「ローカルとカルチャーの交差点に」。大阪・西田辺『W&B Delicious Service』の店主・小島亮介さんが描き出すグッドフィーリングな空間。


大阪の下町ながら、カルチャーへの感度が高い人が集まるスポットに。若い世代の人たちが“好き”を見つけるきっかけ作りをしたい。

お話を聞いていると、改めて地域に根差したお店なんだなぁと。そうありたいと意識することはありますか?

かなりありますね。ここは僕が生まれ育った街でもあって、中学生や高校生の時にこんな店があったら面白かったやろうなっていう場所になれるよう常に意識しています。音楽、アート、スケーター、色んなカルチャーが混じり合って、気になることがあればそこにいる人に聞けるような場所。お店を始めてから、自分の出身中学の後輩たちがたくさん来てくれて、「めっちゃカッコいいっすね」って目をキラキラさせながら言われることがあるんです。そんな子たちのために、僕らがカルチャーに触れるきっかけ作りをしたいなと。カウンターに座って絵を描く子がいたり、「DJやりたいっす」って言って練習しに来る子がいたり、『W&B』が自分の好きな世界に羽ばたくきっかけになれば嬉しいです。ここは大阪の下町ですが、カルチャーに対して感度の高い人たちが、色んな場所から集まるようなお店にしていけたらと考えています。

地元にそんなお店があったらと思うとすてきですね。コーヒーのこだわりも教えてほしいです。

自家焙煎の豆を2種類使っていて、深煎りがブラジル、浅煎りがエチオピアです。豆の種類が増えると伝えにくい部分もあるので、フルーティーな浅煎りと、苦味とコクのある深煎りの2種類に絞って用意しています。ご飯は1日中食べられて、金土はナイト営業をしているので、おつまみとお酒を楽しんで行く方もおられます。

メニューを見てびっくりしたんですが、モーニングはワンコインなんですか?量もたっぷりあるのにすごいですね。

そこは頑張っています。土日は家族連れも多いですね。コンセントもWi-Fiもあるので、お仕事するのにもおすすめです。7時過ぎに来てモーニングを食べつつ軽くお仕事をしてから出勤する方もいるんですよ。

ぜひモーニングの時間帯にお伺いしてみたいです!今後の目標はありますか?

お店のことをより認知してもらって、来てくれる人がもっと増えたらなと思います。それでコミュニティが広がって、若い世代の人たちにカルチャーを発信できる場所になれば。僕個人としては、内装の仕事も好きなので、そういう依頼も今後は受けていきたいなと思っています。

内装の仕事もお好きだと。名刺にも“大工”と書いてましたもんね。

お店をやるのと同じくらい、大工もめっちゃ楽しくて。モノに限らず、手作りするのが好きなんですよね。うちは料理も全部手作りで、ハッシュドポテトもドレッシングも全部自家製にこだわっています。ハンバーガーに使っているパテもうちでミンチにしているんですよ。手作りを重んじるマインドは、今後も引き続き大切にしていきたいですね。

メニュー表の表紙には、「As Handmade As Possible」の文字が。

<小島さんのお気に入りスポット>

GOOD TIMES(大阪市東住吉区長居公園)
仲良しの友人が働いているスケーターショップ。よくここでポップアップもやってくれています。

スタンドアサヒ(大阪市東住吉区山坂)
めちゃくちゃいい居酒屋。まずは小鉢盛り合わせを注文するのが定番。口の中をヤケドするくらい熱々のナス田楽は絶対食べてほしい一品です。

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Profile

小島 亮介

1992年生まれ。高校卒業後、飲食店などで働きながらお金を貯めて、20歳の時にワーキングホリデーでカナダのバンクーバーへ。1年半ほど現地のコーヒーショップで働いたのち、帰国してコーヒーの移動販売を始め、オーナーの誘いで『COZY Coffee Spot』を帝塚山でスタート。6年ほど勤務したのち、2023年に独立して『W&B Delicious Service』をオープン。大工としても活動する。

Shop Data

W&B Delicious Service

大阪市阿倍野区阪南町5-21-3
06-6625-7505
7:00〜17:00、金土〜23:00

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