煽られまくって個性が開花!アメリカンな世界観が魅力の『Patty Cakes Cafe』オーナーのSakiさんは、殻を破ってまだまだ進化中。

JR塚口駅の目の前で、「ここだけアメリカやん!」な空気を醸し出しているのが『Patty Cakes Cafe』。ピンク×エメラルドグリーンのポップな内装からショーケースに並ぶカラフルなカップケーキまで、まるでアメリカ映画から飛び出してきたような雰囲気です。このカフェのオーナーであり、ケーキのデザインや製造を手掛けているのがSakiさん。阪急塚口駅前にある『Patty Cakes Factory』というテイクアウト専門のお店からスタートし、2023年春にカフェをオープンしました。お店のイメージそのままのSakiさんは、さぞかし思い切りのいいタイプかと思いきや、実は「すごい慎重派なんです」とのこと。かつては周りの目を気にしていたというSakiさんが、自分の大好きな世界観を全開にしたお店をオープンするに至った経緯とは? テンションの上がるかわいい店内で、おいしいアイスコーヒーをいただきながらお話を伺いました!

けっこう保険をかけるタイプ。いきなりケーキ一本でいくのが怖いから、短大卒業後は系列の製菓専門学校に就職したんです。

Sakiさんがこのお店を始めたきっかけから、伺ってもいいですか?

完全に旦那さんの影響ですね。もともとは旦那がやってる『JACK’S PIZZA&BURGERS』を手伝ってたんですけど、一緒にやってると喧嘩にもなるし、せっかくケーキの仕事をしてきたから、自分でお店やったら?ってことになって。どちらのお店も行き来できるように、旦那のお店の近くに『Patty Cakes Factory』をオープンしました。

それまでもずっと、ケーキのお仕事をされていたんですか?

そうですね。製菓が学べる短大に入学して、そこから製菓の専門学校の助手をして、その後は中崎町の『Cafe太陽ノ塔』で働いてました。

ショーケースに並ぶカップケーキ。ピックやパックケースは、アメリカから取り寄せているそう。

『Cafe太陽ノ塔』にいらっしゃったんですね!あそこのお店のケーキもすごくかわいいですよね。

学生の時に知って、やばいかわいい!ってなって、働いてみたいなって思ってたんです。太陽ノ塔には5~6年前まで勤めてて、辞めたあともお仕事を振ってもらってたんですよ。いきなり独立するのは怖いから、社長に頼んで下請けみたいな感じでやらせてもらってて。当時は、旦那のお店を手伝いながら、オーダーケーキを作ったり太陽ノ塔さんの仕事をしたりっていう状況でした。だから、今日から開業!っていう感じではなくて、ちょっとずつオープンする日を増やしていった感じです。

少しずつ軌道にのせて、ソフトランディングみたいな感じだったんですね。

けっこう保険をかけるタイプなので(笑)

昔から、ケーキやお菓子づくりはお好きだったんですか?

母が家でお菓子を作る人だったので、お菓子づくりが身近だったんです。誕生日もケーキを作ってくれたし、私も手伝ったりしてたので、お菓子づくりには興味があって。保育園児あるあるですけど、みんなケーキ屋さんになりたいって言うじゃないですか。あれを叶えた感じです。

じゃあ、小さい頃からケーキの道一筋だったんですね。

それがそうでもなくて、将来を考えてケーキだけに決めるのも不安だったし、まだ自分が何をしたいかわからないから、短大に進学したんです。そこは夏休みに通信で製菓が学べる学校だったんですけど、製菓衛生師の資格の他にも、ビジネス系とか介護系の勉強もして資格も取って。履歴書にも書けるから、とりあえずいろいろやっておこうと思って。

いろいろなデザインのアイシングクッキーは、食べるのがもったいなくなるほどのかわいさ。

そこもけっこう慎重なんですね。

でも結局はケーキしかないなと思ったんですけど、いきなりケーキ一本でいくのが怖いから、短大卒業後は系列の製菓専門学校に就職したんです。そこで、製菓を教える先生の助手をやってました。

めちゃくちゃ堅実な人生を歩んでおられますね。

うち両親が2人とも学校の先生なんですよ。だから、先生って呼ばれる仕事にちょっと憧れがあって。でも勉強はできなかったんで、教育系の先生にはなれなくても、お菓子系で先生みたいな立ち位置になれたらいいなと思って。

ご両親が先生なんですか!?

そうなんです。お母さんを超えたい欲があったから、お菓子を極めたらお母さんを超えられるかなって思ったのも理由ですね。

製菓の専門学校のあとは、どうされてたんですか?

専門学校は3年契約だったので、契約が終わったら地元の和歌山に帰るつもりでした。実は高校の同級生だった当時の彼氏と一緒に暮らそうと思ってて。でも、40年先の未来が想像できてしまったんですよ。ああ、地元で幸せに暮らして死んでいくんだなって想像したら、刺激的じゃないなって気づいてしまって(笑)

たしかに平和だけど、何かが足りないかもしれない(笑)

それで、地元に帰るのをやめたんです。ちょうどその頃、旦那がケーキを作れるお店を紹介してくれたんですよ。専門学校を退職した日に、「今日辞めてん」って話したら、「いま募集してるとこあるで」って。それで、しばらくそこのお店でお世話になるんですけど、ずっと前から、『Cafe太陽ノ塔』で働きたいなって思ってたんですよ。でも、太陽ノ塔はクオリティ高いし、短大卒やし、ヒヨってたんです。そしたら旦那に「受けてもないのに、何を逃げてんねん」って煽られて。

慎重派のSakiさん、めっちゃ刺さりそうな言葉ですね。

じゃあ1回受けてみようかなと思って面接を受けたら、すぐ採用してもらえたんですよ。なにをあんなにイモってたんやろうと思って。

やりたいことがあるのに、言い訳ばっかりして逃げてることを旦那にすごい指摘されて。「おもろないな、お前レベル低いな」みたいな。
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Profile

Saki

和歌山県出身。『Patty Cakes factory』『Patty Cakes cafe』オーナー兼パティシエ。短期大学を卒業後、系列の製菓専門学校で講師助手を務めたのち、『CAFE太陽ノ塔』に勤務。その後独立し、オリジナルスイーツやオーダーケーキ、アイシングクッキー等を販売する『Patty Cakes factory』、イートイン可能なカフェ『Patty Cakes cafe』をオープン。アイシングクッキーのワークショップや各地のポップアップ出店なども開催。

Shop Data

Patty Cakes Cafe

住所: 尼崎市東塚口町1-13-10
時間: 平日11:00~18:00(Lo.17:30)/土日11:00〜20:00(Lo.19:30)
休み: 月曜定休

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