄金パターンですね。
三上 翔
1982年、大阪府柏原市出身。祖父の代より、地元に古くから伝わる染色技法・注染に使う防染糊の町工場を経営しており、「この伝統をもっと広めたい」と2016年に手ぬぐいブランド<手ぬぐいCHILL>をスタート。柏原の店舗は不定期で営業しており、最近はイベント出店を中心に活動中。
手ぬぐいCHILL
住所:大阪府柏原市古町2-1-21
営業時間:不定期(SNSで要確認)
電話:090-3722-1498