いいイベントは、いい人から。『六感音祭』を主催する増田京平さん&智穂さん夫婦から発せられる、心地よくも力強いグッドバイブス。


愛とリスペクトを持って、誰かにとって意味のある時間と場所を、ずっとつくり続けていきたいし、どこで行うかを大事にしながら、イベントと一緒に旅していきたい。(智穂)

第4回目の『六感音祭』は、ここ服部緑地野外音楽堂が会場になるとのことですが、会場を移した理由と、ここを選んだ理由を教えていただいてもいいでしょうか?

智穂:グッゲンでやれることをやり切ったっていうのと、呼んでいるアーティストさんのキャパ的なこともあって、思いっきり広いところでやってみようかなって。ただ、場所はすごく大事なので、ここ以外にもいろんな会場を見に行きました。

京平:奈良の芸術の森とかもすごい良かったんですけど、平日しか使えなかったり。海の近くにある施設に片っ端から問い合わせて断られまくったり。10か所ぐらい見に行きましたね。

智穂:でも、サウンドクリエーター時代の上司が、ここいい感じにやってくれるよって服部緑地を教えてくれて。自分もお客として何回も来たことがあったし、自然の中でやりたいって気持ちがあったので、こういう大きい公園の中もいいなと思ったのと、アクセス的にも便利なので、色々と加味してここがいいんじゃないかなってことで選ばせてもらいました。

これまでは海のそばで、今回は公園の自然の中で、環境が大きく変わりますが、それによってイベントもどう変化しそうですか?

京平:これもタイミングなんですけど、4回目はCHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN(チョコパコチョコキンキン)が出てくれるんです。3回目に出てもらいたくて、当時関西で初めてブッキングしていた『ブジウギ音楽祭』に出向いてお願いしたのですが、その時は叶わなくて。それでも諦めずに東京や福岡のフェスにもご挨拶にお伺いして、やっと4回目でご一緒することが叶ったという感じです。大型アクトが決まったことで会場キャパを念頭に置いて考えたときに、ロケーションを活かすっていうのはグッゲンに比べたら難しいかなと思って。それならチョコパコさん含め、好きな人や前から呼びたかった人に出てもらいたいなっていう気持ちになったんです。それで今回は、いつか出てほしいと思っていた踊ってばかりの国さんとか、昨年つながりが深まったimaiさんにもお願いして。

智穂:本当は5年目くらいに大きいところを借りてやろうかって話してたんですけど、結果的にもう、やっちゃおうかって。

京平:この機会を逃したら、もうないんじゃないかと思って。タイミングに任せてやるのも、僕たちらしいかなと。

今回は会場のロケーションありきというより、お2人がいつか呼びたいと思っていたアーティストさんを揃えたという感じなんですね。

智穂:CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN(チョコパコチョコキンキン)、⾓銅真実さんのバンドセットと、MANAKANA、踊ってばかりの国、group_inouのimaiさん、ゆうらん船の6組に声を掛けさせていただいてます。

開催が本当に楽しみですけど、3月に向けて、今がすごくお忙しい時期ですよね。

智穂:そうなんですけど、その前の1月にもイベントがあって。なぜか1月と3月にくっつけてしまったので、今すごくせかせかしてます。

京平:昨年、谷口カレーさんと一緒に始めた『新春DANCEHALL』が1月26日にあるので。2回目の『六感音祭』のあと、中津でレコード屋さんの人と飲む会に行ったら谷口さんがいて、僕の顔を見るなり、「あ、neco眠る呼んだ人や!」って(笑)。そこから意気投合して仲良くなって、一緒にイベントをやってみることになったんです。グランドサロン十三って現役で稼働してるキャバレーが会場なので、グッゲンと同じく、その空間に合うアーティストをブッキングして、1回目は思い出野郎Aチームとneco眠るでやりました。

これからも色々面白い企画が生まれそうですね。

京平:彼女は演劇関係の企画を考えたりもしてるし、僕は『新春DANCEHALL』でお笑いと音楽の2マンやりたいなとか思ってて、展望だけはもう毎日飲みながら喋ってますね。

智穂:やりたいことはたくさんあって。私たちらしさで言うと、音楽だけじゃない人たちも巻き込めるのが強みかなと思ってて。彼はファッション関係の人と一緒にできたり、私も音楽以外のカルチャーも好きなので、機会があれば新しい分野でもどんどん挑戦していきたいです。

個人的に叶えたい夢はありますか?

智穂:イベントはずっと続けていきたくて、もし将来自分たちに子供ができても、赤ん坊を抱っこしながら、「はい次の人」ってやってるくらいのマインドでいたいなって。2人ともイベントをやってることが生活の軸になっているので、これが続いていく、続けていくのが夢っていうか。続けるって難しいことだと思うので。

京平:僕と彼女と谷口カレーさんとかと3人で飲むときにいつも酔っぱらって話すんですけど、いつも会ってるメンバーで老後に村作りたいなって(笑)

智穂:極論は、死ぬまで楽しいことをしてたいですね。みんなでゲラゲラ笑いながらっていうのはありますね。

お2人が作る『六感音祭』がこれからも楽しみです!

京平:単純に僕らが続けてきただけじゃなくて、サポートしてもらったり手伝ってもらったり、関わってくれる人がたくさん増えていて。コンセプトに掲げたように、つながりや出会いがどんどん生まれているのが嬉しいなと思いますね。

智穂:私は自分が表現する側になりたかったけど、なりきれなかったから、今はイベントを通してアーティストさんや関わってくれる人たちに体現してもらっています。愛とリスペクトを持って、誰かにとって意味のある時間と場所を、ずっとつくり続けていきたいし、どこで行うかを大事にしながら、イベントと一緒に旅していきたい。自分たちでもその熱量をもとに動いている感覚があるから、これからの『六感音祭』がどうなっていくかはわからないんです。だから、面白いし、楽しいんだと思います。


<京平さん・智穂さんのお気に入りのお店>

カラオケJOYJOY 北心斎橋店(大阪市中央区南船場3)
めっちゃ大きいスクリーンがあって、持ち込み可能なカラオケ屋さん。谷口カレーさん主催で、毎月12人ぐらい集まってJOYJOY会をやってます(京平)
世代的にSPEEDとか浜崎あゆみとかを全力で歌うんですけど、毎月忘年会みたいです。いつかJOYJOYフェスをやりたいですね(智穂)

天六温泉(大阪市北区長柄西1)
昔からある銭湯で、置いてあるスラムダンク1~24巻を既に7周してます。サウナで読むんですけど、5分で約70ページ読めることがわかりました。週2で出没してるので、喋りかけてください(京平)

タコタコキング(大阪市中央区東心斎橋2)
私たちらしいというか、色濃く思い出が残るお店です。ライブの打ち上げをこのお店でやって、そこで初めて喋ったので。出会った場所であり、始まりの場所です(智穂)


INFORMATION

新春DANCEHALL

日程: 2025年1月26日(日)
時間: 開場15:00 / 開演16:00
会場: グランドサロン十三(大阪市淀川区十三本町1-16-20)
料金: 前売4,500円(別途1ドリンク代) / 当日5,000円(別途1ドリンク代)

LIVE: neco眠る / asuka ando dub u set
DJ: 好好好2000&健康(SHIT&POISON SET)
FOOD: 雑波

チケットはこちらから

 

六感音祭2025

日程: 2025年3月1日(土)
時間: 開場11:30 / 開演12:00
会場: 服部緑地 野外音楽堂(豊中市服部緑地1-7)
料金: 前売6,000円(別途1ドリンク代) / 当日6,500円(別途1ドリンク代)

LIVE: CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN / ⾓銅真実Band Set / imai(group_inou) / MANAKANA(ex:CHAI) / ゆうらん船 / 踊ってばかりの国
SHOP: YAMASTORE / BOY / 十四才 / posenn / IN/SECTS / chao! SHOP
FOOD: TBA
ILLUSTRATION DESIGN: Yosuke Kobashi
LOGO DESIGN: Orie Tamura
ART DIRECTION: Chiho Masuda

チケットはこちらから

お問い合わせ: rokkanonsai@gmail.com
Instagram: @rokkanonsai

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Profile

増田 京平

兵庫県出身。『六感音祭』『新春DANCEHALL』主催。『Torus.』オーガナイザー。デザイン系専門学校に勤務する会社員という一面も。「学生たちには、30過ぎた大人がこんなに楽しくやれてるよっていうのを見せることで、働きながらでも色々できることを知ってもらえたらいいなと思ってます」。趣味はマラソンとレコード収集。フルマラソンのベストタイムは3時間22分。

Profile

増田 智穂

鳥取県出身。『六感音祭』『新春DANCEHALL』主催。『Torus.』オーガナイザー。大阪の大学を卒業後、アパレル会社、サウンドクリエーターを経て、フリーランスのイベントプロデューサー/クリエイティブディレクションなどを行う。『六感音祭』のフライヤーデザインも自らが手掛ける。

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