目まぐるしいスピードで未来を切り拓く、京都発の現役女子高生ロックバンド•丸竹夷が大人の階段を登る時。


自然豊かな京都・美山に専用スタジオを持っています。練習の傍ら地元の方と交流する時間がとっても楽しいです。

京都の美山に専用スタジオを持ってらっしゃるんですよね。そのお話も聞かせてください。

姫花:今はイベント関係の仕事をしている兄が、職場のバンドセットを美山にある一軒家に保管していて、以前からそこでたまに練習させてもらっていたんです。「BE MY BABY」がバズって1週間後くらいにはスタジオを作るって決めて、去年の6月くらいにほぼ私たち専用の丸竹スタジオが完成しました。

すごいスピードですね。美山ってどんな場所なんですか?

姫花:京都市内からは車で2時間くらい、たぶん皆さんが思っている以上に田舎です。電波もつながらなくて、Wi-Fiがないと携帯が使えないくらい。たまにお仕事関係の方が美山まで来てくれるんですが、想像以上に山奥なのでびっくりされます。水のきれいな川が流れていて、田んぼがたくさんあって鹿とかもいっぱいいる自然豊かな集落です。

山に囲まれ、美しい田園風景が広がる美山の風景。

莉音:すてきな場所なんですよ。

紅留美:それに夜中に大きな音を出しても怒られないんです。近所にポツポツ家はあるんですが、町の方がみんな優しくて怒らずに見守ってくれています。

学校に通っていた頃は、どのタイミングで美山に行っていたんでしょうか?

姫花:平日は週4日レッスンに行って、金曜は学校が午前中で終わるのでそのまま美山に行っていました。金曜から日曜は美山に泊まり込んで、ひたすらバンド練習をすることが多かったです。一軒家の一室をスタジオに改装しているので、合宿所として使えるような場所なんです。

一軒家の一室を改装して作った丸竹スタジオ。

美山での生活も教えてほしいです。

姫花:朝は6時とかに起きて……、ごめんなさい、嘘です。早起きする日もあるけど、基本美山に行くのは時間がかかるので、到着が金曜の夕方か夜になることが多いんですよ。着いて夕食を食べたりしてたら、結局夜中から朝4時くらいまで練習する感じになっちゃうことが多くて。お風呂に入ってちょっとだけ寝て、朝9時くらいに起きてまた1日練習するっていうのが定番です。

夜中から早朝まで、なかなかハードですね。

姫花:ライブ前は睡眠を取らずに練習することもあります。夜中にずっと練習して、朝みんなでお風呂に浸かりながら会議して、結局寝ずに次の日の練習を始めるとか。深夜テンションみたいな感じで、夜中に練習する方が3人とも気合いが入るんです。時間を忘れてひたすら練習してたら朝が来て、「もうこんな時間やん!」ってびっくりすることも多いです。

疲れたりとかはしないんですか?

姫花:ヘロヘロになっちゃう時もあるけど元気です。寝てないと変なテンションになって、みんなにうざがられます(笑)。たまに莉音の元気が爆発する時もあって、急に変なスイッチが入って踊り出したりしています。

パワーがありますね。いつもご飯はどうされているですか?

姫花:美山に住むおじいちゃんとおばあちゃんが、合宿所へご飯を作りに来てくれます。すごく温かい方たちで、いつも私たちのバンドを応援してくれるんです。昨日もラジオに出演したんですが、「ラジオ聴いたよ、頑張ってるね」ってラインをくれたりとか。最近かわいかったのが、ご飯を作りに来てくれた時、「冷蔵庫開けてみて」って言うてきはって、3人で開けてみたらひな祭りのケーキを用意してくださっていて。めっちゃ優しいですよね。

莉音:行動がかわいいよなぁ。

紅留美:本当の孫みたいにかわいがってくれてるよな。

姫花:兄が借りてる家に地元の方がたくさん来るので、住民の方と関わることも多いです。去年の夏休みはほとんどずっと合宿していて、町の方と一緒にBBQやスイカ割りをしたり川で遊んだり、夏をめっちゃ満喫しました。自然に囲まれた場所で練習したり町の方と交流できたり、なかなかできないことを経験させてもらえてめっちゃ楽しいです。

とってもすてきな時間を過ごしてらっしゃるんですね。皆さんが音楽の道に進むと決めたのは、どのタイミングだったんでしょうか?

姫花:去年の夏休み頃から将来の話をするようになって、3人で会議をする中で、「今きてるし、やるなら今しかない」っていう話になって、進学はせずバンド1本でいこうと決めたんです。だけどそこからが大変で、すでに何校かオープンキャンパスにも行かせてもらって、進学先もほぼ決めているような状況だったんです。それを投げ打ってバンド1本に絞るのは、それなりの覚悟が必要でした。
まずは私が、その次に莉音が親に話して正式な承諾をもらいました。だけど紅留美は大学に行く前提で進学系のコースに入っていたし、私たちに誘われてバンドを始めたわけやから、いろいろと急な展開が多くて。お父さんにもバンドをやってるって伝えてなかったから、認めてもらうために私と莉音も一緒にお願いしにいきました。

紅留美:心は決まってたんですが、いざ面と向かって伝えるとなると1人では勇気が出なくて。2人が家まで一緒に来てくれて、「大学へ行かずにバンドをやらせてください」とみんなでお父さんに伝えて、無事認めてもらうことができました。

莉音:私はもともとやりたいことが多くて、映像か音楽か美容の専門学校に行きたいと思っていたんです。両親はやりたいことを応援してくれるってずっと言ってたので、1番やりたいことがバンドなら頑張ってと応援してくれました。

同級生は進学する人が多いんですか?

姫花:進学しないのは、私たちのほかに3人くらいだけ。ほぼ全員進学ですね。

先生に止められたりはしなかったですか?

姫花:「きちんと考えて決めた方がいい」と最初はめっちゃ止められました。だけど大学っていざ行こうと思えば何歳になっても行けるから、それなら今しかできないことをやりたくて、先生にもそう話して認めてもらいました。この勢いを生かして、とにかく今できることをやりたいなって。

今の時点でそう言えるのは強いですね。ちなみに曲はどんな風に作っているんですか?

姫花:基本は私が作曲、莉音が作詞を担当しています。莉音の歌詞に曲を乗せることもあれば、私が作った曲に莉音が歌詞を当てはめてくれることもありますね。時と場合にもよるんですが、1Aメロは私、Bメロは莉音、サビは紅留美みたいな感じで、3人の歌詞を合わせることもあります。

3人で歌詞を考えたのはどの曲ですか?

姫花:「サキホコレ!!」という曲です。たまに3人で曲作りをするんですが、それぞれのテイストが違いすぎて、曲として成り立たなくてボツになることも多いです。サビはめっちゃアッパーやのにAメロはバラードとか、上手くハマれば面白くなると思うけど、今はまだ曲として成立させるのが難しくて。今後は3人の個性を生かしながら面白い曲が作れたらいいなとは思っています。

3月22日(土)はJKとしての集大成、23日(日)は少し大人に近づいた新しい丸竹夷を見に来てください!
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Profile

丸竹夷

Gt./Vo.姫花(ひめか)、Ba.莉音(りおん)、Dr.紅留美(くるみ)からなる現役女子高生ロックバンド。高校の軽音楽部で出会った姫花と莉音が2年生の秋に同じクラスの紅留美に声をかけ、2024年3月に正式結成。今年3月に高校を卒業し新たな一歩を踏み出す。

HP: https://marutakeebisu.jp
TikTok: @mte2_5
YouTube: @mte2___5

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イノダコーヒ 本店

住所: 京都市中京区堺町通り三条下る道祐町140番地
電話: 075-221-0507
営業時間: 7:00〜18:00(17:30LO)
休日: 無休

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