好きなもの、抱いた想いを貫いて、自分らしさをレイヤード♡<Ray BEAMS>バイヤー・梶原千織さんの、“unique”なファッションとスタイルの秘密。

ファッションやライフスタイルに深いこだわりをもつビームススタッフ個人の魅力を一冊の本にした、パーソナル・ブックシリーズ『I AM BEAMS』が2023年2月24日に出版。その第一弾としてピックアップされた3人のうちの1人が、<Ray BEAMS>バイヤーの梶原千織さんです。3月25日から4月2日まで、本書『unique』の発売記念イベント『BE MY Guest at CHIORI’S unique room』が『ビームス ストリート 梅田』で開催されてたので、じっくりインタビュー&イベントリポートしてきました!ファッションに興味をもった頃の話から遍歴、就活、『ビームス 梅田』勤務時代のこと、バイヤーという仕事について、これからの目標などなど、包み隠さず語ってもらってます。たっぷりのイベント写真とともにファッションもチェックして、書籍『unique』とのダブル読みをしてもらえれば、彼女の“らしさ”がより伝わるんじゃないかなと。そして、ファッションの楽しさやおもしろさが、きっと広がると思います!

私のファッション遍歴は、まずはお姉ちゃんを意識するところから始まって、ティーン系雑誌の着こなしに。そこから青文字系雑誌の間にギャル系を挟んで、カジカジを通って今に至るって感じです。

ビームススタッフ個人の魅力を一冊にまとめたパーソナル・ブックシリーズ『I AM BEAMS』の第一弾として、梶原さんの『unique』が発売されたわけですが、自分のことが本になるってどんな感じですか?

未だに現実味を帯びてないですね。すごいことなんですが、会社から話をもらった時もあんまり実感がなくて…。家族も同様で「へぇーすごいなー」とは言いつつも、「どういうこと?」みたいな反応でした(笑)

確かに、それが素直な反応かもしれませんね。中身についても少し教えていただければ。

私の大好きなレイヤードやテイストのMIXスタイルを中心に、スタイリングの秘訣を公開してます!ファッションや仕事との向き合い方、ライフスタイルについても綴っているので、ぜひ読んでもらえるとうれしいです!

<Ray BEAMS>バイヤー・梶原千織のパーソナルブック『unique』。
定価:1,760円(税込) 発行:株式会社Begin/発行・発売:株式会社世界文化社

ファッションの参考になるだけじゃなくて、服を着る楽しさがさらに広がる内容なので、梶原さんのファンの方はもちろん、ファッション好きの方は必読だと思いました!ちなみに、刷り上がってきた時は感動しました?

今までしてきたことがカタチになったので、泣きそうになったというか、まだ一回も泣いてはないんですが(笑)、思わず読み物として見入ってしまいましたね。私自身、昔から服が大好きだったけど、その好きなことに理由をつけてなかったんです。服の選び方、合わせ方、買い物だって感覚的だったから、出版社の方々と一緒に本づくりさせていただけたことで、自分のことや好きなことが整理もできたし、再確認もできた。今までのいろんなことがファッションに影響し合ってることが分かったので、自分のスタイルにも厚みがでたような気がします。

ファッションにはいつ頃から興味をもつようになったんですか?

小学生くらいからですね。お姉ちゃんがいるんですが、いつもお下がりの服ばっかりだったので、それがホンマにイヤで…。同じ服だけど、お姉ちゃんとは絶対同じ着こなしにならないように着回してたし、「私の方がもっと可愛く着る!」っていう反骨精神もありました。だから、勝手に切ったりして全く違う服にしてたんです(笑)。親にはめちゃ怒られましたけど。

小学生の時から着回し術を実践してたんですね。しかも、カスタムまでしてるからすごい!梶原さんにとっては、お姉ちゃんがライバル的な(笑)

常に意識してた存在でしたね。6歳離れてるので、お下がりになるアイテムはトレンドとはちょっとズレてしまってるから、自分らしく可愛く着ることをずっと考えてました。

小学生の頃にファッションに目覚めたわけですが、今のスタイルに行き着くまでのファッション遍歴も聞かせてください。

まずはお姉ちゃんを意識するところから始まって、ティーン系雑誌の着こなしに。そこから青文字系雑誌を通りつつ、その間にギャルもしてました。

ギャルしてたんですね!

世代の流れは一通り取り入れてきたので(笑)。その後はカジカジとかを読んでて、今に至るって感じですね。

いろんなスタイルを横断しつつも、やっぱりファッションはずっと好きだったんですね。ってことは、昔からアパレル業界で働きたい想いがあったんですか?

いえ、幼い頃の夢はリハビリの先生だったんです。エスカレーター式の学校だったので、そのまま進学してたら医療系の道に行ってたかも。多分、この話をするとみんな「意外!」と思うだろうけど、進んでいくうちに「ちゃうな」と思って(笑)。高校進学時に別の学校を受験したんです。

方向転換できてよかったですね。高校時代は、やっぱり制服とかでもおしゃれを楽しんでたんですか?

校風もある程度は自由な学校だったので、制限のある中で楽しんでました。人と同じなのがイヤってわけじゃないんですが、自分をガマンしたくない想いが強いから、派手な靴下を履いたり、スカートの丈をアレンジしたり。できる範囲でいつも小細工してましたね。

制限とか状況に応じながら楽しむのって、ホンマにファッションが好きだからこそですよね。具体的にアパレル業界を目指そうと思ったのはいつ頃だったんですか?

大学に入る頃には意識してましたね。自分の好きなことを仕事にしたいとは思ってましたけど、仕事にしちゃうと嫌いになる可能性もあるじゃないですか。そうなるのがイヤだから、大学時代からアパレルでバイトしてみようと思ったんです。

なるほど。テスト的な感じですね。実際働いてみての感想はどうでしたか?

ガッツリ4年間、某ブランドでフルタイマーと間違えられるくらい働いてました。それまでは好きな服を自由にただ着てるだけでしたが、販売員としておすすめしたものを共感してもらい、そこからお客様の好きなもののエッセンスが広がっていく。それがホンマに楽しかったし、うれしかった。スタッフ同士も仲良くて、ファッションから派生して髪もメイクもおめかしして、自分と同じ感性の人が集まることで、こんなにも得られるパワーがあるのかって実感できたんです。それは服だけじゃなくて、「おいしい!」とか「可愛い!」とか、いろんな共感を育める環境って素敵だなと。これなら、アパレルで働いていけるって決心できたんです。

学生時代って、いろんな楽しいことがあったと思いますが、その中でも好きなことに対する向き合い方、時間の使い方がすごい。じゃぁ、就活も当然アパレル一本に絞って?

いえ、あらゆる業種の説明会には行きました(笑)。実は意外と安定志向な一面もあって、ちゃんとステップを踏んで進むタイプなんです。

マジですか!?アパレル志望だけど、自分の好きなことを再度確かめてたと。就活という状況を利用して(笑)

友だちも参加してるし金融系とかも行きましたが、やっぱり興味がないからときめかなくて…。私にはアパレルしかないなと(笑)

それで、就活を経てビームスに入社したんですね。

はい。他の大手アパレルも受けてましたが、最初に受けたビームスから内定をいただけたので、即決したんです。

ずっと好きなものだけを着てきたけど、好きなものと似合うものは違う。自分の体型やいろんなことを理解すること、自分自身を知ることの大切さを、ビームスに入って気づけた。
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Profile

梶原 千織

大阪府寝屋川市出身。大学卒業後、『ビームス 梅田』、『ビームス 池袋』を経て、現在は<Ray BEAMS>のバイヤーとして、バッグやシューズの企画、バイイングを担当。レイヤードやMIXスタイルを得意とし、その着こなしは多くの女性から支持を集めている。ポストカードが大好きで、海外での旅先や美術館などで収集しており、中でも“ハッピーバースデイ”や“クリスマス”をモチーフにしたものには目がないそう。

https://www.beams.co.jp/

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