煽られまくって個性が開花!アメリカンな世界観が魅力の『Patty Cakes Cafe』オーナーのSakiさんは、殻を破ってまだまだ進化中。


最近は、うちみたいなお菓子を作りたいって来てくれる子が多いんです。これから、こういうお菓子を作るパティシエが増えたら面白いのかなっていうのはありますね。

『Patty Cakes』というお店の名前の由来はどこからですか?

映画からとってます。「Patti Cake$」という作品があって、そこから。エミネムの「8 Mile」の女性版みたいな感じで、ヒップホップで成り上がっていく女の子の物語なんです。私も成り上がっていきたいなという気持ちと、主人公がめっちゃでかい女の子なんですけど、すごいかわいくて。

ファクトリーをオープンするタイミングで『Patty Cakes』になったんですね。

その前はすごいダサい名前で、私、旧姓が那須なので、「NASU-V cookie&cakes」だったんです。なすびって呼ばれてたので、わかりやすいかなと思って(笑)。でもお店をするなら、なすびはないなと思って変えました。
これは後付けなんですけど、ファクトリーをカップケーキメインにするタイミングでもう一度意味を調べたら、『Patty Cake』は、オーストラリアではカップケーキを指すことがわかったんです。それと、Pat-a-Cakeっていうケーキをこねる手遊び歌があることも知って、ますますいいやん!って感じで。

キャラクターのイラストは、MARZELにも登場したイラストレーター・IBUさんによるもの。

響きもかわいいし、お店の雰囲気にぴったりだと思います。

JACK’Sの奥さんなので、JACK’S WIFEもいいかなと思ったんですよ。でも、そこも煽られて、「こっちの名前を使わずに、お前1人でがんばれ」って。

旦那さんの煽りはいつも絶妙ですね。最近はなにか煽られてないんですか?

今は、海外でポップアップするのが目標で。LAかNYかどちらかでって言われてるので、次にLAに行ったときに、向こうの知り合いにこっそり相談しようかなと思ってます。

今も変わらず、煽られてるんですね。

もう毎日ですね、私がすぐサボるんで。経営系のことができなくて、お菓子を作るしか無理なんで。

お菓子を作ることはやっぱりお好きなんですか?

好きですね。楽しいです。作り始めるとすぐ作業に夢中になってしまうので、よく「お前また職人なってんで」って言われます。「作るだけやってても意味ないで、商品がいいだけではあかんから」って。家でも仕事の話ばっかりしてますね。

逆に、Sakiさんが煽ることはないんですか?

経営の部分では完全に任せてるのでないですけど、家のことではありますね。そこだけは強気にいってます。

Sakiさんと旦那さんのお店が塚口駅前にあるのは、旦那さんの地元がこちらなんですか?

尼崎が地元ですね。だから人の流れとかもわかるし、ここを拠点にして盛り上げていきたいっていう気持ちはあります。特に旦那は、自分が小中高校生の頃に、こんな溜まり場があったらよかったなと思ってやってるみたいで。うちに来てくれる子たちが海外に行ったときに、こんな感じのとこ地元にもあったで?アマもええやん!ってなってくれたら嬉しいなとは常日頃から言ってますね。

お互いが高めあって、すごくいい夫婦ですね。

アメリカっていう共通項がありながら、お互いに違うことをやってるのがいいのかなと思います。向こうもケーキのこととかはよく知らないから、面白いみたいです。

これからもどんどん煽ってもらわないとですね。

本当に、なにも言われなくなったらやばいですね。適度に煽ってもらわないと。

ご自身では、これからやってみたいこととはあります?

もう一店舗くらいやってみたいのと、キッチンカーにも興味があるし、ポップアップも全国行けたらいいなと思います。あと、最近はうちみたいなお菓子を作りたいって来てくれる子が多いんです。これから、こういうお菓子を作るパティシエが増えたら面白いのかなっていうのはありますね。うちは、ザ・パティシエみたいな感じでやってないから、今から学んでいく子たちの幅も広がるんじゃないかなって。

たしかに!フランス菓子が主流の日本で、このスタイルがもっと広まったら楽しいですね。

パティシエの世界は体力勝負なところもあって男の人が多いんですけど、人のケーキを認めなかったり、変に道具にこだわったりするところがあって。どこのオーブン使ってるとか何の型使ってるとか論破してくる人もいるんですけど、そんなことお客さんに関係ないやんって思うんですよ。そういう妙な職人のこだわりみたいなのが苦手で。かわいいものを作りたいし、めっちゃかわいい!で盛り上がれる世界があったら楽しいなって。そういうのができる場所があるよっていうのを、もっと知ってもらえたらいいなと思います。


<Sakiさんのお気に入りのお店>

JACK’S PIZZA&BURGERS(尼崎市南塚口町2丁目)
阪急塚口駅前にある、旦那さんのお店です。売りは、早い・安い・美味い。近所に住んでる外国人も、現地のままのノリでよく来てくれます。阪急武庫之荘の駅前に2号店もあります。

Canelita Sweets(大阪市南堀江1丁目)
サンディエゴ出身のロージーがやっている、ヴィーガンスイーツのお店。ヴィーガンスイーツって物足りない印象があると思うんですけど、ここのはめっちゃ美味しくて、しかも悔しいぐらいかわいいんです!

ABCD STORES(岐阜県大垣市林町1丁目)
うちにも商品を卸してもらっているお店なんですけど、見た目が完全にアメリカのガソスタ。中もそのままアメリカです。ちょっと遠いんですけど、みんな絶対行ったほうがいいです。


<POP UP INFORMATION>

神戸の学生オススメ スイーツショップ
神戸マルイ×神戸学院大学のコラボイベントで、経営学部の学生がオススメするスイーツショップとして『Patty Cakes Cafe』が期間限定で出店!

日程: 2024年8月14日(水)〜8月20日(火)
場所: 神戸マルイ 1階イベントスペース (神戸市中央区三宮町1-7-2)
時間: 平日・土曜 11:00〜20:00 / 日曜・祝日 10:30〜20:00

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Profile

Saki

和歌山県出身。『Patty Cakes factory』『Patty Cakes cafe』オーナー兼パティシエ。短期大学を卒業後、系列の製菓専門学校で講師助手を務めたのち、『CAFE太陽ノ塔』に勤務。その後独立し、オリジナルスイーツやオーダーケーキ、アイシングクッキー等を販売する『Patty Cakes factory』、イートイン可能なカフェ『Patty Cakes cafe』をオープン。アイシングクッキーのワークショップや各地のポップアップ出店なども開催。

Shop Data

Patty Cakes Cafe

住所: 尼崎市東塚口町1-13-10
時間: 平日11:00~18:00(Lo.17:30)/土日11:00〜20:00(Lo.19:30)
休み: 月曜定休

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