15周年を迎えた『MEETS THE REGGAE』。BAGDAD CAFE THE trench townの番長さんとプロデューサーの西平さんに聞く、この日、この場所にしかない化学反応のカタチ。
ファンの1人として思うのは、これまでのアレンジ曲をまとめたものを作ってほしい。多分、めちゃくちゃ大変やろうけど(笑)
3年ぶりの開催を大成功で終えた『MEETS THE REGGAE』。最後に、お2人が描くこれからの目標や夢を教えてください!
番長:30年、40年経っても色褪せてなかったらいいなと。続いてたらいいなではなく、色褪せなければいいなと思うんです。お決まりのことをするよりも、ちゃんとおもしろいことがしたいし、どんどん新しいことをしていきたい。
出演アーティスト全員のバックバンドをするスタイルで続けていくだけでも十分な価値はあると思いますが、さらなるアップデートに期待と楽しみしかありません。新しい試みと言えば、少し前にはなりますが2018年に横浜でも『MEETS THE REGGAE』を開催してましたよね?
西平:横浜のレゲエシーンも熱いのでチャレンジしたんですけどね…。
番長:イケる手応えはあったんですけど、僕ら自身が横浜にいませんからね。地盤がないし、やっぱ無理やなと。僕らのホームタウン、大阪でやるからこそ意味があるんやなと。だから、すぐに撤退しました(笑)
やってみないと分からない肌感覚のようなものもありますしね。色褪せないようにするという目標は大変だけど、そこにはアーティスト冥利に尽きるものがあるのかなと思います。
番長:バグダッドとは別で、藤原ヒロシさんともバンドを組んでるんですが、あの人はずっと色褪せないし、古くもない。常に新しいことを模索してるので、僕もその感覚で『MEETS THE REGGAE』をやっていきたいなと思ってますね。
簡単には真似できないフェスですし、すごく丁寧に作り込まれてる。それに出演するアーティストへのリスペクトもハンパない。そんなフェスに対する番長さんの想いも強いからこそ、お客さんたちもこのフェスへの愛が強まっていくんだと改めて感じました。
西平:お客さんたちも『MEETS THE REGGAE』が好きすぎるし、終演するのがイヤすぎて、「あと2曲やってー!」という声もよく聞こえるんですが、そこは無理ですって(笑)
番長:それはマジで無理なんですよね。
西平:番長たちの苦労を知らん時は、「2DAYSでやったらいいやん!」とか平気で言ってたんですけどね。
番長:むちゃくちゃ言いますからね。ほんと無理なんですよ。2DAYSで20アーティスト呼んで、100曲アレンジ…、「アホか!そんなんできるかー!」ですよ(笑)
ファンとしては切望したいところですが、番長の体が持ちませんよね(笑)。ちなみに、まだ来年のことは未確定かもしれませんが、今後オファーしてみたいアーティストさんはいるんですか?
番長:個人的には相川七瀬さん。意外とレゲエとシンクロすると思うんですよね。それと、何度かオファーしつつもなかなか実現できていないのが、ELTの持田香織さん。彼女はジャズにも造詣があるし、レゲエともマッチするんじゃないかなと。まぁ、来年のラインナップも楽しみにしててください!
今から待ち遠しいです!西平さんは、プロデューサーという立場としてこれからの『MEETS THE REGGAE』で実現したいことはありますか?
西平:アーティストさんとの相性もありますけど、『MEETS THE REGGAE』のスタイルがあるからこそ、バグダッド自体もチャレンジできる若手アーティストさんとかも呼びたいなと。例えばバグダッドが目的じゃなくても、「この人を観に来たけど、あの人のライブもよかったし、バグダッドも最高やん!」という感じで、ファンをどんどん広げていきたいと思ってます。
新たな化学反応がさらに起こりそうですね。
西平:あとは、権利関係もあるから実現性はかなり低いかもですが、これまですごい数のアーティストさんとフィーチャリングしてきてます。それをまとめてカタチあるものを作りたい!僕もファンの1人として、いつか作ってほしいなと思ってるんです。番長、どうかな?多分、めちゃくちゃ大変やろうけど(笑) 番長:それはやりたいけど………、めちゃくちゃなこと言うなーほんまに!
<番長と西平さんがお気に入りのお店>
小皿Kitchen cocoro(大阪市中央区東心斎橋)
ヒロカワテーラー(大阪市中央区平野町)
うれしい居酒屋 酒歌(大阪市西区新町)
ミュージシャンやアーティストたちを全力で応援してくれる、僕たちのアニキ的な存在の街の人気店です!
西平 幸胤
DENBAK-FANO DESIGNに所属するディレクターとして、フレッドペリーをはじめとする国内外のブランド、行政関連のイベントなどを手がける。2011年から『MEETS THE REGGAE』にプロデューサーとして参加し、企画運営を担う。
渡邉 一生(Live)