煽られまくって個性が開花!アメリカンな世界観が魅力の『Patty Cakes Cafe』オーナーのSakiさんは、殻を破ってまだまだ進化中。


アメリカはカップケーキが主流。紙袋に入れて渡されたのを、歩きながら食べるっていう、お手軽さをみんなに味わってほしいですね。

憧れだった仕事に就けたのも、自分の殻を破れたのも、すごく旦那さんの影響が大きいのかなと思うんですが、どれくらいお付き合いされてたんですか?

それがややこしいことに、付き合ったことないまま結婚したんですよ。

カップル的な期間がなく?

一緒に住んではいたんですけど、その間も向こうに彼女ができたりしつつ。付き合った時期はわからないけど、出会ったのは20歳の時ですね。高校の同級生の元彼と別れたタイミングで、フリーになったから付き合えると思ってたのに、付き合ってくれなくて。「付き合うとかいる?」って(笑)。でも一緒には住んでたし、お店も手伝ってて。

旦那さんが経営する『JACK’S PIZZA&BURGERS』は、2024年のハンバーガー百名店にも選出された人気店。

その状況から、どうやって結婚することになったんですか?

もともと23か24歳で結婚したいと思ってたし、元彼とそれぐらいで結婚する予定だったんですよ。23歳ぐらいで、このままでは自分のプランが崩れると思って。向こうは結婚したいとかはなかったんですけど、「24で結婚するって決めてるから、これ書いて」って紙を渡して、籍を入れたって感じです。

婚姻届けの用紙を渡して、「書いて」と。

そんな感じで結婚しました。だから、プロポーズとかも別になく。向こうも29歳で、もう30になるし、そろそろ決めなあかんのかなっていうタイミングだったみたいで。いま結婚して、7年ぐらいです。

このカフェを始めたのも、旦那さんからのアドバイスですか?

ファクトリーのほうはテイクアウト専門だったんですけど、お店の前で食べる方が多くなってきて。ベンチは置いてたんですけど、ベンチ待ちみたいな状況が生まれてしまってて、「そろそろイートインいるんちゃう?」という話になったんですね。そしたら、年末年始のタイ旅行の途中で、「もう今年始まって3日経ってるけど、なんか動いてるん?」って言われて。

年始3日目に、しかも旅行先のタイで(笑)!

めっちゃ煽るやんと思って。日本に帰ってきてすぐ物件を探しました。そしたら、駅近の物件はなかなか出ないのに、たまたまここが見つかって。もう速攻で押さえました。

速攻で(笑)!外観も内装もすごくかわいいですが、こういうお店にしたいっていうイメージはあったんですか?

この感じは私が細かくオーダーしたわけではなくて、手掛けてくださった方が、私がこういうのが好きっていうのを汲み取ってくれて全部お任せで完成したんです。

どんなものに影響を受けて、このテイストなのかなって気になってました。

アメリカに行ったのが大きいかもですね。22か23歳で初めてLAに行ったんですけど、ケーキも人も街の配色も、好きな感じが全部詰まってました。

カップケーキやアイシングクッキーのデザインは、どうやって考えるんですか?

海外のケーキやクッキーを参考にすることもありますし、あとは海外のアニメとかですね。キャラクターより、背景の家とか、配色を見ちゃいます。ただ、絶対にかぶりたくないので、何かを参考にしたとしても自分のアレンジを加えたり、変化はつけます。太陽ノ塔で働いてるときに、ケーキを見ただけで誰が作ったかわかるのがうらやましいなと思ってたので。

カラフルでかわいいケーキ。「お誕生日ケーキを作らせてもらうときは、自分のケーキが小さい頃の思い出の写真に映るってすごいことだなと思います」

アイシングクッキーをデザインするときは、下書きをされたりするんですか?

下書きはしないですね。一発書きです。イメージが頭のなかにあるので、それをいきなりクッキーに書いていく感じです。

作るのもすごく手間がかかるから、たくさんは作れないですよね。

でも、太陽ノ塔さんからお仕事をいただいていた時は、ホテルのアフタヌーンティーのアイシングクッキーを作ってたんです。そのときは、1日に200個を3カ月間作り続けました。一度それを経験してるので、もうどんな枚数がきても大丈夫です(笑)

それをこなしてしまうのも、体育会系の強さですね。カップケーキもすごくかわいいですが、日本ではあまり見ないですよね。

そうなんですよ。アメリカはカップケーキが主流で、スーパーとかでも売ってるんです。紙袋に入れて渡されるから、クリームとかもぐちゃってなるんですけど、それも関係ないみたいな。で、そのまま歩きながら手で食べるっていう。このお手軽さをみんなに味わってほしいですね。

その雑な感じも、味なんですね。

日本はフランス菓子がメインなところがあるので、シュッとしたケーキが主流なんです。だから私も製造のスタッフも、ずっときれいなものを作ってきてるので、きれいになりすぎたら「フランスになってんで!」って注意しあってます(笑)。形が整いすぎてないほうがいいんです。ちょっと崩れた感じがいいんですけど、崩すほうが難しい。

最近は、うちみたいなお菓子を作りたいって来てくれる子が多いんです。これから、こういうお菓子を作るパティシエが増えたら面白いのかなっていうのはありますね。
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Profile

Saki

和歌山県出身。『Patty Cakes factory』『Patty Cakes cafe』オーナー兼パティシエ。短期大学を卒業後、系列の製菓専門学校で講師助手を務めたのち、『CAFE太陽ノ塔』に勤務。その後独立し、オリジナルスイーツやオーダーケーキ、アイシングクッキー等を販売する『Patty Cakes factory』、イートイン可能なカフェ『Patty Cakes cafe』をオープン。アイシングクッキーのワークショップや各地のポップアップ出店なども開催。

Shop Data

Patty Cakes Cafe

住所: 尼崎市東塚口町1-13-10
時間: 平日11:00~18:00(Lo.17:30)/土日11:00〜20:00(Lo.19:30)
休み: 月曜定休

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