みんなが自分らしくいられる場所を目指して。バンド・愛はズボーンの儀間建太さんがアメ村から発信する、新しい街の姿。


ゼロからチームを作って何かを作り上げていくのが、最高に楽しい。

アメ村で開催するサーキットフェス『アメ村天国』は、儀間さんのバンドが主催でされています。

今回で9回目の開催ですね。当時はサーキット型のフェスってあんまりなくて。アメ村の魅力を外に発信していきたくて、アメ村全体を回遊するような仕掛けを作ってフェスを始めたのが最初。町内会や商店街の人に地道に交流を続けて、ひとつずつ積み重ねていっています。

儀間さん個人としても、『アメ天』のように街にアプローチした活動を積極的に仕掛けていますよね。

小さいころからみんなの遊びを考える担当をしてたし、昔からものづくりがめっちゃ好きなんですよ。コロナ禍に畳んでしまいましたが、同世代の仲間と一緒に、『ORANGE PARK』っていうコワーキングスペースとアトリエが併設した店を4年くらいやってました。プログラマーや写真家、デザイナー、大工など、肩書きに関わらずにいろんな人が集まる公園みたいな空間を作りたかったんです。

『ORANGE PARK』を運営してた頃の一幕。まさに“公園みたいな空間”です。

『digmeout CAFE』と通ずるところがありますね。若い表現者たちの溜まり場的な。

『iiie』ができる前からなんですけど、建築もめっちゃ好きなんですよ。神戸に『々(ノマ)』っていうの建築集団がいるんですけど、そこの棟梁のショウキチくんに「建築は宇宙やから想像したものは絶対作れる」って正面から言われたんです。その時に、チームなら自分だけじゃ作れないものも作れるってことを教えてもらいました。

建築は宇宙。チーム作りも宇宙。

それからはアートディレクションって言葉も知らんまま、どんなプロジェクトに対してもとりあえず「やれます!」って返事して、ゼロからのチーム作りからイベントや物を作っていく動きをずっとしてきました。

こちらが儀間さんが手がけてきたプロジェクトの一部。写真左上はクリエイティブレーベル・PERIMETRONと制作した名古屋城を舞台にしたステージ演出。写真右上は大阪城野音のイベント装飾。写真下は儀間さんがプロデューサーを務め、なんば広場でつい先日行われた国際音楽文化交流イベント『Miłomi(ミヲミ)』。

ステージに立つ時とチームで何かを作る時で、共通していることってありますか?

自分が立つ時も舞台を作る時も、お客さんの方を向いて考えるようにしています。自分がステージで首をめっちゃ振って、誰よりもアホな振る舞いをするのは、お客さんが自分をさらけ出せるステージを作るため。裏方として動く時も、チームのみんなが自分の秘めている能力や才能に気がつけるようなチーム作りや会場作りとかっていうのを心がけてます。

常にお客さんとメンバー目線。ステージに立つ儀間さんだからこそ、気が付ける部分もあるかもしれませんね。

チームビルディングって、設計や建築と同じやと思ってるんです。今、自分の中で一番やりがいを感じることは、何かをゼロから作って組み立てるためにチームを作っていくこと。みんなのクリエイティブとかイノベーションを100%で発揮できるように環境を整えていくことが、最高に楽しいんですよね。

境界線もなく、自由に好きなことを表現できる街を作っていきたい。
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Profile

儀間 建太

1991年生まれ、大阪市大正区出身。身長187cm。大阪・アメ村を拠点に活動するロックバンド・愛はズボーンのボーカル/ギターを担当。サーキット型フェス『アメ村天国』を主催。フリーランスチーム・PIXELGRAMメンバー。バンド活動の他にも、クラフトビールショップ『iiie』のマネージャーや、アートディレクター、イベントプロデューサーなど、多方面から大阪の街に根付くカルチャーを創造し続ける仕掛人。

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