SIRUPがホストをつとめる『Grooving Night vol.4』が生んだ、夏の終わりのグルーヴィーな一夜。ライブレポート&ファッションスナップ!

“寝る前に、グルーヴ溢れる夜を過ごそう”をコンセプトに、「音楽・社会・人」をつなげる新しい音楽イベントとして昨年スタート。夜のくつろいだ部屋をイメージしたステージで、ホストアーティストのSIRUPがゲストアーティストとライブ&トークを届ける『Grooving Night vol.4』が、去る9月20日に開催。4回目となる今回のゲストは、アメリカと日本を拠点に活動するアーティストAyumu Imazu。ライブ、トーク、そして一夜限りのスペシャルセッション……と、ふたりが織りなす心地よいグルーヴ感がオリックス劇場に充満していました。そんな一夜の模様を切り取った、ライブレポと来場者スナップをお届け!

ダンサブルなステージで観客をロックしたAyumu Imazuと、メロウかつグルーヴィーなSIRUPのライブで会場は熱狂の渦に。

今回で4回目の開催となる『Grooving Night』。過去3回のイベントではiri、OKAMOTO’S、TENDREと、豪華ゲストとともに夢心地な空間を作り出してきました。

これまで公演を行ってきたZepp Nambaを離れ、今回は新町のオリックス劇場が会場に。初のホール開催に胸を踊らせた観客たちで、開場するとすぐに長蛇の列が。

いよいよ開幕すると、SIRUPのアナウンスに呼び込まれ、6人のダンサーとともにAyumu Imazuが登場。一気に高まった会場のボルテージに応えるように、『BANDAGE』から『ATARI』と、ダンサブルな2曲でライブがスタート。

「地元の大阪で最後にライブしたのは今年の春ぐらいかな? やっぱり大阪でやるライブが一番気合いが入るので、今日は楽しんでいきましょう!みんな準備OKですか?」と、会場の熱をどんどん高めていくAyumu。激しいダンスをしながら続け様に『Superstar』、『Tangerine』を歌い上げ、観客席ではステージの動きに合わせて踊る観客の姿も。ラストソングは国内外で“バズ”を生んだ『Obsessed』。完全に観客をロックしたAyumuは「では、みなさんと後ほどで!」と言葉を残し、会場に熱気を残したままステージを後にしました。

ブレイクタイムを挟み、再び暗転するとSIRUPが拍手に迎えられながらステージに登場。一度静まった会場を「Come on and get that superpower!」と、『Superpower』のイントロが突き刺し歓声が上がります。その勢いのままに披露したのは、『Need You Bad』。

「(Ayumuのパフォーマンスを見て)あんなに激しく踊ってて歌えるって信じられない! 俺もホールでやるのは初めてだから、みんなも一緒にワクワクしてもらえたら嬉しいです!」と、クールダウンのMCを終え、キラーチューンの『LOOP』のイントロサックスの音色が流れ、会場は沸騰していきます。

拍手が鳴り止まぬなか、続けたのは『Ready For You』。アコースティックなギターの上での圧倒的な歌唱で、会場は一気にメロウなムードに。

「Zeppの方が近いハズなんやけど、こっちの方がみんなの存在をハッキリ感じる。これがホールか(笑)」と、会場の笑いを誘うと、それぞれのフロアにコール&レスポンス。「イイね! これなら音楽で一緒に思いっきり“泳げそう”ですね?」と、MCに繋げて披露したのは『SWIM』と『No Stress』のマッシュアップ。そして『Do Well』へと続け、『Your Love』をラストソングにまとめ、圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。

転換を終え、ステージ後ろにあったベッドルームが中央に設置されると、パジャマ姿のSIRUPが登場し、トークセッションに。「(『Grooving Night 』が)4回目で“こなれ感”が出て来たんで、一番気をつけないといけない(笑)」とジョークを挟みながら、SIRUPの呼びかけでAyumuもパジャマ姿で登場すると、一際大きな歓声が上がりました。それぞれ大阪出身のふたりがベッドに腰掛けてくつろぐなか、今回用意されたトークテーマは「海外で暮らしていて感じる日本との価値観の違いは?」「アーティストや著名人の政治的発言をどう考える?」「お互いの曲で気になる歌詞は?」の3つ。

「海外で暮らしていて感じる日本との価値観の違いは?」というテーマでは、「アメリカでは、店員さんは自分のためにバイトや仕事をしてお金を稼いでいるっていうマインドで、日本とは本当に真逆な印象。でもやっぱり、日本に帰ってきたときの安心感はすごい!」と、NY在住のAyumuが働き方の意識の違いを発言。SIRUPも「個人的な意見では、日本も良い意味でもっと適当でいいんじゃないかなと思う。疲れているときは放っておいてもらえた方が楽なときもあるし、他の国では良い意味での雑さもある」と、自身の海外での実体験を交えつつアンサー。

続いて「アーティストや著名人の政治的発言をどう考える?」というテーマでは、お互いの“発信”に対する想いを披露。そして、SIRUPが「今日はシリアスなテーマが続いたけど、最後はこれ!」と、「お互いの曲で気になる歌詞は?」というテーマに。

SIRUPはAyumuの『BANDAGE』から“不幸中の幸いは飽きてしまうわ”という歌詞をピックアップ。「結果オーライは良しとされるけど、ほんまはちゃんと全部をコントロールして達成感を得たかったってフレーズやと思って。Ayumuの経験からしか出てこない良い歌詞やなと思った」と、歌詞に込めた意味をドンピシャで推測され、Ayumuもちょっと驚きのご様子に。

一方、Ayumuは、今日のステージで一曲目に披露した『Superpower』から“Everybody’s waiting around for the new normal”の歌詞をピック。「普段はメロディー重視で音楽を聴く」というAyumuだが、「一人称じゃなくてみんなで変えていこうっていう、この歌詞を聞いたときに元気が出る人がめっちゃいるんじゃないかなって思うんです」と語っていました。

トークセッションを終えたふたりは、そのままベッドルームでスペシャルセッションを披露。アコースティックギターを片手にしたAyumuとSIRUPが歌い上げたのは、Bruno Marsの『Treasure』。この日、この瞬間しかないグルーヴを生み出し、観客をどんどん魅了していきます。

ライブステージ、トークセッション、そしてこの日限りのスペシャルセッション……と、今回も盛りだくさんのコンテンツで楽しませてくれた『Grooving Night』。最後にSIRUPが放った「おやすみ!」の言葉を観客たちもグッと受け止めるような雰囲気で、今回のイベントは終幕しました。

ステージでは、ふたりのいなくなったベッドルームがライトで照らされていました。SIRUPがかねてより活動を通して伝えている「誰も取り残さない」というメッセージ。グルーヴィーな夜の余韻を味わいながら、一人ひとりがそのメッセージを次の夜へと繋げていったと思います。

『Grooving Night vol.4』来場者スナップ!
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Data

Grooving Night

次回の開催は2025年3月29日(土)!「音楽・社会・人」をつなげる新しい音楽イベントとして、ホストアーティストのSIRUPがゲストアーティストを迎え、ライブ&トークを届ける『Grooving Night』。視聴覚障害のある方々に向けた鑑賞サポートや、プライドセンター大阪の出展など、社会課題の解決にもつなげていく音楽イベントなので、次回の開催もぜひお楽しみに!!

https://groovingnight.jp/
Instagram: @grooving_night
Instagram: @sirup_insta

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