道頓堀に全長60mの新たなミューラルが誕生!“とんぼりリバーウォーク”の景色が生まれ変わった『DOTONBORI STREET JAM』をレポート!!


目指すのは継続的なアート体験。WALL SHARE、uni 三菱鉛筆 表現革新振興財団のプロジェクトにかける想い。

続いて、『DOTONBORI STREET JAM』をプロデュースしたWALL SHARE代表、川添孝信さんに話を聞きました。

全国各地でミューラルをプロデュースしているWALL SHAREですが、今回のプロジェクトが立ち上がった経緯をお聞かせください。

“とんぼりリバーウォーク”の管理をされている南海電鉄さんと「道頓堀の西側エリアをミューラルを通して盛り上げたい」と、お話をさせてもらったのがきっかけです。そこで2020年7月に開催した1発目のイベントを皮切りに、その後も単発でミューラルの制作を行ってきたんですが、今回再びイベントという形でミューラルを新しく制作していただくことになりました。

WALL SHARE代表の川添孝信さん。

大阪のグラフィティシーンを代表するJOEさん、CASPERさんの参加も大きな意味があると思います。

やっぱりこのエリアでやるならこの地に根をはって活動されている彼らしかいない!と思ってオファーさせていただきました。

5年ぶりのイベントということですが、今回の見どころはどういったところでしたか?

ダンサーさんに踊ってもらったり、子どもたち向けのワークショップをしたり、さらにそれをいろんな方に見ていただいたりと、いろんな層を巻き込む仕掛けがあるところです。街のど真ん中で大規模なグラフィティを軸にしたイベントができるのは、道頓堀エリアならではの強みかもしれませんね。

アーティストと一緒に作品を描くというミューラルのワークショップは、子どもたちにとって貴重な体験だと思います。

しかもそれが常設の絵として何年も残るわけですからね。自由に描く楽しさを通して、カルチャーに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。単発のイベントで終えるのではなく、これからも何か町や人に影響が残るようなものにしていきたいですね。

「これからも」というお話が出ましたが、この“とんぼりリバーウォーク”における今後の展望を教えてください。

今回で、“とんぼりリバーウォーク”の西側の壁は全部ミューラルで埋まったんですが、実はグリコ側(東側)にも壁はあるんです。そちらにもミューラルを増やしていくことで、より幅広いアーティストの作品を鑑賞しながらこの川沿いを回遊できるようにしたいですね。僕らWALL SHAREの活動は「壁というツールを介して、アートを社会に広める」というシンプルなものなんです。その活動内容や考えをキャッチしてくださる企業さんと出会えたことは本当に心強いです。

『DOTONBORI STREET JAM』をサポートしたuni 三菱鉛筆 表現革新振興財団チームの皆さんをパシャリ!写真右下がグループ長の鈴木秀享さん。

今回のイベントをサポートしたuni 三菱鉛筆 表現革新振興財団を代表して、グループ長の鈴木秀享さんにもお話を伺えればと思います。まず、財団の成り立ちからお聞かせいただければと。どんな経緯で立ち上がった団体なんでしょう?

三菱鉛筆が、およそ10年後の2036年に創業150年という節目を迎えるんですが、それに向けて「世界一の表現革新カンパニー」にというビジョンを掲げました。でもいわゆる“筆記具メーカー”のままでは「世界一の表現革新カンパニー」にはなれない。そこで、“モノを扱う”だけでなく “コトを起こす”ことを目指し、2024年にこの表現革新振興財団が生まれました。

具体的にはどういった活動をされているんですか?

表現の場を提供することや、表現する人を支えるといった活動です。今回だったらWALL SHAREさんが手がけるイベントを支えつつ、私たちが提案するブースも設置させていただきました。グラフィティの“タグ”をステッカーに描いてもらう体験と、ミューラルを実際に描いてもらうという2つのブースですね。

それぞれのブースには、どういった狙いがあるんでしょう?

「楽しかった!」とその日限りで終わらせず、今日の体験を機に興味を持ってもらうというのが大きな狙いです。例えば、自分の名前のタグを描いたオリジナルのステッカーを持って帰ってもらえれば、タグはその後どこにでも描けるじゃないですか。将来的に、みんながタグを描けるようになったらすごくクールだなと。

いわゆる「HIPHOPっぽい」デザインが馴染みあるものになると。確かに「ミューラルを自分で描いてみる」という体験は、なかなかできないと思います。

それに「描くこと」って、小学生までは特に考えずにできるけど、中学から急に評価されるじゃないですか。もちろん絵の知識や技術といった教養も必要かもしれませんが、それを意識しすぎるあまり、何も考えず自由に描くことに臆病になる子が急に多くなんです。だから今後は中高生やもちろん大人にも、自由に描く素晴らしさを体験してもらえたらと思います。

WALL SHAREさんと一緒にイベントをやる中で、今後期待していることや感じている可能性があればお聞かせください。

ミューラルアートでローカルやお店、ひいては日本全体を元気にしていくというWALL SHAREさんと、「書く・描く」を通して人々が豊かになるきっかけを作る私たち表現革新振興財団。お互いに向いている方向は同じなので、今後も良いコラボレーションを提案していきたいと思います。

多様なカルチャー、多様な人が密接にクロスオーバー!『DOTONBORI STREET JAM』をプレイバック!
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DOTONBORI STREET JAM

主催:WALL SHARE株式会社
特別協賛:一般財団法人 uni 三菱鉛筆 表現革新振興財団
協力:南海電気鉄道株式会社/MARZEL

https://www.wallshare-inc.com/
https://hece-foundation.com/

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