道頓堀に全長60mの新たなミューラルが誕生!“とんぼりリバーウォーク”の景色が生まれ変わった『DOTONBORI STREET JAM』をレポート!!
多様なカルチャー、多様な人が密接にクロスオーバー!『DOTONBORI STREET JAM』をプレイバック!

8月27日から8月30日にかけて行われた『DOTONBORI STREET JAM』。最終日のお披露目イベントでは、4日前からスタートしたミューラル制作もいよいよ佳境を迎えていきます。

厳しい残暑の中、グラフィティライターの4人は細かい部分の仕上げに移り、“とんぼりリバーウォーク”の西側に壮大なミューラルが出来上がっていきます。

ミューラルのワークショップスペースには、下地が描かれた壁とスプレーがスタンバイ。子どもたちが、恐る恐るスプレーを手に取って壁に噴射してみると……。壁との距離や力加減で線がガラッと変わることに気づき、「意外と難しいゾ!」と徐々に夢中になっていくのがこちらにも伝わってきました。


もちろん子どもたちだけでなく、海外からの観光客の方や、この日出演したストリートダンサーも興味津々でスプレーを手にする姿も。そして最後には、上からCASPER氏がお馴染みのキャラクター“CASPちゃん”を描いて仕上げモードに。参加者が続々と塗り重ねたスプレーの跡をあえて残すことで、「ワークショップ参加者×アーティスト」というコラボ感が強い作品が完成しました。



15時からはダンスショーケースがスタート!アメ村を拠点に、関西の各地のクラブで踊る現役のストリートダンスチームが続々登場。HIPHOPやHOUSEなどの楽曲の中、時に軽快な、時に重厚なダンスを披露していきます。




8月最終週とはいえ、最高気温が36℃にのぼる猛暑日。しかし暑さに負けることなく、力強い踊りで会場をおおいに盛り上げてくれました。またラストには、即興のダンスセッションもゲリラ的に敢行。

フィナーレは、WALL SHAREによる過去のミューラルプロジェクトの際に、ラッパー・田我流が作った楽曲『IDEA』で〆。新たに生まれたばかりのミューラルの目の前で、アートをテーマにした曲でストリートダンサーが踊る。多様なカルチャーがクロスオーバーした瞬間でした!

CASPERさんは以前MARZELのインタビューで、イタリアにて<FENDI>プロデュースのミューラル制作に挑んだ時のことを振り返って「グラフィティのカルチャーは世界共通なんだと感じた」と語っていました。今回のイベントではミューラルというダイナミックな表現を介して、まさに国や世代、趣味嗜好を問わずに感動を共有するという、この文化の最大の魅力がたくさんの人々に届いたと思います。もちろん完成したミューラルは、いつでも誰でも鑑賞OK!大阪を代表する観光地に生まれた新たなランドマークを、ぜひチェックしてください!!



DOTONBORI STREET JAM
主催:WALL SHARE株式会社
特別協賛:一般財団法人 uni 三菱鉛筆 表現革新振興財団
協力:南海電気鉄道株式会社/MARZEL