やりたいこと、なりたい姿へ突き進むファンキーなイラストレーター・IBUさん。ポップとカルチャーと負けず嫌いが交錯する、GOING MY WAYについて。


<LEARNERS>のチャーべさんからDM来た瞬間は、「ヤバッ!」ってめちゃ叫んでしまいました(笑)

少しお話にも出てきましたが、最近は個展やポップアップなどですごく精力的に動かれてますよね。しかも、IBUさんの初個展が原宿の『kit gallery』。どんな経緯で個展の開催に至ったんですか?

<LEARNERS>が大好きで、昨年の3月にライブに行ったんです。その時、友だちに「せっかくやからチャーベさん(松田“CHABE”岳二)に絵を渡しーや!」と言われて。タトゥーのフラッシュっぽいイラストを思いきって渡してみたんですが、それをすごく気に入っていただけたんです!その反応だけでもうれしかったのに、後日インスタのDMで「バンドのキャラクターを作ってほしい!」と頼まれることになって…。

直々にオファーが届いたんですね!

DM来た瞬間は「ヤバッ!」って、めちゃ叫んでしまいました(笑)

そりゃ叫びたくなりますよ!

大好きなバンドとの仕事は<LEARNERS>が初めてだったので、1つ夢が叶ったなと。しかも、最初が<LEARNERS>って贅沢すぎますよね。チャーべさんも憧れの存在でレジェンドだし、めちゃテンション上がりっぱなしでした。

そこでチャーべさんとつながり、『kit gallery』での個展開催が実現できたんですね。

そうですね。<LEARNERS>のキャラクターを描かせてもらえたことで、たくさんの人に絵を見てもらうきっかけをチャーべさんに作っていただけました。そして、東京に行った時に「『kit gallery』で展示させてください!」とお願いしたら、開催できるように段取りしていただけて。出会ったばかりの若い子にチャンスを投げてくれる大人って、やっぱりすごい!心からそう思いましたね。

初個展が『kit gallery』ってすごすぎますが、IBUさん自身の手応えはどうでしたか?

今年の1月に個展をさせていただいたんですが、ほぼ新作を描いて挑みました。チャーべさんの知り合いや『kit gallery』のファンの方々、ほんとにたくさんの人に見てもらえて、私自身も刺激を受けっぱなしの状態でしたね。絵の技術的な部分はまだまだだけど、イラストレーターとしては1つのターニングポイントになったと思ってます。

実績としてもマインドとしても、また次のステップに進む大きなターニングポイントだったかもしれませんね。今年は『kit gallery』を皮切りに個展やポップアップなどもすごく多い印象です。IBUさん自身も会期中などは現地に滞在されていますが、そこでの人との出会いをどのように受け止めてますか?

現地にいるのは、やっぱり見に来てくれる人と出会えるのがほんとに楽しいからなんです。その出会いも、やっぱり何かの縁ですからね。インスタでも作品などを発信してるので見ることはできますが、やっぱり原画を見てもらった反応を体感できるのはその場しかないので。ただ、あんまり近くで見られると恥ずかしさもあるんですけどね。

恥ずかしいんですか?

自分よりうまい人はいっぱいいますから。キャンバスに描き始めてからまだ1年も満たないし、勉強しようと思った大学も半年でドロップアウトしたから基礎的な部分が抜けてる気もしてて…。

もちろん優れた画力の人はたくさんいるかもしれませんが、人を惹きつける作品ってそこだけじゃないと思います。IBUさんの作品って、ポップさやカルチャーの絶妙なミックス感だったり、1枚の絵からストーリーを読み解きたくなる世界観だったり、そうした部分がすごくいいなと。

ありがとうございます!基本的にはこれまで描いてきた絵が自分の軸になるんですけど、最近は作品の幅を広げるためにもいろんなテイストの絵を描くようにしてるんです。中でも特に力を入れて勉強してるのが、タトゥーのフラッシュ系のイラストですね。

タトゥーのデザインベースになるようなやつですよね。IBUさん自身もいくつかタトゥーが入ってますね。

昔からタトゥーが大好きで、20歳の誕生日の翌日に入れました。最初に入れたのは、つがいのツバメです。

タトゥーにはいろいろ意味があると聞きますが、なぜツバメを?

つがいのツバメは家族愛を意味するものなんです。ツバメは昔から神聖視されてるもので、飛び回っていても必ず戻ってくるじゃないですか。そういった意味も含めて、最初に入れるのはつがいのツバメって決めてましたね。

なるほど。ちなみに、自身の絵を入れたりしないんですか?

それはないです(笑)。自分の絵は入れたくないですけど、もし他の人が自分の絵を入れてくれるとなればすごくうれしい。やっぱり一生残るものだし、その人のために一生ものを描けるチャンスがあれば、ほんと素敵なことだなと思いますね。

確かに、消費されていくものじゃないですし。その人のために一生ものの絵を描くなんて、すごく意義も感じます!では最後に、IBUさんがこれからしたいことや夢などを改めて公言していただければ!!

横山健さんやハイスタをはじめ、自分の大好きなバンドと一緒に仕事がしたい!これからも自分の大好きなカルチャーに関われるイラストレーターになっていきたい!後は、めちゃくちゃ大きい作品にもチャレンジしたいですね。例えば大きな看板や、誰の目にもつくようなものとか。他にも、意外性のあるコラボとかにもチャレンジしたいです。「あ、IBUはあんなところともコラボしてるんだ!」と思ってもらえるような、今までの私らしさを超えていけるコラボができればなと。そんな夢を叶えていくためにも、いろんな出会いや縁を大切にしながらどんどんステップアップしていきたいと思ってます!!


<IBUさんがお気に入りのお店>

SUNNY DAZE(大阪市浪速区幸町)
展示させてもらったり、アドバイスをもらったり、いつもお世話になってるお店。アメリカンな雰囲気がカッコよくて、フードもめちゃおいしいです!

GIANT BABY(大阪市西区南堀江)
よく行く古着屋さんです。スケートものやバンドのアイテムなどが豊富で、スタッフさんのトークも抜群。カルチャーがしっかりあるお店です!

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Profile

IBU

2001年生まれ。大阪府出身。幼少期から往年のアメリカントイやダウンタウンカルチャーの影響を受けて育ち、ポップさとカルチャー感をミックスしたインパクトのあるキャラクターを描くイラストレーター&デザイナー。LEARNERSや湘南乃風をはじめとするアーティストにも作品を提供し、アパレル・映画・音楽など幅広いシーンで活躍している。

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