冠ラジオ『ブロスポ』の初イベントも大盛況!きれいごとは言わず、常に正直に泥臭く。笑いも本音もギリギリを攻める、黒帯のリアル。

昨年3月末、全国ツアー「ネタサボってんじゃねぇよ」がスタートするタイミングでインタビューした大阪吉本所属のお笑いコンビ・黒帯。2人は高校の柔道部で出会った同級生で、松竹芸能を退所し吉本興業に所属した異例の経歴を持つ芸人です。以前の取材から約1年半、冠ラジオ番組『黒帯のブロンドスポーツ脚研究会』(ラジオ関西Podcast)もスタートし、ますます勢いに乗っています。9月13日(土)には、「黒帯のブロンドスポーツ脚研究会初イベント~オトナのべんきょう部屋~」が難波のYES THEATERで開催され、普段は見られない大西さんのピンネタあり、てらうちさんの元カノと会って来た会話の音源あり、来場者を巻き込んだキワどいトークありと、黒帯らしさ全開のコンテンツに、会場は大いに盛り上がりました。今回はイベントの後日に時間を取っていただき、イベントを終えた感想やラジオにまつわる話、気になるM-1ラストイヤーの意気込みなどを聞いて来ました!前回と変わらず、飾らない素直な言葉を聞かせてくれたことが印象的でした。そしてつい先日、コンビ揃って結婚を発表!本当におめでとうございます。大人としての新たな色気をまとって、このまま売れっ子芸人への階段を駆け上がってください!!
ピンネタを初披露した大西さんと、元カノに会いに行き話を聞いたてらうちさん。「盛り上がってくれて本当によかった」

昨年3月末に公開した全国ツアーについてのインタビュー記事では大変お世話になりました!同じ時期にラジオ関西さんで冠ラジオ『黒帯のブロンドスポーツ脚研究会(以下、ブロスポ)』が始まって、ますます忙しくされていると思います。そして昨日、初の番組イベントが開催されました。まずは、イベントの感想をお聞きしたいです。

大西:とりあえず楽しかったです。
てらうち:僕ら90分間のトークライブをやるの初めてだったんですよ。マンゲキとかやと舞台から見えるところに常に時計があるんですけど、今回は会場が違うっていうのもあって時計がなくて。時間的に今これで合ってんのかな、ちゃんと盛り上がってるんかなとかずっと考えてました。
大西:僕は腕時計をしてたんで、そこで確認してたんですけどね。
てらうち:僕は時間の感覚が掴めなくて、ちょっと焦ってました。大西さんに見せてもらえばよかったなぁ。みんなよく笑ってくれてたけどね。

イベント内で印象的だったことはありますか?
大西:やっぱりピンネタですね。僕らにやってほしいことを募集する「やって!」のコーナーで、イベントで初めてピンネタを披露することが決まって、そこに80%くらい気を取られていました。ちゃんと考え始めたんが前日の22時くらいやったんで、結構ギリギリでしたね。
実際にやってみていかがでしたか?
大西:僕らを好きで観に来てる人たちの前でやらせてもらったから、基本あったかいというか。盛り上がってくれたからよかったですけどね。これを普段の寄席でやるとまた話が変わってくるかなと。
漫才とピンネタ、舞台に立つ心境の違いはありましたか?
大西:1人じゃなくて2人の方がいいなぁとは思いましたね。
個人的には、普段漫才している時より大西さんが元気だなと思いました。
大西:後輩のピン芸人の真輝志に「堂々とした方がいいっすよ」って言われたんで、大きな声を意識しました。
てらうちさんは大西さんのピンネタ見てどう感じましたか?
てらうち:袖におったからフリップがよく見えなくて。声しかわからんかったけど、面白かったし盛り上がってるなと思いました。
大西さんがどんなネタするかとかはご存知でしたか?
てらうち:全然知らなくて、「こんな感じのネタするんや」と思いましたね。大喜利とかあるあるが入ってて、大西さんっぽいネタやなぁという印象です。
大西:ベースは10年前くらいのR-1グランプリ1回戦で落ちたネタなんです。でもあれやとまた1回戦で落ちるんちゃうかな。僕のこと知らん人やったらマジで1回も笑わんかもな。
てらうち:普段はネタを一緒に考えてるんですけど、大西さんだけやったらちょっとムズなんねんなぁとは思いましたね。わかりやすく伝える人が隣におった方がええんかも。
大西:正直ピンネタはいける気がしないですね、
てらうち:やる理由もないもんな。それこそどっちかが休んだ時とか。
大西:その時はまた作らなあかんな。あれをやってもどうにもならんし。
てらうち:俺も大西さんが休んだ時にピンネタ作ったんすけど、歴代の元カノを紹介するっていうパーソナルなネタなんで、まだ意味がわかるというか。でも面白かったのは面白かったですね。

てらうちさんは、「イベントで“やって”」のコーナーで“元カノと会ってくる”を実践していましたね。あれもめちゃくちゃウケていました。
てらうち:まぁ嫌でしたけどね。2人で柔道やるとかいろんな案があったんすけど、やったところでオチどうなんねやろとか考えて。僕も他に思い付かなかったんで、“元カノと会ってくる”を選びました。
その回も聴きましたが、てらうちさんがノリで「じゃあもう行ったれ!」みたいに持っていった印象もありました。
てらうち:もう1回話し合うのが面倒くさすぎて。これやっときゃ盛り上がるやろ、みたいなのもありました。元カノも企画に付き合ってくれたんで、かなりありがたかったですね。
てらうちさんってバラエティ番組みたいなことを考えてる人なんやなって思いました。
てらうち:せっかくのイベントなんで、盛り上がってほしいっていうだけですよ。何もないのにウケるのは無理なんで、会いに行くだけで笑ってもらえんねやったらええかなっていうので。
久しぶりに会うと緊張しましたか?
てらうち:変な別れ方はしてないので、会うこと自体は大丈夫やったんですけど、その時の音声を録ってイベント中に流すっていうのが恥ずかしくて。コメディアンとしていけばええのか、ただの元カレとしていけばええのか、僕の立ち位置もむっちゃムズかったですね。
どうやってお願いしたんですか?
てらうち:企画やイベントのことも全部言ってお願いしました。ラジオを聴いてくれてたので、こういう企画があって、素性は絶対わからんようにするからっていうので、快くいいよって言ってもらえて。
めっちゃいい方ですね。
てらうち:そうですよね。ワンチャンエロいことあんのかなって思ったけど、何もなく帰りました。元カノに会うってちょっとエロい感じしません?けど何にもなかったです。
トモ君と呼ばれていたところもウケていましたね。
てらうち:そんな呼び方する子あんまりおらんけど、まぁ元カノですからね。そんなこともありますよ。
イベントの様子をフォトレポート!








黒帯
(左)大西進、(右)てらうち。共に東大阪市出身、高校の柔道部で出会い結成した同級生コンビ。松竹芸能の養成所を経て活動するも2014年に退所し、翌2015年にオーディションライブに合格して吉本興業に所属。大阪NSC32期と同期扱い。2024年に初となる全国ツアーを実施、さらに冠ラジオ『黒帯のブロンドスポーツ脚研究会(ラジオ関西Podcast)』がスタート。今年9月に開催した初のラジオイベント「黒帯のブロンドスポーツ脚研究会初イベント~オトナのべんきょう部屋~」は大盛況。最近は、てらうちがプロデューサー兼リーダーを担う芸人アイドルプロジェクト「漫烈」なども注目を集める。