トラックで、映像で、リリックで、今の自分をさらけ出したい。大阪を愛するマルチアーティスト・ISSEI TERADAの“初”挑戦。


良い意味でコンパクトで、繋がりが濃いのが大阪のコミュニティ。

音楽と映像の二刀流で活躍されているISSEIさんですが、キャリアにおけるターニングポイントを挙げるとするならどこですか?

やっぱりコロナですね。2019年くらいまで順調に映像の仕事も音楽の活動も広がっていってたんですけど、コロナに入った途端、全部0になってしまい、「このままではやばい」ってなって。

たしかに。エンタメ界にとって大きなダメージでしたね。

でもそこで腐っても仕方ないから、自粛期間に考えていたこととか、それまで蓄積していた自分の感情を吐き出してみたくなって、リリックを書き始めます。それまでも周りのラッパーの勧めで書いたりはしてたんですけど、本腰を入れて向き合ったのはそれが初めてです。それを周りに聞いてもらったら意外と反応が良かったんです。そこで言葉で表現する面白さにもハマって、歌詞を書くフロントマンとしてのキャリアを始めました。

プロデュース業をされているところから後追いでフロントマンへ、という順番が新鮮だったので、経緯を知って納得しました。

でもUSだとプロデューサーとフロントマンを兼任してるアーティストも多いですよね。カニエ・ウエストとかファレル・ウィリアムズとか。僕の場合、やりたいことをやりたいタイミングでやっていった結果、この順番だったって感じで。しかも、今までやってきた仕事がここでも自然と繋がってくるんですよ。それこそ僕がMVを撮ってきてたアーティストから「一緒に曲やろうや」って誘ってもらったり、逆にライブで一緒になったのを機に仲良くなって、MVを撮らせてもらったり。

それもまた素敵な流れです。それまでの活動がちゃんと生きてくるという。

ありがたいですね。やっぱり大阪って良い意味でコミュニティがコンパクトな分、繋がりも濃い。だからこそカバーし合えるんですよ。例えば誰かが飲食店を出したら、みんなそこに食べに行ったり、お店のイベントに協力したりする。そういう横の繋がりは強いと思います。だからこそ僕は東京での仕事が増えても、大阪を拠点にしたいと思っています。東京の仕事も多いので、向こうにもアジトはあるんですけどね。

では大阪と東京の2拠点なんですね。どれくらいの割合で東京にいらっしゃるんですか?

ひどい時で......月の半分くらいは東京にいることもあるんかな?

ISSEIさん、もはや「ひどい時」って言ってしまってます!(笑)

え、言ってました?(笑)。もちろん東京のことを悪く言うつもりはないですよ!現場は楽しいし、ワクワクしながら仕事してますし。でも大阪に帰ってくると、なんだかんだホッとしますよね(笑)

ある種の“おせっかい”ができるのが強み。
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Profile

ISSEI TERADA

ヒューマンビートボクサー、ビートメイカー、映像ディレクター、デザイナー、そしてフロントマンと多様な顔をもつ大阪出身のマルチクリエイター。ヒップホップを軸に幅広い音楽のエッセンスを落とし込んだサウンドと、洗練されつつもどこかに彼独自のユーモアを感じさせる映像作品の二刀流で幅広く活動し、今ではメジャーシーンからのオファーも多数。Produce・Lyric ・Act ・Director...と、さまざまな形でクレジットされる彼の名前だが、2025年にはそのアーティストネームをISSEIから本名・ISSEI TERADAへ改名。それを皮切りに、シングル・EPのリリースに続き、初のソロワンマンを敢行。長いキャリアにおける転換点を経て、さらなる飛躍を予期させる。

https://www.plutos-inc.com/yellowtemple-isseiterada

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