2月23日から『ビームス 神戸』でアートショウ“DIVINE ASCENSION”がスタート。SARASA YANAGIさんが今描く、絵とタトゥーを横断しながら辿り着いた表現。
今描きたいものを楽しんで表現する、それがアートショウ“DIVINE ASCENSION”で大切にしたこと。作品にも空間にも、今の私が具現化されてると思います。
ここからは<BEAMS T>のバイヤーである佐藤さんも交えて、SARASAさんのアートショウ“DIVINE ASCENSION”についていろいろと伺っていきたいと思います!今回は旗艦店である『ビームスT 原宿』を飛び出し、『ビームス 神戸』での開催になりますが、まずはその経緯から教えてもらえれば。
佐藤:SARASAさんとは共通の知り合いがとても多く、僕自身は以前から存じてました。良きタイミングでいつか声をかけたいと思ってて、昨年夏に2型のTシャツを一緒に作らせてもらったのが始まりです。<BEAMS T>は「ART FOR EVERYDAY」をテーマに、Tシャツをキャンバスにしてさまざまなアーティストさんたちと作品を生み出していくレーベルで、今年で立ち上げて22年目。これまで旗艦店の『ビームスT 原宿』ではたくさんの展覧会やイベントをしてきましたが、他の地域でもより広めていきたいという想いがあったんです。
それでSARASAさんに白羽の矢が立ったと。
佐藤:僕の知ってる限りでは、<BEAMS T>が原宿を飛び出して大々的な規模でやるのは初ですし、新たに仕掛けていく大切な第一歩。これはもう、SARASAさんしかいないなと。
SARASA:光栄すぎます。これまで個展は何度かしてきましたが、こんなに大きな規模は私も初めてですし。
<BEAMS T>としての新たな仕掛けをSARASAさんと共にする上で、佐藤さんから見た作品の魅力とは?
佐藤:タトゥーのことについてはそこまで詳しくないんですが、SARASAさんの作品は画力の高さはもちろん、そこに女性らしさや意志の強さを感じるんです。それらが高め合うようにミックスされて、オリジナルとしての力があるなと。
女性の姿と自然の要素が交わる構図もそうですし、それぞれ単体の絵にも力が宿ってますよね。
佐藤:原画を見てるのでなおさら実感してますが、期間中はぜひ多くの人に見てもらいたいですし、それだけのインパクトは感じられると思いますね。<BEAMS T>としても僕としても、SARASAさんの魅力をどうすれば最大化できるかをずっと考えてきました。“DIVINE ASCENSION”では、ひとつひとつの作品だけではなく、空間もSARASAワールドが全開になっているので、ぜひ楽しみにしておいてください。
作品は何点くらい並ぶ予定ですか?
SARASA:40点くらいにはなると思います。このアートショウでは、今描きたい女性やカラーリング、構図などを楽しんで表現することをメインに考えていたので、新しい試みも多く、私としても気に入った作品が仕上がっていますね。
佐藤:それと、パネルもすごいんですよ。
パネルですか?
SARASA:作品がより生きるように、展示するための背景パネルも制作しました。縦220cm×横400cmのパネルなので、それだけでも迫力があると思います。
佐藤さんのおっしゃる通り、まさにSARASAワールドが全開ですね。今回のアートショウ“DIVINE ASCENSION”のためにSARASAさんが綴った言葉も、ここに掲載させていただきます!
地球と宇宙の神秘とガイダンス。
この地上に流れる目に見えるものと見えないもの。
突如11日間、港町神戸に開かれた聖なる領域。
新時代の開運作法
アセンテッドマスター達があなたをガイドいたします。
SARASA YANAGI
東京を拠点に活動しているアーティスト、彫師。女性やお花などのモチーフを軸に、アジアの文化や風土、伝統工藝などからインスパイアされた作品を多く手掛けている。サイケデリックな画風が特徴的で、展示や壁画など多岐にわたり活動、暇あれば趣味の登山を通じて感じたことや旅の思い出を綴った日記帳を肥やすことに没頭中。タトゥー業界だけでなく、アートやファッション界隈からも注目されている若きアーティストのひとり。東京の何処か、知る人ぞ知る秘峡にて日夜制作活動中。