煽られまくって個性が開花!アメリカンな世界観が魅力の『Patty Cakes Cafe』オーナーのSakiさんは、殻を破ってまだまだ進化中。


やりたいことがあるのに、言い訳ばっかりして逃げてることを旦那にすごい指摘されて。「おもろないな、お前レベル低いな」みたいな。

カラフルなカップケーキもアイシングクッキーも、すごくかわいいですね。もともとこういう世界観がお好きだったんですか?

子供の頃から派手な感じのものが好きで、小学生の時はケアベアがすごい好きでした。でも、親がけっこうナチュラル系な感じだったんですよ。だからあんまり派手にはできなくて、服装も落ち着いてました、森ガールみたいな(笑)

森ガール!意外過ぎます。

派手なのが好きっていうのが出せなくて。ほかの人と違う格好をするのも恥ずかしいみたいな感じだったんです。敷かれたレールの上を生きてきた人間なので。

好きな格好ができない期間というのは、実家にいる間ですか?

実家がすごい田舎なので、高校生の頃から家はもう出てたんですよ。和歌山の龍神村なんですけど、家から通える高校がなくて、寮生活をしてました。でも、高校時代はまだそんなに自分を出せる感じじゃなかったですね。部活もバチバチにやってたので。陸上部で、長距離をやってたんです。

陸上部だったんですね!

それも、全国に行くぐらいの本気の部活で。マジで合宿しかしてないくらいの感じでした。だから、おしゃれしてる暇もなく、一生ジャージでスポーツバッグ持って通学するみたいな。休みは全然ないし、体重制限もしないといけないし。

すごいストイックな高校生活だったんですね。メインの競技は?

駅伝でした。冬の高校駅伝を目指してるから、高3の12月まで部活があるんです。周りは6月で引退して遊びまくってるのに、ギリギリまで走り倒してました。

おしゃれもせず、甘いものも食べず…。

そうですね、甘いものでいえばカルピスみたいな。カルピスがご褒美(笑)。その反動がいま来てるのかもしれないですね。

短大に進学してからは、もう思う存分おしゃれするみたいな感じですか?

当時は『関西girl’s style exp』をよく読んでて、三戸なつめちゃんがめっちゃ好きだったんですよ。短大の友達もそんな感じの子が多くて、けっこう周りに流されるので、ギンガムチェックのシャツとか着てました。

青文字系の時代もあったんですね!

バンドをやってる友達とかもいて、パンクな格好も好きだったんですけど、自分でする勇気はなくて。急に変わったと思われたらどうしようとか気にして。でもちょうどその頃に、旦那と出会ったんです。めっちゃロックが好きで、自由な感じで生きてる人に初めて会って。そこから、自分も変わっていった感じです。

旦那さんとは、どこで出会ったんですか?

知り合いのバーで、最近バーガー屋を始めた人やでって紹介されて。それからごはん行くようになったんですけど、話してるうちに、やりたいことがあるのに言い訳ばっかりして逃げてることをすごい指摘されて。「おもろないな、お前レベル低いな」みたいな。そんな煽られたら、こっちもそれこそ陸上の経験があるんで、最後までやり遂げないと悔しいタイプなので、やるしかないやんって。

旦那さんが着火してくれたんですね。

そうですね。本当にそれまでは、型にはまってたタイプだったんで。そんなこともしたことないの?って言われたら、負けず嫌いなので全部やっていく感じでした。和歌山の実家まで、自転車で帰ったこともあったんですよ。クロスバイクを買ったんですけど、「街乗りだけしててもおもろないやん」って煽られて。「俺は広島まで行ったけど、お前も家ぐらい帰ってみたら?」みたいな。家ぐらいって200キロあるんですけど(笑)。でも、山道を一人で自転車漕いで、実家まで帰りました。

『JACK’S PIZZA&BURGERS』のオーナーとして2店舗を展開する旦那さんは、絶妙の煽りでSakiさんのやる気に火を付けてくれる存在。

すごい!さすが元陸上部、めっちゃ根性がありますね!

忍耐力だけはあるので(笑)。バックパッカーで海外に1人で行ったりとか、そういう経験をいろいろしていくうちに、もう両親も止められないと思ったみたいで。お店をやるって言ったときも、ああそうなん?って感じでした。

ピンク×エメラルドグリーンを貴重にした内装。店内ではメキシコ雑貨も取り扱い中。

ご自身でも、変わったなという実感はありました?

自分でも思いましたし、周りからも言われましたね。あまりに影響されすぎて、洗脳されてない?って心配されたりして(笑)。今思えば、ある種の洗脳だったかもしれないですね。でも、いい影響ではありました。

自分の好きなものを開放できるようにもなりました?

なったと思います。別にそれまでも我慢してたわけじゃないんですけど、勇気がなかっただけで。でも、やっていいんだとわかって、やり出したらもう止まらないみたいな。

旦那さんと出会ってなかったら、今ごろは和歌山にいて、ナチュラル系のファッションでおうちでケーキとか焼いてたかもしれないですね。

ほんとですね。周りも知り合いばっかりだから、ママ友とかも高校の友達とかで、その中で終わってたのかなって思いますね。それはそれで全然有りなんですけど、こっちを知ってしまったらもう無理ですね。

アメリカはカップケーキが主流。紙袋に入れて渡されたのを、歩きながら食べるっていう、お手軽さをみんなに味わってほしいですね。
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Profile

Saki

和歌山県出身。『Patty Cakes factory』『Patty Cakes cafe』オーナー兼パティシエ。短期大学を卒業後、系列の製菓専門学校で講師助手を務めたのち、『CAFE太陽ノ塔』に勤務。その後独立し、オリジナルスイーツやオーダーケーキ、アイシングクッキー等を販売する『Patty Cakes factory』、イートイン可能なカフェ『Patty Cakes cafe』をオープン。アイシングクッキーのワークショップや各地のポップアップ出店なども開催。

Shop Data

Patty Cakes Cafe

住所: 尼崎市東塚口町1-13-10
時間: 平日11:00~18:00(Lo.17:30)/土日11:00〜20:00(Lo.19:30)
休み: 月曜定休

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