アメリカ村に立つ人型街路灯の歴史が塗り変わる。「アートで街にエナジーを!」を合言葉に、5人のアーティストたちが挑んだプロジェクト『Red Bull Reignition』に密着。


アメリカ村にはいろんな景色があるので、その混在したガチャっと感を表現。街のシンボルの1つになれると思うと、ワクワクがどんどん続きます。| アワジトモミ

アワジさんの作品は平面やGIFアニが多い中で、『Red Bull Reignition』では公共物の街路灯に作品を残すことになったわけですが、どんな想いで取り組まれましたか?

まさか自分の絵が公共物に使ってもらえるとは思わなかったので、声をかけていただいた時は嬉しさと驚きでいっぱいでした。もちろん街路灯は初めてですし、普段の個展や広告物のお仕事でも掲載期間は決まっているので、街に残り続ける作品が描けるのも初めて!ドキドキとワクワクな気持ちで、取り組まさせてもらいました。

このプロジェクトが始まって13年が経っているので、今後もそれくらいの期間は残ると考えると、すごくワクワクしますよね。描いていただいた作品もアワジさんらしさ全開のものが仕上がったと思うんですが、どんな部分にこだわりましたか?

アメ村自体が華やかで、いろんなものが入り混じったいい意味でガチャガチャした雰囲気があるから、強いインパクトが残せる作品にしたいなと考えていました。その中でTANK酒場の古谷さんが「QRコードを入れてもいいんじゃない?」と提案していただき、それはアリだなと思って。QRコードを読み取ると描いた絵のGIFアニが見れるので、実物とダブルで楽しんでもらえたら嬉しいです!

普段のアワジさんの作品スタイルも知れるし、見た人は街路灯との新たな体験に繋がる。ニクい演出ですよね!あと、個人的には緑色がすごく効いてるなと思いました。

色を決めるのは、本当に悩んだんですよ。アメ村にはいろんな色があるし、何色がいいのかなって。イラレの3D機能で立体的に検証したりもしましたけど、正直に言うと、実際に完成するまでは想像がつかなかったですね。

でも、めちゃくちゃインパクトがあると思います。しかも描かれてる絵も、ネギとかアメリカンドッグとかカニとか音楽を聴いてる人とか、統一されてないところが逆に“アメリカ村”っぽいなと。

この街にはいろんな景色があるので、その混在したガチャっと感を表現したかったんです。丸い立体物に描くのも初めてだったからデザインにも悩みましたが、完成した姿を見ると、いい作品が残せたかなって思います。

それこそ、「あの緑の可愛い街路灯に集合ね!」って感じで、待ち合わせに使う人も出てくるかもしれませんね!

そうなってくれるとめちゃ嬉しいです!街のシンボルの1つになれると思うと、やっぱりワクワクがどんどん続いていきそう。

アワジさん自身もよくアメ村には遊びに来てたんですか?

京都の高校に通ってたので、昔は京都で遊ぶことが多かったんです。古着好きにとってアメ村は憧れの場所ではあったんですが、ちょっとディープな雰囲気もあって…。でも、大人になってから普通に来れるようになり(笑)、いろんな古着屋さんに通っていましたね。

それって、“慣れ”もあるかもしれませんね(笑)。昔から変わらずいいお店はあるし、アメリカ村に入ってみると、やっぱりいろんなカルチャーを体感できますし。今日は息子さんも来てくれてますが、成長するにつれてアメリカ村へ一緒に遊びに来る機会も増えるんじゃないですか?アワジさんの絵を見に来たり、古着を買いに来たりとかで。

息子はまだ1歳3ヶ月ですが、私が古着好きなので一緒に来ることも増えるでしょうね。そんな時に、街の中で生きている自分の作品を息子に見せることができるのって、本当に喜ばしいこと!『Red Bull Reignition』のプロジェクトに参加できたことは、すごく光栄ですし、これからどんな風に街に馴染んでいくかが楽しみです。街路灯には“POWER SPOT”の文字も入れているので、街行く人にとってのパワースポットになればいいなと思ってます!

子どもの落書き的なウィンドウシリーズを描いたのは、アメ村にいるいろんな世代の方々が共感できるものに仕上げたかったから。| SHUN NAKAO
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