多くの人の想いを代弁する音楽が作りたい。Z世代を中心に絶大な支持を集める大阪出身のアーティスト・YRD Leoが活動を通して届けたいもの。


僕にとって音楽は、自分の気持ちを代弁してくれるもの。僕自身が作る曲も、みんなの思いを代言する存在でありたい。

歌詞を書く際、大切にしていることってありますか?

テーマを決めずに書き始めて、自分の口から自然に出てくる言葉を大切にすることかな。サビは特にそのパターンが多いです。自分にとって音楽って何だろうと考えて辿り着いた答えが、“自分を投影した日記のようなもの”でした。僕は楽しい時には音楽を聴かなくて、悲しい時や辛い時ほど音楽が聴きたくなるんです。僕にとって音楽は、自分の気持ちを代弁してくれるもの。自分の過去を振り返った時、あの曲を聴いてた頃はこんなことを考えていたなぁと思い出すことができるんです。

Leoさんが作る曲にセンチメンタルなものが多いのは、ご自身が嬉しい時や楽しい時に音楽を聴かないからなのかもしれませんね。

そうですね、だから自然と切ない曲が多いのかも。しかも1人で暗い部屋にこもって書き始めるから、ポップな気持ちにはなかなかなれないんです(笑)。自分の気持ちを音楽に代弁してもらっていると言ったように、僕も誰かの気持ちを代弁する音楽を作りたい。もちろん自分の想いを綴るわけですけど、たくさんの人に想いを感じ取ってほしいから、僕にしかわからないポイントは作らないようにしていて。みんながどう感じるかは自由だけど、伝わる歌詞にするためにすごく時間をかけています。

まずは自分の素直な気持ちを綴って、より理解しやすい表現を追求していくと。

書くっていうか、声に出すことも大事にしていて。そうすることで意外と自分も気付かされるんです。ビートにメロディと歌詞を乗せていくんですが、今出してる曲の大半は、ビートを聴いた時にパッと出てきた言葉を軸に作っています。

キーになる言葉がパッと出てくることがすごいですね。

そういう言葉のほとんどがサビになっています。自分の直観を大切に曲を作りたいという想いが軸にあって、それが僕の音楽をやる意味やテーマにもなっていますね。

Leoさんは普段から歌詞先行で音楽を聴いてらっしゃるんですか?

音楽を始めてからそうなりました。悲しいことや辛いことがあると、自分の気持ちを代弁してくれる曲を聴いて、まるで日記を書くみたいに心に刻んでいます。曲を作る時は、歌詞とメロディがパッと一緒に出てくるのが理想ですね。

曲作りの前にインプットするものはあるんですか?

映画を観たり小説を読んだりします。僕はあまり外に出ないので、日常的にみんなが感じていることを「やっぱそうだよなぁ」って小説を読んで答え合わせすることもあって。アクション映画とか、ポップな作品を観ることはほとんどないですね。そもそもが根暗なんだと思います。

逆に人との関わりの中で生まれる感情もありますよね。

もちろんあります。その人が思っていることを聞いたりしたら、まずはその人の立場になってみて、色々と自分なりに解釈しつつ、僕だったらこう思うかなとか考えたりもします。

これまでに影響を受けてきたアーティストを教えてください。

最初はヒップホップからこの世界に入ったけど、今はシンガーに近いのかなと感じていて。だからヒップホップじゃないんですけど、今の僕のスタイルはRADWIMPSに影響されてるのかなと思います。

RADWIMPSは私も世代で、めっちゃ聴いていました。一気に親近感を感じます。

よく聴いていました。自分のことを歌っているようで、想いをわかりやすく伝えている曲がRADWIMPSって多いと思うんです。そういう曲を僕も作っていきたいですね。

Leoさんは歌唱力も注目されていますよね。

全然自覚がないんですけど、ありがたいことに褒めていただけることは多いです。

実はカラオケ好きで、学生時代にめちゃくちゃ通っていたとかはないんですか?

そんなことないですよ(笑)。だけど、ここからもっとパワーアップしていかなきゃと。歌をしっかり練習しないと、ライブに来てくれたお客さんにも想いが伝わりにくいのかなと思うんです。ここからしっかり力を付けていきたいです。

Leoさんは自分で作った曲をご自身で歌っていますが、最初に曲作りをした時に自分が歌うイメージはしていましたか?作曲家のような立場で、自分は歌わず誰かに曲を提供する活動もできるわけじゃないですか。

僕が書いた曲を僕の声で届けることが、僕が音楽活動をする意味なのかなと。この考えは、これから先もブレないと思います。

TikTokなどのSNSを活用していますが、何か意図があってのことでしょうか。

できるだけ多くの人に届けたいという想いから、SNSを活用するようになりました。そのために僕だけが理解できる曲じゃなく、みんなにとっての代弁者になれるような曲を作ろうとしているので。

なるほど。確かにSoundCloudやApple Musicは、より多くの人に届けるには難しい媒体かもしれません。

しかもTikTokならビジュアル込みで伝えられるので、そこも合っていると思っています。

少々話がズレるのですが、お名前の「YRD」はどういう意味なんですか?

僕が音楽を始めた頃、3つの単語の頭文字を取って名前にするのがアメリカのヒップホップ界で流行っていたんです。ヒップホップヘッズだったんでそれに憧れて、そういう日本人も知らなかったし新しさもあるのかなと思いました。ちなみにYRDは“Young Ridge Drama”の略です。当時は若くてフレッシュなニュアンスを込めていたけど、今では色んな意味で大人になっていきたいという想いも乗っかりました。ちなみにLeoは本名です。

YRDはそういう意味だったんですね。Leoさんが音楽以外で影響を受けたカルチャーはありますか?

思い返すと僕には本当に音楽しかなくて。あんまり物事に興味もないし趣味もなくて、今やってることが唯一好きなことかなぁ。

それはすごく幸せですね。

ありがたいです。

学生時代に友達とよく遊んだ場所とかありますか?

やっぱりアメ村かな。行きつけがあるわけじゃないけど、高校生の時に初めてクラブに行ったりとか、サブカルチャーに染まるきっかけになった場所です。アメ村でやってたフェスなんかも友達と行きました。

ちなみにそのお友達は今何をしてらっしゃるんですか?

僕のプロデューサーをしています。

わ、そうなんですね!

高校の友達と音楽を作っていて、スタジオもその子と一緒にやっています。レコーディングしたりビートを作ってもらったり、高校時代の友達と一緒にできるってすごく嬉しいです。

それが音楽の道に誘ってくれた友達ですか?

音楽の道に誘ってくれたのは、また別の友達なんです。誘ってくれた子は今音楽をしてなくて、僕が1人になったタイミングでバンドをしていたその友達に誘われて、2年前くらいから一緒に活動を始めました。

仲間がいると心強いですよね。そんな影の立役者がいらっしゃったとは知りませんでした。

実はマネージャーも高校時代の友人なんです。それもあって僕自身、すごく楽しく音楽活動をしています。

初のワンマンライブは地元・大阪のバナナホールで。自分の想いや世界観をより強く投影しつつ、僕自身が成長した姿を見せられるライブにしたい。
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Profile

YRD Leo

大阪市中央区出身のラッパー/シンガー。2020年にリリースした『Model』をきっかけに音楽活動を本格的にスタート。コンスタントにデジタルリリースを続け、2021年9月にリリースした『Bye』がSNS を中心に拡散されストリーミング1000万回再生を突破。2023年10月には2nd EP『IMAGE』をリリースし、楽曲全体のストリーミング累計1億回を突破。現在は全国各地でライブを行っており、今年2月に地元・大阪でワンマンライブを開催。

YouTube:@YRDLeo_Official
TikTok: @yrdleo

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