今年も最高な景色が広がってました! 『THE MUSEN IN SHOCK』の周年イベント、無線遊宴の密着レポートと店主・teteyanさんのアツい想いと涙をお届け。

「WEBからリアルに、生産者(クリエイター)をコネクトする」という想いのもと、オープン以来、街のカルチャースポットとしてたくさんの人に愛されている南船場の『THE MUSEN IN SHOCK』。MARZELでは4年前に取材させていただきましたが、これまでの月日とこれからのことを改めて聞きたくて、teteyanこと店主の秋好哲也さんにインタビューしてきました。周年イベント・無線遊宴の日、teteyanさんが話してくれた、人、街、イベント、そしてMUSENへの想いとは!?最高な景色が広がって、アーティストやお客さんからの愛があふれまくってた無線遊宴の模様もガッツリとお届けするので、その前にteteyanさんの想いを受け取ってもらえればと思います!

料理未経験者が飲食店を始めて、味園ユニバースというデカいハコで音楽イベントをする。そんな事象を作りたかった。無線遊宴は、俺たちでもできるんだぜっていう証明でもあるんですよ。

『THE MUSEN IN SHOCK』は2020年12月にプロトタイプとしてスタートし、2021年11月にグランドオープンしました。3周年だけど、実質4年間走り続けてきたこの月日は、teteyanさんにとってはどんなものでしたか?

繋げたり、繋げてもらったりして、とにかくたくさんの人との繋がりが生まれた日々でしたね。僕自身、人と人の共通項を見つける癖があって、お互いが燃え上がる何かを伝えて繋げることで、お客さん同士も盛り上がって楽しくなるじゃないですか。別に意識してやってるわけじゃないですが、自分の癖で人を繋げまくってると、みんなもどんどん人を紹介してくれるようになっていったんです。

いつも吸い込まれるように人が集まってますもんね。お客さんたちは料理やお酒も味わいに行ってるけど、teteyanさんが作る空間のグルーヴ感を楽しむのも目的になってるなと感じます。

飲食店ですが、僕らの店の特殊能力が人と喋ることだと途中で気づいたんですよ。全方位のお客さんと喋ってるし、それは無意識のうちにスタッフたちにも連鎖してて。良く言えばアットホーム、悪く言えば身内ノリだけど、身内ノリになりすぎない温度感は意識してますね。

まさに酒場としての絶妙な温度感と、距離感。お客さんたちも、そこをきちんと理解してる気がします。

みんな楽しい飲み方をしてくれますからね。酒場の温度感、距離感を大切にしてくれる人が多いから、自然と繋がり合えるようにもなってるのかなと。

それに、みんながMUSENのことを好きだからじゃないですか。この空気感を壊したくないって、無意識で思ってるのかもしれないし。

うわー、いい店やなー(笑)。今年の無線遊宴は泣けるかなー?まぁ、毎年言うてるけど、結局泣いちゃう(笑)

あの男泣きはね、めちゃくちゃキレイな涙ですよ。無線遊宴は今年で3回目ですが、なぜ始めようと思ったんですか?

何かを成したいなと。人は自分の殻や側を決めつけがちだけど、それだとおもしろくない。いろんな人を勇気づけたい想いもあったし、料理未経験者が飲食店を始めて、味園ユニバースというデカいハコで音楽イベントをする。そんな事象を作りたかったんですよ。イベントって、「繋がりとか知り合いがいるからできるんでしょ?」とか「音楽関係者がいるからできるんでしょ?」ではなくて、飲食店でもできるんだぜ!俺たちでもできるんだぜっていうのを証明したかった。

飲食店としての殻も破りましたよね。味とか空間とか、店を表現する要素は色々あるけれど、そこに音楽という側面が加わったなと。

今から7〜8年前くらいなんですが、街からイケてる人が少なくなったという話をしてたことがあったんです。その要因はイケてる場所やイベントが無くなったからというのが、僕らの解釈だったので、じゃぁ作らないといけないと思ってて。味園ユニバースも大好きだったし、100〜200人規模でやるよりかは、いきなりデカくやろうって感じで始めたのが、無線遊宴なんです。

飲食店だけど、音楽に完全に振ったイベント!しかも、錚々たるメンツが集まってしました。

DENIMSにsaccharin、空音、NEWLY、SANABAGUNのリベラルa.k.a岩間俊樹。みんな友だちだったので、お願いして駆けつけてもらいました。

MARZELでは1回目の無線遊宴もレポートさせてもらいましたが、ステージの熱量はもちろん、teteyanさんとMUSENに対するアーティストやお客さんたちの想いがスゴかったのを覚えてます。めちゃええ景色が広がってたなと。1回目を終えてから、何か目にみえるような変化はありましたか?

1回目の無線遊宴を終えてからは、saccharinで歌わせてもらえるようになって音楽関係の繋がりが一気に増えました。並行していろんなアーティストたちとインスタライブも発信してたので、「生のteteyanに会いに行こう!」って感じで、コロナが明けてからはたくさんのアーティストたちが店に来てくれるようになったんです。数珠繋ぎ的に広がり、大阪でライブがある時は前のめりで観に行ってましたし、その流れでライブのケータリングを依頼されることも増えていきました。

フジロックとか、全国各地にも足を運んでましたもんね。

そうですね。そこでまた繋がりが生まれて「大阪行く時は店に寄るねー」って、みんな言ってくれるから、どんどん音楽関係者が集まる店になっていったんです。ほんとに、みんなのおかげですね。

MUSENのカルチャーがどんどん醸成されてる感じですよね。無線遊宴は周年イベントですが、昨年からTHE MEETS IN SHOCKという音楽イベントも定期開催されてるし、今後も音楽の色は強めていきたい感じですか?

そこのバランスが難しいんです。料理未経験から飲食店を始めて、今でも作ることは大好きだし、でも音楽イベントもしたい。そして、今はオリジナルグッズの制作も始めてます。「お前は何がしたいねん」「どの軸でやってんねん」という葛藤もあるけど、ずっと大事にしてるのは今心が向く方に取り組むこと。だから、一昨年と去年は飲食と音楽に注力してきました。新しい音楽イベントを始めたのも、いつかフェスを立ち上げるための実績作りでもあるんですよ。今、この3つのバランスの中で生きてますが、次をどう打ち出していくかは、いい意味で悩んでますね。

でも、向き合えるもの、注力できるものが3つもあるのは幸せなことじゃないですかね。大変だろうけど、相互作用が生まれて、自分が思ってた以上の景色が広がるかもしれないし。2号店の『THE HANARE IN SHOCK』がオープンしたのも、そんな由縁なのかなって思いますが、どうでしょう?

『THE HANARE IN SHOCK』は今年の9月で1周年を迎えました。2号店を作ったのも、イベントをした後に自分たちの店で気兼ねなく打ち上げをする、そんな流れが作りたかったので、やってきた取り組みの延長線上で生まれたものですね。HANAREを作る以前の話なんですが、23時頃にアーティストたちがライブの打ち上げで20人くらいきたことがあったんです。でも、店は満席で断ってしまったことがあって…。せっかく打ち上げで来てくれたのに、ほんと申し訳ないなと。でも、今はちゃんと場所もあるので、また新たな出会い、繋がりがどんどん広がってます。改めて、作って良かったなって思いますね。

飲食と音楽イベントがうまく循環し、オリジナルグッズも無線遊宴で登場するなど、3つがいい感じでリンクしてるなと。それにYouTube「MUSEN STATION」も開設されてますし、今後の展開が楽しみですが、teteyanさん自身のテーマって何かありますか?

来年からのコンセプトは決まってます。旗を振る、です!音楽イベントはしてるけど、世間に対しては受け身だったし、街のカルチャーや他の店に向けては旗を振ってなかったので、振っていかなあかんなと思って。『TANK酒場』の古谷さんに、「旗をどんどん振っていきや!」と言われたので、その役目を担っていきたいと思ってるんです。来年の8月でちょうど40歳になるし、みんなで手を取り合って動いていくムーブにしたい。

年齢的にも、やってきたこと的にも、街の旗振り役は適役だと思います!

自称ですけど、レペゼン南船場だと思ってるので、この街をローカルから盛り上げていろんな店を回遊できるようにしたいし、それをギュッとまとめて何かカタチにもしたいなと。みんなが手を組めばきっとおもしろくなるし、やろうと思えば変えられるのでね。とりあえず来年からは、旗を振っていきます!

僕らMARZELも「街は人がおもしろくする」というテーマで活動してるから、また協力させてください!それでは最後に、3回目となる無線遊宴への想いを聞かせてもらえれば!!

みんなと乾杯したいです。そして、しっかりと気持ちをいただいた上で、最後にステージで喋りたい。そのためにもお客さんみんなとコミュニケーションを重ねられる日になればなと。これは毎回思うんですが、開演時と最後では、みんなの表情が全然違うんですよ。そういう人たちをもっと増やしたいし、ただイベントに顔出しただけでは終わらせない動きを、僕自身もしたいと思ってます。その上で、最後に何が起きるか(笑)。楽しみにしておいてください!あー、やっぱり泣くのかなー、でも泣くんだろうなー。

無線遊宴の当日に行ったteteyanさんのインタビュー。街の旗振り役としての来年のムーブも楽しみですが、まずは次ページからの無線遊宴の模様をチェックしてみてください!アーティスト、お客さん、MUSENチームのみんなで作り上げた空間は、今年もやっぱり最高の景色でした。会場を動き回るteteyanの姿も追いかけてるので、お見逃しなく!

笑って、飲んで、歌って、泣いた。今年もみんなが一つになった、無線遊宴の模様に密着! part 1
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Shop Data

THE MUSEN IN SHOCK

住所:大阪市中央区南船場4-11-25
営業:17:00〜24:00
休み:不定休

https://musen.base.shop/

Profile

秋好 哲也

1985年生まれ、大分県別府市出身。大阪発の某バッグメーカーにて10年勤め、2015年からアメ村の雑居ビルで『THE BAR』をスタート。2020年4月に閉店するものの、同年12月に南船場で『THE MUSEN IN SHOCK』を始動。プロトタイプ期間を経て、2022年11月にグランドオープンし、2023年9月に2号店『THE HANARE IN SHOCK』をオープン。コネクターとして、WEBからリアルな場で様々な人をコネクトし続け、街のハブ的存在として愛されている。

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