つかず離れずの距離感が心地いい。小学生からの幼馴染コンビ<Aマッソ>がテレビ東京とタッグを組んだライブ『滑稽』の大阪開催に先駆けて、色々と話を聞いてきました!
『滑稽』のテーマは“笑うこと”。目が死なない程度に爆売れして稼ぐのが目標です。
3月13日(月)、14日(火)に大阪の松下IMPホールでライブ『滑稽』が開催されます。以前大阪で単独をしたのはいつ頃ですか?
加納:昨年の秋になるので、半年ぶりくらいかな。
今回は、テレ東さんとタッグを組んでらっしゃるんですよね。
加納:そうなんです。いつもは映像の制作なども自分たちでやるんですが、今回は、大森時生さんというテレ東のプロデューサーさんが映像・総合演出を担当してくれていて。私たちのネタと組み合わされることでどんな化学反応を起こすのか、そこに注目してほしいです。
村上:ずっと一緒にやってるチームがあるんですが、いつもと制作をしているメンバーが違うので、私自身もどんなことになるのか楽しみですね。
どうして『滑稽』というタイトルに?
加納:これは大森さんに付けていただきました。詳しい内容は言えないですが、“笑うこと”が全体のテーマになっていて、観ればきっと「なるほど。そういうことか!」って思ってもらえると思います。ネタを何本くらい披露するかも秘密にしときます。
いつも単独ライブの準備はどれくらい前から始めるんですか?
加納:ネタを書くのは1ヶ月くらい前かな。
ネタはたくさん書かれる方ですか?
加納:必要に応じてっていう感じで、ガムシャラに書き続けるようなタイプではないですね。
東京公演は2月25日(土)、26日(日)にありましたが、東京と大阪でお客さんの反応や雰囲気って違うものですか?
加納:やっぱりちょっと違います。あけすけにモノを言う大阪っぽいキャラのオバハンが出てくるコントは、大阪の方がウケますね。東京がウケにくいとかではなく、笑うポイントが違うなと感じます。
タイトルの『滑稽』にちなんで、最近滑稽に感じた出来事を教えてください。
加納:駅の階段を10段くらい降りてる時に、10段中7段くらい屁こいてることがありました。屁止まらん時やったんで、自分でもちょっと滑稽やなと思いました。
ちょこちょこ出していったと。音無しでですか?
加納:いや、4発くらいは音あったかな。
10発もあれば4発くらいは音が出ちゃいますよね。村上さんは何かありますか?
村上:家出て忘れ物したのに気付いて戻って、で、ちょっと出たところで鍵閉めたっけってなってまた戻って。そしたらハンカチを忘れてたことに気付いて戻って、また鍵閉めたかわからなくなってまた戻って。それを何回も繰り返してたら最終的に鍵をせずに出掛けてて、滑稽やなぁと思いました。
たまにありますよね。ちなみに、もし宝くじで3億円当たったらどうしますか?
加納:リアルっちゃリアルな金額ですね。今ってやらされてる仕事やお金のためにやってる仕事がないから、3億円もらったとしても何も変わらんかもな。
村上:私は家と車買って、海外行こかな〜。
加納:でもさ、東京で家買ったら3億なんて一瞬やで。
村上:そやな。家買って終わりでした。
じゃあ100億あったらどうですか?
加納:100億あったら……、労働意欲は削がれそうですよね。100億持ってるヤツは、M-1優勝できなさそうやな。反骨心がゼロやもん。そこと戦う人生になりそう(笑)
村上:確かに。やる気をどう起こすか。お金あるし、別にええかなっていう気持ちになるやろな。
お2人の原動力になっているものって何なんでしょうか?
加納:まだ叶えてないことがいっぱいあるんで。ツアーもそうですし、テレビもまだ全然出れてないし。
村上:爆売れ、爆稼ぎを目指してます。
目標にしているところはあるんですか?
加納:億っすね。
村上:目が死なないくらいの爆売れが理想。それで億稼ぐ(笑)
将来こんな風になりたいという理想はありますか?
加納:それは特にないですね。今ってYouTubeもあるし、やってみたい企画があったらそっちでもできるじゃないですか。もちろんTVにいっぱい呼んでもらえたら嬉しいけど、今はやりたいことがやれているので、それの規模を広げる作業ができたらなと。ラジオをもっとたくさんの人に聴いてもらったり、単独ライブも今やってることをもっと大きくしたり。何かを手に入れるというより、広げる作業をしていきたいです。
今まで会場でライブをされていると思いますが、どんなところがやりやすいとかあるんですか?
加納:狭すぎてもあんまりやし、広すぎてもお客さんとの距離がありすぎるからなぁ。
村上:800席くらいがちょうどいい気がします。
加納:最近は小さい会場でやることも少なくなったけど、お客さんと芸人の出入りが同じ会場は結構キツかったかも。お客さんにトイレで会っちゃうとかもあるし
村上:気まずいよなぁ(笑)。それで私ライブが終わるまでトイレに行けなくて、膀胱がパンパンになったことある。トイレは別々で、きれいなところがいいな。
加納:でもそういう会場にはめちゃくちゃお世話になってきたんで感謝しています。
おばあちゃんになってもお笑いを続けたいですか?
加納:わからんけど、とにかく呆けたくないなって思います。あと聴力ってどうキープしたらいいんでしょうね。ブルーベリー食べたら視力良くなるとか言うじゃないですか。耳が遠くなるんは嫌やなぁ。
村上:「はい?」って聞き返すのがネタになったら嫌やな。そうなる前に引退したい。
加納:いや、そんなんで粘られても仕事けぇへんから(笑)
村上:あと体力ね。
加納:今くらいの仕事量でちょうどバランス取れてると思うわ。
村上:私は結構体力の限界がきてるかもしれないです。青タンとかがめっちゃ長引くんですよ。青タン作らんかったらいいけど、うちらのネタそんなんばっかりなんで。殴られて倒れてとか、普通にやってるけど普通に痛くて。徐々に青タン無くしていきたいです。
加納:5年後くらいにはぼやき漫才に変えよか。
村上:そやな、ちょっとずつ。
加納:コマンダンテさんくらいの感じでボソボソ喋ろうと思います。
そんなAマッソさんのライブ『滑稽』、ぜひチェックしてください!
Aマッソ『滑稽』
大阪公演 日程:3月13日(月)、14日(火) 17:00開場 / 18:00開演
会場:松下IMPホール(大阪市中央区城見1-3-7 松下IMPビル 2F)
料金:6,000円(税込)
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/event/redirect/amasso2023.html
Aマッソ
ワタナベエンターテインメント所属、加納(右)と村上(左)によるお笑いコンビ。共に大阪市住吉区出身で、小学生からの幼馴染。2020年より3年連続THE Wのファイナリストに。漫才・コントの二足のわらじで活動しており、ネタ作りは加納が担当。また、加納はエッセイ「イルカも泳ぐわい」(筑摩書房)や小説「これはちゃうか」(河出書房新社)を出版するなど、執筆活動にも力を入れる。
YouTube:Aマッソ公式チャンネル
ラジオ:AマッソのMBSヤングタウン