ポップスからヒーリングへ、東京から奈良へ。元CHAIのMANAKANAが見せてくれる、日常と呼応する心地よくも新しい音の世界。


ライブするの、ちょっとためらってたんですよ。ヒーリング音楽ってあんまり見せるものっていう感覚がなかったんです。(KANA)

4月にリリースされたヒーリング音楽のアルバムは、どれくらいの期間で制作されたんですか?

KANA:昨年の夏には作り終わってましたね。私その時まだ全然笛吹けないのに、曲だけやたら作りたいと思って。今聴くとだいぶ下手なんですけど、作りたいものがどんどん溢れて来ちゃって。もう半年以上前には12曲仕上がってて、どうやってリリースしようかねって。

MANA:そうそう、それを考えましたね。会社も辞めたしどうする?みたいな。

KANA:自分たちでやってみようと思って、試行錯誤しながらいろんな人に会って、ようやく自主レーベルからリリースできたんですよ。

4月1日にデジタルリリースされた、MANAKANAさんの1stアルバム『十二~toni~』。「“音”の原点に戻って、音数を最小限にし、私たちの潜在意識の中にある“音”を思い出しながら作りました」というアルバムは、こちらからぜひチェックを!

曲作りは、まだ東京にいらっしゃる時ですか?

KANA:東京の家ですね。宅録して。

奈良に来られてから作曲されたのかと思ってました!

KANA:似合うんですねこっちにね。なんかもう来るのがわかってたかのようにね。

2025年3月の六感音祭でのパフォーマンスも、すごく素敵でした。野外でヒーリングミュージックを聴くのが、めちゃくちゃ気持ちよかったです。

KANA:あ、それは良かった。ライブするの、ちょっとためらってたんですよ。ヒーリング音楽ってあんまり見せるものっていう感覚がなかったんです。それも、ロックだったりポップスの方々が出るイベントは、初めてだったんですよ。ちょっとでも見せるものにできたらと思って、初めてドラムの人にも入ってもらって。

空間と一体化して、すごくいい気が流れてました。

KANA:そう思ってもらえてたら良かったです。

新しいアルバムのテーマには干支が取り入れられていて、KANAさんはヨガにも深く関わっておられますが、東洋的な要素に興味を持たれるようになったきっかけは何だったのでしょうか?

KANA:ヨガは、最初はコロナの時期かな。世界中がコロナでストップして、ライブがなくなったんですよ。その時にたまたま行った歯医者の歯科助手さんがヨガの先生で、なんかヨガやりたいなと思ってたから教えてもらうようになって。それがきっかけで、半年間ヨガの学校に通ったんですよね。そこでどハマりしました。

 

YouTubeでは、朝ヨガのための癒しの音楽を配信。MANAKANAさんが生み出す心地いい音をぜひ。

ヨガのどんなところにハマったんですか?

KANA:その前からちょっと体調があんまり良くなくて。生理痛がひどくてピル飲んでたり、アレルギーもけっこうあったりしたから。夜も寝れなかったんです、不眠症で。あと、すごい太ってたんですよ、もう58キロぐらいいってたかな。

MANA:いや、60キロぐらいあったよ。

KANA:そんなにいってないよ(笑)!まあでも、お酒も好きで、お肉も好きで。もうそんな感じで本当に体がやばい時にヨガに出会って、それでだんだんお肉を食べるのをやめて、体を見直してたら体重が落ちていって。そこから東洋医学にすごいハマって、よもぎ蒸しとかやるようになりました。いろんなことに手を出して、最終的には気功みたいなものにもハマったり。それまで忙しかったのもあって体のことに全然興味がなかったんですけど、体のことを調べるのが好きになっていきましたね。

自分の体を見つめ直すきっかけになったんですね。MANAさんはいかがですか?

MANA:私、東洋医学とか全く興味ないです。ちょっとそこ全然違うんです。

そうなんですか!?

MANA:あんまり調べたり勉強したりっていうのが得意じゃないんです。全然性格が違うので。癒しが好きっていうのは一緒なんですよ、動物がめっちゃ好きだったり。

でも性格の部分は違うんですね。じっくり物事に向き合うKANAさんと、MANAさんは?

MANA:さっぱりですね(笑)。気にしないって言った方がいい、何があっても気にしない。多分、私も不調だったはずなんですよ。でも言われるまで気付かない。息できてないよって言われて、え、できてないんだ、あ、できてないわ!!って実感したり。海外のフェスに出るようになってから、呼吸が難しくなっちゃったんですよね。多分プレッシャーなのか、それも口に出さないようにしてたから余計かもしれないですけど。感じてねえし!って言い聞かせてたから。

MANAさんにも不調はあったけど、気にされていなかったというか。

MANA:KANAは真剣に悩んでたけど、私は悩んでない。同じ症状があっても、気にしない。

自分の心や体に向き合ったりっていうことは?

MANA:ないですね。それよりは、私はポップスを今でも聴くんで、それを聴いて踊り狂うのが好きです。1人で、家で。好きな音楽、tiny deskとか聴いて、うわーってやるぐらいが自分の発散になるみたいです。あと、ヒーリング音楽でファーってなる、その瞬間も好きなんですよ。それだけで満たされるし、癒されるし、解放されますね。ずっと交互に聴いてますから、ポップスとヒーリング。それが心地いいから。

どちらかじゃなくて、どっちもなんですね!

MANA:自分から生み出すものはヒーリング音楽だけど、聴くのはポップスもラップも。Doechiも好きで、かっけー!って。全然なんでも聴く。

音の出発点みたいなところに戻ったというか。一度自分の音を土に下ろして、そこから生やしていくみたいな感覚があって。(MANA)
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Profile

MANAKANA

世界中で活躍していた元ガールズバンドCHAIの双子フロントマン。現在はヒーリング音楽を中心に、“魂の出発”そして“魂に響く音霊”を表現し、ライブ活動やモデルなどを通して幅広く活動中。

MANAは音楽やアートを通してアーティストとして、またポットキャストでエッセイを配信中。KANAはインディアンフルート奏者として活動。ヨガインストラクターの資格、RYT200を2021年に取得。
 
オフィシャルサイト:https://manakana.bitfan.id/
 
Instagram
MANA:@chaimanakana3333
KANA:@chaikanaaaa

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