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2021.02.09ハイボールをたくさん飲んでも痩せるわけではない健康の話で盛り上がる、というのはおっさんの性である。鬼滅の刃よりもclubhouseよりも他のどんなヒットコンテンツよりも、我が肝臓のステータスの方が気になるのである。γ-GTPの値を育成ゲーのパラメータの如く気にしているのである。ある意味我々はポケモンと変わらないのだ。 とは言ってもまだ、私は30代としてはまだまだ下っ端の御身分なので、数値として気にするようなことはあるものの、自分でカラダの不調を感じることはなく、スクスクとワガママボディがサクセスストーリーを描いていた。 しかし、カラダとえんとつ町のプペルは絶好調の時ほど裏では事態がヤバい方に進んでいるもの、とはよく言ったものである。 先日、友人に 「肩、ヤバイよ」 と言われたのである。 私は、与田剛の肩よりはヤバくない自信があったので、「そんなに肩幅あるかな?」と返し、相手の口を噤ませようとしたのだが、そうではなく、肩こりの話だった。ちなみに私はどちらかというとなで肩なので、与田剛よりも三四郎相田に近い存在と思っていただいて構わない。 その友人に、「こんな肩固まってる奴見たことない」「このままだと10年以内に腕が上がらなくなるぞ」「まさか今泉佑唯より先に前田敦子が離婚するとは」「世も末」などと、かなり本気の心配をされてしまうことと相成ったわけである。 私は、肩こりを感じたことがほとんどない。これが良くないのだろうと思う。元々、どちらかといえば腰がたまに痛くなることがある為、将来は腰痛芸人としてひと花咲かせるしかないかと思っていた程であったため、肩への指摘は寝耳に水、いや、もはやこれは寝耳にミミズ状態であった。気持ちわりいな。 自覚症状は相変わらずないのだが、感受性がビンビンに豊かなので気になってしまい、人生初めての整体かマッサージにでも行ってみようと思い立った。 職場が近い友人に相談してみると、近くのお店によく行くとのことだったので、よっしゃ行ってみるべと調べてみると、なんとびっくり。結構なお値段である。抜きありか? 相場がワカランので実際には高いのかよくわからなかったのだが、まあいいやここに仕事終わり行ってみようか、となったのだが、連絡してみると予約いっぱいだという。予約しか勝たん。 仕方ないので他を当たることにする。大都会の大阪にはたくさんの整体・マッサージ店があるようで、すぐに代わりの店を見つけることができた。ネットで確認する限り、予約枠もまだ空いてるようである。根がのんきな私は、夕方になって行ける時間がわかったら予約しようと思った。ところどっこい。次にもう一度ネットを開いた頃にはもう当日の予約枠はペケペケペケ。放送禁止シリーズ第4話かよ。悲しみに打ちひしがれる私。このままでは腕が上げられなくなり、誇張しすぎた野々村議員のモノマネができなくなってしまう。 そこで私は、駅ビルに行ってみる事にした。第一ビルは私の通勤の道からもさほど離れていない上に、マッサージ屋がウゾウゾと並び立っている。どこかひとつくらい空きはあるだろう。 我ながら見事な作戦である。勝算は運と勘。科学的見地から見ても、天才としか言いようがない。これでイケると思ってしまっているあたりが天才的にダメである。 皆さんの予想通り、全店舗門前払いである。なぜこんな事になるのか…科学の力を持ってしても予約ができない。これはもう裏で誰かが糸を引いて、私にマッサージを受けさせないようにしているとしか考えられない。まさか西野か? その後、土曜日の予約に切り替えようとしても、家の近くの整体は全滅。 もうダメだ…俺は気持ちがレイムだからモノホン肩グニャプレイヤーになれねえんだ…俺は一生揉んでもらえずに非業の死を遂げるんだ…死後硬直でいつもより余計に固くなった肩をお届けするんだ… これはなんにも関係ない九条ねぎの写真。 もう!なんなんだよ!日本人!!整体行きすぎやろ!!!どんだけ疲れてんだ!!! よく休め!!明日の君の肩が今日の肩より柔らかくありますように!!!カッチコチの僕より!!
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2021.01.13書き間違えた年賀状だけでそろそろ4畳半はある2020年12月31日。 23時を回った後の大阪メトロは、いつにも増してがらんとしていた。今回の大晦日は、夜間の運転はなく、大阪市内の飲食店も21時で閉店するところが多いため、当然と言えば当然なのかもしれないが、毎年雨後の筍のように各駅でワラワラと乗り込んでくる人共はどこに消えたのだろうか。水煮になっておせちと化したのだろうか。 ここ数年の私の大晦日は、夕方からミナミに繰り出してひと酒浴びた後にダイアモンドロックスバーにてカウントダウンして年越し、その後ミナミ各所を行脚するといった感じだったので、4,5年ぶりに自宅にて年を越したことになる。 とはいえギリギリで帰宅したため、何をするでもなく、テレビから聞こえるR-指定のカウントダウンの声を、ただただ無機質な音として耳に迎え入れてたらいつの間にか2020年が終わっていた。私のこの一年を象徴するような、なんとももっさりとした年の跨ぎ方である。 「あんまり頑張らない」をモットーとして生きているので、一年の目標を立てることをあまりしないのだが、「一年の計は元旦にあり」「今年の圭も泥酔しそう」という言葉もあるので、ここはひとつ今年の目標を立ててみようかと思いたち、元旦からノコノコと頭を回してみた。 だが、健康第一とか貯金とか、OLの目標みたいなことしか出てこなかったので、ビール開けておっさんみたいにふて寝した。圭だけに。 あまりこういった、しっかり計画立てて物事を進めていくことが得意ではないのである。出たとこ勝負で生きているのだ。実際にはあんまり出ることすらないのだが。 他にひとつ目標を掲げるとすれば、先月盗まれた、私が10年ほど愛用したピストバイクが盗まれてしまったので、それをなんとか見つけ出して、盗んだ奴の鼻の穴に50セント硬貨の何枚でもねじ込んでやることだろうか。 盗まれたとき、それはそれはひどく落ち込んで、晩ご飯も茶碗3杯ほどしか喉を通らず、8時間くらいしか眠れなかったものである。 今では新しいミニチャリを買ったことで、安心してまた12時間ほど眠れるようになったし、ご飯も茶碗1杯食べられるようになった。安心安心。 しかしあれだね。 世の中のミニチャリってこんなに進まへんの?? 今一番びっくりしてること。そうそれは、ミニチャリが全く進まないこと。水ダウで検証してもらってもいいんじゃないかな。ミニチャリ、進むの遅い説。 自宅から職場まで、だいたいいつも15分ほどだったのだが、自転車を変えたら20分を超えてしまう。 それはなぜか?そう! ミニチャリ進むの遅いから!! 世の中のミニチャリスト達はこれで移動してるのかと思うとマジリスペクト。もう中野浩一ぐらいグルングルン漕いでも、横のジョギングしてる人に抜かれるんですが。ジョギングしてる人、このチャリ乗らない?こっちの方が運動になるよ?なぜなら全然進まないから。 こんなグルングルンしてるの、ミニチャリ乗ってる人とハムスターとソフトバンクのランナーコーチャーくらいだろう。あのチームはよく打つんだ。 こんな感じで世の中のミニチャリに乗ってる人すげえよ…と思っていたら、さらにもうひとつ気が付いた。 私のチャリ、ミニチャリにも抜かれてない? え?みんなのミニチャリ進んでない?思ったより進んでない?説立証ならずじゃん。 みんなめちゃくちゃ進むじゃん。進研ゼミの漫画に出てくる奴ぐらいクラスの先行ってるじゃん。ずるい。せこ。 ということで目標を変えます。 2021年の目標は、「それなりに進む自転車を買う」ことです。 21年の年末にまた振り返ってみましょう。じゅんぺいちゃんは果たしてこの難しい目標を達成できるのかどうか、乞うご期待!忘れてもいい!
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2020.12.11本町の駅構内の長さはギャグ私がミナミエリアで遊ぶようになったのは、大学を卒業するかしないかくらいの頃だったと思う。学生の頃は、大学の近くに下宿していたので、ミナミやキタに出るより、近所の安居酒屋で、二重の極みの撃ち方について懇々と議論し記憶を無くす飲み方の方が多かったように記憶している。そういう意味では、今とやってることは場所以外変わってないような気がする。 ひとつ変わったなあと思うのは、「困ったら行ける場所」ができたこと。各所で飲んで踊って も、ミナミをぐるぐる回って、最終的にここに行ったらいいやと思ってるとこがいくつかあるから、安心して遊び回れる。ネット保険より安心して命賭けられる。だから僕はこの街が好きなのだなあと思う。 その、ミナミで遊ぶようになった当時からお世話になっている東心斎橋のお店「ダイアモンドロックスBAR」、通称ダロバーが先日11周年ということでお祝いに牙突してきた。 下手くそな写真失敬。本当は奥のロゴにピントを当てたかったのだ。 これがご存知、世界一美味いビールである。めちゃくちゃ主語がデカくて申し訳ないのだが、ここのビールより美味しいビールを私は飲んだことがない。大学を卒業して以降、私のお腹がどんどんと御庭番衆の火男みたいになっていることと、このビールが美味しいことには密接な関係があるのは間違いない(ない)。 そしてこれは私が、ビールばかり飲んでいてはお腹が夷腕坊みたいになってまう!検査に引っかかってまう!と焦り出して最近飲んでるハイボール(これも美味しい)である。これがほんとのるろうに検診、ってね~! はい、皆さんの笑い声が止むまで35秒もかかりました。反省してください。次にいきます。 ダロバーに我々が通う理由は、もちろんお酒が美味しいからだけではない。こちらが我らがダロバーのオーナー、NOVさんである。NOVさんはとにかく面白い。音楽の話から、映画の話、そして野球の話やアニメの話…もちろん他愛の無い世間話や愚痴も聞いてくれる。 この人の入れない話題ってあるんだろうか…と思えるレベルである。私はいつも贔屓チームであるヤクルトスワローズの今後を憂いているのだが、それにもついて来てくれる。敵チームなのに。来年は頑張ろうね、スワローズ。涙でキーボードが神宮球場に見えてきた。 確か、初めてお店に行ったのが7年前だと思う。そこからずっとお世話になりっぱなしである。ここで色んな人に出会って、今の私がいる。絶対に言えないけど、とんでもない大物芸能人に居合わせて、緊張のあまり舌を出して失神しかけたこともある。 そんな感じでいつも楽しくお酒が飲めるダロバー、先日の周年の際には、店内でBGM DJをさせていただいた。本当に色々な方がお越しになられていて、お店が愛されているのを実感した。 私がダロバー行こ!ダロバー行こ!と四方八方にわめき散らしていたら、知らない間に常連になっていた友人もいてびっくりしたりもした。そんな友人が、バーカウンターでまた新しい友だちを作ったりしているのを見ると、なんとも言えないいい気分になる。完全に回し者の思考である。いつもより余計に回っている。 現在は時短営業中ではあるが、実はお昼の営業(~20:00)までは「ゴールドサブマリン」というオムライスとあんみつをいただけるお店になっている。これがまた美味しい! こちらはDiDiフードでも注文できる。ちなみにDiDiでの注文第一号は俺だ。すごいだろ。ひれ伏すがいい。 お昼と夜、どっちも最高に楽しいダイアモンドロックスBAR、ぜひ足を運んでほしい。お店に行くときは、私に声をかけてくれたら、すぐに飛んでいく。 瞬歩で飛んでいくから。 いやそこはるろ剣じゃないんかーい。 大ウケをいただいたので、終わり。
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2020.11.20お金と山椒は多ければ多い方が良い子供の頃から、外で遊んだり友達とワイワイするのも好きだったのだが、一人で遊ぶのも好きだった。一人でダラダラ歩いて学校から帰ったり、ゴロゴロして過ごす時間が無性に恋しくなるのである。「今日一人で帰るわ」とかいきなり言い出すもんだから、よく友人に「は?」と言われたものである。借りた金返さず帰ろうとしていたからかもしれないが。 この傾向というか、時間を無駄にしたいという欲望は今でも続いていて、ただただ予定が何もないだけでめちゃくちゃな開放感を感じでしまったりする。逆に仕事中は予定だらけなので顔が死ぬ。そうやって定期的に自宅に引きこもることが増えてきた中で、「なんか、育てたい!昔モンスターファームちょっとだけしてたし!自信あるし!」という気持ちが突如湧き上がった。 いっちょまえにブリーダーよろしく畜生でも飼育してやろうと思ったのだが、私には前科が大量にある。子供の頃に家で飼っていたハムスターには逃げられ、金魚は一週間でえさやりを母に任せて放置、大掃除の時に家の裏からドス黒い液体の中を徘徊するザリガニが発見される、などなど。多分私は生き物を育ててはいけない人間なのである。サボテンを枯れさせたこともある。あれ枯れるもんなんか。 しかしどうにも諦めきれない。ヤダヤダ、何か育てるんだい、と手足をひっくり返された生きようとするカナブンのごとくジタバタさせながらInstagramを見ていると、アボカドを種から育てられるよ、という投稿を見つけた。しかも、発芽さえすれば結構簡単だという。 カナブンは思った。これならいけると。 早速近所のスーパーでアボカドを購入。しかもちょっといいスーパーで買ってやった。強そうだから。 そしてネットなどで書いてあった通り種を取り出し、爪楊枝をぶっ刺し、水につけてやる。 … これは…合ってるんやろか… 一抹どころか五抹ぐらいの不安を抱えながらも、1ヶ月ほど、水を定期的に変えること、納豆はタレをかける前に混ぜることだけ注意して放置したところ、にょろにょろと根が生え出し、さらに放置すると芽も出た。 そしてちゃんと鉢に植え替え、育ったのがこれである。 いやいや嘘じゃないからほんとに育てたから。 ほんとにほんとに。こんなところに載せる機会ないと思ったから写真残ってないだけだから。マジだから。いつだって俺は正直だし。近所でも評判だし。 もし嘘だったら、お前のお金で一緒にメジャーリーグ観に行ってやるよ、その代わりヤンキースタジアムにしてくれよ? むしろ嘘であれ。 ところが残念なことに、この後季節的に冬になったからか、はたまた日光不足か、それとも甲子園特有の浜風のせいか、原因は分からないが、アボカドは一瞬で枯れてしまった。 今までとは違い、しっかり世話をしたのに枯れてしまったので、私は悲しみに打ちひしがれた。 こんなことならタクシー運転手に諭される前に現場に戻っていればよかった。 一時期は立ち上がることもできなかったほどだが、今ではすっかり元気になり、何事もなかったかのようにゴムの木とガジュマルに水を与えて暇をつぶす毎日である。 これしか楽しみがないという有様なため、すぐにここに書くネタが尽きてしまいそうなので、心を鬼にして明日からもゴロゴロしてやろうと思う。 ちなみにこれが今育てている草。可愛い草だろ。可愛いって言ってくれ。
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2020.11.09或る男のせいある寒い冬の夜のことである。 私はとあるカレー屋で一人呑んだくれていた。スパイスをアテに飲むビールは、私を下町のナポレオンに仕立て上げてくれる。 通常のカレー屋ではありえないほど酩酊してきた頃、一人の男が入ってきた。 妙な男であった。 このご時世、ロン毛の男なんてモテないにも関わらず髪を長く伸ばし、元・横浜ベイスターズの五十嵐をリスペクトしてか、口髭を蓄え、ジンとウォッカもびっくりな黒ずくめの出で立ち。 しかして時代は令和。人を見た目で判断してはならないことを私は知っていた。だからこそ私は思ったのだ。 変なやつ来たな!!と しかし私はナポレオンなのである。言うなればこのカウンター席の皇帝である。我が国に侵入したものは身元を確認する義務がある。隣に座ったその男を、どれどれと面白半分でつついてみたら、意外といいやつで、すぐ仲良くなった。変なやつじゃないな、面白いやつだと思ったのだ。 それから年月が4年ほど流れただろうか。今もその彼とは親交があるのだが、ひとつ分かったことがある。 あの時思った、「変なやつじゃない」という気持ち。 あれ、取り消したい。 やっぱ変なやつだった。いい意味で。 永遠にLINEが終わらないし、一切中身がない会話しかしないし、胡散臭いし。あんまいい意味の例えが浮かばないけど気にしないで。 それにしても、たまたまカレー屋で出会って仲良くなり、たまたま私が引っ越した先が彼の家の目と鼻の先であり、転職先が彼の職場の近くであって…と、そうやってタマがタマタマと重なっていった結果、こんなところにこんな変な文章を書かせてもらえるようになった。全く、人生は分からないものである。 私はもともと、奇天烈な文章を書く場所が欲しくて、ブログなりnoteなりでマッチポンプ的な活動(活動というのも申し訳ないほどにスローペースだったが)を続けていたのだが、まさかこんな形で人様から場所を与えていただけるとは思ってもいなかった。本当に感謝している。メガネのフレーム程度なら舐めてあげられると思っているくらいには感謝している。これからも与えてもらうためなら革靴でもドブに落ちた飴玉でも辻利のパフェでも、なんでも舐めていく所存である。 これから少しずつ、私の赤裸々な私生活を切り取って皆さんにご覧いただくことになるので、私は遅かれ早かれ丸裸にされてしまう。そう思うだけでなんと表現したら良いか分からない謎の感情が湧き上がってくる。走馬灯かな。 まあそんなわけで死なない程度に頑張ります。
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