ラーメン×甲子園×カルチャー。いろんな縁と運命にたぐり寄せられた『ストライク軒』のアッシーさんが描く、人と人との繋がりの先にあるもの。


甲子園に出店するなら、普通のラーメン屋さんをするつもりはない。カルチャーが生まれる場所にしたいし、発信基地にしていきたいと思って。

アッシーさんの人生の中にあるいろんなものが結実して『ストライク軒』が生まれたわけですが、甲子園への出店にはどんなきっかけがあったんですか?

ラーメンウォーカーさんから「アッシーさん、甲子園に出店しませんか?」って連絡があったんです。でも、まさか甲子園でお店をするなんて想像もしてなかったから、最初は「へー、おもしろそうですね」くらいの感じで軽く答えてました。正直、何が起ころうとしてるのかも分かってませんでしたし、球場に隣接する商業施設の『甲子園プラス』もオープンするタイミングだったので、出店もそっちだと思ってましたし(笑)

それがまさかの、甲子園球場本体だった!

実際に視察で来てみたら、ガチでレフトスタンドの真下だったので衝撃でした。その衝撃と同時に、「ちょっと待って!一体いくらかかるん!?」と…。

思いっきり夢も膨らみますが、そりゃ現実的な話にもなりますよね。

ただ、すぐに腹くくりました。高校の時に甲子園でPL学園にエールをきった自分が、この運命を辿ることになってたのかなと。心の中に落とし所を作って、今やれることをするしかないと思ったんです。そこから甲子園側の担当者さんと本音で話し合いました。「僕は、ここでは普通のラーメン屋さんをするつもりはない。お金もかかるし、それならもっといい立地でする。でも、この場所でするならカルチャーが生まれる場所にしたい。発信基地にしていきたい!」そんなビジョンを伝えると、甲子園側も同じことを考えていたんです。2年後の2024年に甲子園球場が100周年を迎えるので、このエリア全体が盛り上がることをしましょうって。その言葉に僕も共鳴するカタチで、『ストライク軒 NOODLE STUDIO』の出店に向けて動き出していきました。

DJブースにサウンドシステム、ネオン管など、普通のラーメン屋さんじゃない空間に。アッシーさんの背景に飾られたアート作品は、普段から交友のあるアーティスト・JUN INAGAWA氏によるもの。ラーメンを味わうだけじゃなく、店内にあるいろんなアートピースを眺めるのも楽しみです。

動き出す決め手もやっぱり人であり、そこにあるお互いの想いが繋がったからなんですね。

「ここでイベントしよう!ここで巻き起こしていこう!」と、出店準備はもちろん、これから仕掛けていくことも含めてたくさんの人が協力してくれてます。人の力は、ほんとにスゴイです。自分1人で何かできるとは思ってなくて、いろんな人と人の縁が繋がって、おもしろいことができる。4月5日にオープンしてから2ヶ月半ほど経ちましたが、甲子園側の担当者さんも含めて、みんなが同じ方向を向いて進んでますね。

これからの動向がめちゃくちゃ楽しみです!オープンして2ヶ月半ほどが経ち、甲子園の一部にお店がある現状をどう思ってますか?

やっぱり感慨深いですし、スゴイことになったなと。オープン当初は振り返ったらダメだと思って突っ走っていたので、心身ともにようやく落ち着いてきた今は、改めてそう思います。

普通じゃないことだらけですもんね。これから『ストライク軒 NOODLE STUDIO』を通じていろんなカルチャーが生まれ、発信されていくことになりますが、アッシーさん自身はどんなマインド、スタンスで続けていきたいと思ってますか?

今、世の中と向き合って自分のスタイルを確立してる若者たちがたくさんいます。そんな可能性を持った若者たちにフォーカスし、どんどん活躍できる場を広げてあげたい。僕らが前に出るのではなく、そういった場を創出することこそ大人がやるべきだし、やらないといけないと思ってます。いろんなアンテナを張ってる大人たちと協力しながら踏み台となり、若者たちが上がっていけるようなシーンをお手伝いしていきたいですね。

このナイキ製の非売品のユニフォームは、OKAMOTO’Sのオカモトレイジ氏の私物で、『ストライク軒 NOODLE STUDIO』のオープン祝いにプレゼントされたそう。「メジャーデビューする前の13〜14年前から仲良しで、レイジ君とも人と人との関係が深まって今がある感じですね」とアッシーさん。

自分たちが若者たちの踏み台になる…、ラーメン屋さんの枠を超えて新しいいろんな景色が見えてきそうです。

僕自身、今一緒に遊んでる子は10代も多いですし、大阪に出てきた頃と同じくらいかそれ以上にいつもワクワクしてます。有名無名に関係なく付き合いが始まるし、みんな最初は「Who are you ?」の状態からスタート。普通にメシ食って遊んで、風呂入って裸の付き合いして、インスタ交換したら「え!めちゃフォロワーいるやん!何者なん?」みたいな。

変な尺度で人を見てないですし、友だちとしての日常の延長でいろんなものが生まれてきてるんですね。

日常が先行してるから付き合いも深くなり、結果的に非日常になっていくみたいな。このスタンスは昔もこれから変わらないので、僕自身のワクワクもどんどん大きくなっていくと思います。『ストライク軒 NOODLE STUDIO』と甲子園という場所から生まれるさらなる展開を、楽しみにしていてください!!


<アッシーさんのお気に入りのお店>

rroomm(大阪市北区鶴野町)
オーナー・南君のセレクトが大好きで、<フィンガリン>や<エンダースキーマ>を愛用してます。南君が見てきた、感じてきたフィルターを僕自身も楽しめる、そんなセレクトショップです。

Raycoal(大阪市西区靱本町)
多彩なアパレル経験を持つオーナー・土岐さんの現在地を着るような感覚が楽しくて、いつもお世話になってます。土岐さんは元STUSSYで、僕はSTUSSYコレクターというのもポイント。

Candyrim(大阪市西区南堀江)
オーナーの2☆SHANとは同世代で、かれこれ20年くらいの付き合い。僕自身、その人のこれまで見てきたものを身にまとうのが好きで、2☆SHANのセレクトには全幅の信頼を置いてます。

エルメス(大阪市北区梅田)
コモノ系アイテムは、ほとんどエルメス。その時にしかないものがあるから、出会いを買いに行ってるような感覚です。

焼肉たつみ(大阪市大正区南恩加島)
焼肉のおすすめ店は10軒ほどありますが、その中でもたつみは僕の一押しです。生センマイはマジでヤバいので、絶対に食べてほしい逸品!

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Profile

アッシー/芦田雅俊

愛媛県宇和島市出身。グルメな居酒屋『マッシュアップ』やオールドスクールなラーメンスタイルを貫く『ストライク軒』を展開する株式会社無線飲食の代表。趣味は温泉&サウナで、『ストライク軒』は和歌山県湯浅町の二ノ丸温泉にも出店しており、公私に渡って風呂ライフも進行中。スニーカー好きで、STUSSYコレクターという一面も。

https://www.museninsyoku.com/

Shop Data

ストライク軒 NOODLE STUDIO

兵庫県西宮市甲子園町1-82 阪神甲子園球場レフトスタンド1F
営業時間/11:00〜21:30(LO21:00)、日曜11:00〜18:00(LO17:30)※ナイターゲームの場合は除く
定休日/月曜

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