ポップなドーナツの裏に秘められた求道心。人との縁をエネルギーに疾走を続けるshe she delivery・音々さんが夢見る未来。

カラフルなドーナツで見る人の心を惹きつけ、一口頬張ればたちまちその味のとりこに。そんなときめきの多層構造で着実にファンを増やしてきた『she she delivery』。コアにあるのは、なんといっても色とりどりのドーナツたちが織りなす世界観。これらを手掛ける音々さんとは、一体どんな人物なのでしょうか? 大阪市内を中心にポップアップ出店を繰り返し、活躍のフィールドを広げ続ける彼女に、活動を始めた経緯やドーナツ作りのこだわりなどを聞いてみました。インタビューを通じて見えてきたのは、飛び抜けた行動力と、職人気質な横顔。そこには、お菓子作りを通して大阪で知り合った人々や音楽、そして故郷のご家族も影響を与えているようです。生い立ちから今後の展望まで、じっくりお話を聞かせてもらいました。

提供する空間やお客さんのことを考えて、毎回違うドーナツを出しているんです。

初めに、she she deliveryとはどのようなプロジェクトか教えてください。

『she she delivery(シェシェデリバリー)』は、私が作っているドーナツをいろいろな場所に届けるプロジェクトで、活動を始めて3年目になります。店舗を持たずポップアップとして出店したり、ブランドさんやショップさんとコラボレーションしたりして活動しています。“she she”というのは、もともとDJとして活動していて、そのDJネームをそのまま屋号にしました。音々という本名も、同じ言葉を繰り返す形になっているので、別名義でありながら、どれも私自身を表している感覚で活動しています。あえて「ドーナツ」って言葉は入れなかったんですが、ドーナツだけに捉われず、良いと思うものを自由に表現して、届けていきたいという 想いがあるからなんです。イベント等がないときは、Instagramなどを通じてオーダーをお受けしています。

今日はインタビュー用にドーナツもご用意いただきましたが、どれもすごくかわいいですね。

ありがとうございます! ポップアップのときは、イベントに合わせたフレーバーと定番、合わせて6種類ほどを出すようにしてて。その場の雰囲気やお客さんの属性を考えながら、毎回種類を変えるようにしているんです。マーケティングというほどではないんですけど、どんな人が来るか、という視点は大切にしていますね。

2025年は頻繁に出店されていたとか?

そうなんです。振り返ってみると月に1回以上のペースと、かなりコンスタントに出店させていただきました。これまでは単独での出店が多かったのですが、ショップさんやアパレルブランドなど、誰かと一緒に作り上げる形が増えてきましたね。例えば、1年間イギリスに留学していた友達と、初めて朝ごはんのポップアップショップを開いたんです!彼はコーヒーを淹れるプロなので、コーヒーとドーナツをセットで楽しんでもらえたのはいい経験になったなと。また、ウェディング用のオーダーもいただきました。いろんなものを作りたい、いつも違うことにチャレンジしたいという性格なので、このスタイルは自分に合っているな、と改めて感じた1年だったと思います。

充実した1年だったんですね。出店する日のスケジュールはどんな感じですか?

揚げてからなるべく早く食べてもらいたいので、その日の朝に揚げて会場に持って行くようにしています。当日はかなり早起きになりますね。作るのも会場に立つのも、基本的に私ひとりです。

華やかな舞台の裏は、なかなかハードそうですね……!

実はポップアップの最中に眠くなってしまうこともありますが(笑)、このルーティンにも慣れてきたし、やっぱりお客さんのリアクションを直接見られるのが面白いので、楽しくやれていますね。作業の間は音楽をかけて、ノリノリで作っています。

一度地元に帰ったのですが、1週間後にはもう「大阪に戻ろう」って(笑)
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Profile

音々

石川出身。調理系の専門学校に進学するのを機に大阪へ。2023年に一度帰郷するも、再び拠点を大阪に移し、she she deliveryの活動をスタート。谷町4丁目のピザショップ『Henry’s PIZZA』や新町の古着店『beeens』に勤務しながら、ポップアップ出店やオーダー受注をこなす。世界観を投影したアパレルやステッカーなども人気。

Instagram: @__sheshe___
Instagram: @sheshedelivery

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