【ぼくらのアメ村エトセトラ vol.3】 いざ、あの不夜城へ。『LOCK STOCK』ヤスさんと巡る「三ツ寺会館」人物図鑑。
SNSも知ってもらうにはいいけど、インスタの背景になるのは違うかなと思ってます。目の前のお客さんのためにやってるんで。
そしてふたたび2階へ。喋りまくってお腹が空いた一行は、ヤスさんおすすめの『喜多郎寿し』さんへ伺いました。三ツ寺会館で、まさかお寿司屋が食べられるとは! 金髪の寿司職人、柳谷さんに握っていただきました。
『喜多郎寿し』さんは、こちらでお店もう長いんですか?
柳谷:16年ですかね。
森下:もうそんなに!僕オープンのとき覚えてますよ。
柳谷:もともと兄がやっていて、僕がそこを受け継いで。
森下:今やもういろんなところに店舗ありますもんね。
なにがきっかけで、ここにお寿司屋さんを出そうと?
柳谷:そもそも僕らの大ボスがこのビルでよく飲んでて、ごはん食べるとこないからっていうことで。
森下:飲んでる合間にお寿司つまめたらええなってことですね。お客さんはどういった方が多いんですか?
柳谷:40代半ばぐらいの方が圧倒的に多いですね。あと、韓国人の観光客の方もけっこう来られます。
え、そうなんですか?
柳谷:一見さんは外国人の方が多いですね。
森下:僕らが思ってたより、三ツ寺は観光スポットになってるんやなあ。
柳谷:そうですねえ。昔と比べたら廊下で寝てる人も減ったし、若い子が酔っぱらって入る店間違えたりとか、そういうのは減りました。朝まで飲んでる人も少ないですね。
森下:昔は店終わったあと、従業員連れて来るみたいな感じもあったけど。
一見のお客さんって、何を見て来られるんですか?
柳谷:インスタとか見てっていう方も多いですね。SNSは知ってもらうにはいい機会でもあるんですけど、でもインスタにあげるための背景っていうか、素材になるのは違うなと思ってるんで。取材とかも、ヤスくんの紹介がなかったらお断りしてました。
森下:ヤスくんやから受けてくれはったんですね。さすが、ヤスくんの人望の厚さがうかがえる。
柳谷:僕ら年下なのでほんまに可愛がってもらってますけど、年代が同じやったらヤスくんめっちゃ怖いですね。
森下:たしかに、普通に向こうから歩いて来たら避けるかな(笑)
柳谷:怒るとかじゃないけど、人としてこの線を越えたらあかんっていう。一回そこを超えてしまったら大変ですね。
取材とかも多いんですか?
柳谷:テレビとかよく依頼はありますけど、でも無茶なんですよ。夕方に電話かかってきて、翌朝10時から撮影したいからネタ用意しといてとか。
うわ、それは困りますね。
柳谷:メディアを優先しちゃうと、何のために、誰のために魚仕入れてんねんって話になってしまうので。目の前に来てくれたお客さんのために僕らやってますから。
森下:そうか、今日行ったお店の皆さん、やっぱり同じこと言いはりますね。来てくれるお客さんが大事って。
喜多郎寿し アメリカ村店
三ツ寺会館で本格的なお寿司が楽しめるなんて!というギャップも嬉しい喜多郎寿しさん。新鮮なネタと酒飲みにはありがたい小ぶりのシャリ、そして染みる汁物と、もう幸せしかありません。シャリを巻くスタイルの玉子も絶品!
住所:大阪市中央区西心斎橋2-9-5 日宝三ツ寺会館 2階
電話:06-6211-2113
https://www.kitarou.jp/americamura.php
三ツ寺もね、70軒ぐらい店あるから、絶対どこか合うところがあると思う。楽しくアホな話するのもええし、たまにはちゃんとした話してもええし。
再びヤスさんのお店に戻って、今日を振り返りつつ一杯。実際は記事にしきれないぐらいディープかつ面白い話が満載だったので、ぜひお店に足を運んで、生で聞いてみてください。
4軒お邪魔して、それはもう皆さん個性もキャラも立ちまくってました。
ヤス:こういう企画でもなければ、僕らもお店の歴史とか聞くことないから、面白かったですね。
森下:でもやっぱり皆さん、思ってることは近いというか。言い方は違っても想いは同じなんやなって。
あと、こんなに大阪内外の人がここで交流してるなんて、知らなかったです。界隈のディープな人ばっかりやと思ってたので。
森下:ほんまに、そんな名古屋や東京、海外から人が来てるなんて知らんかった。でも全国どこでも行きたい店があって、会いたい人がいてっていうのは幸せやと思うわ。
ヤス:三ツ寺もね、70軒ぐらい店あるから、絶対どこか合うところがあると思う。楽しくアホな話するのもええし、たまにはちゃんとした話してもええし。乾杯の数だけ出会いも学びもあるから、ほんまじゅんちゃんじゃないけど、酒場ってすごいし、酒場に来てほしいよね。