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2021.08.18チュンパ!を着れば幸せになれるけど俺のブログを読んでも幸せになれない今年の夏は、過去に記憶がないほどに暇を持て余している。おそらくは、一年間でもっとも長い連休であるはずなのに、今日も結局は、エアコンの効いた部屋でチューペットをいやらしく頬張りながら、パチパチとキーボードを叩いてこの無意味な一文を作っている。 どうせお外は暑いからね!と無理矢理に正当化してなんとか精神を保っているのだが、「退屈は犯罪」とはNetflixもよく言ったものである。この夏で前科が5つほど溜まってしまったではないか。 やることもないし、暑いし、スピーチも長いので、気分は全力で秋を待ち侘びている。だから、暑いのがしんどい癖に、秋に向けてロングTシャツを新調しようと画策している自分にパラドックスを感じてしまって、結構参っている。住吉神社よりも参っている。 は!ロングTシャツといえば(どうよこの自然な感じでメインの話題に持っていく技術は!たまらねえぜ、二遊間よりの弱い打球を捌くショート源田よりたまらねえだろ。金メダルおめでとう)、私が好きなブランドで、以前より購入させてもらっているアパレルブランド”Chumpa!”(以下チュンパ!) をご存知だろうか。 「ちょっとクールで、ちょっとカワイくて、ちょっとキモチわるい… モードもストリートも古着好きも、全てを喰らい尽くすクチビル・オバケ!その名もチュンパです!」 ブランドの紹介文からも分かるように、さまざまな要素をごちゃ混ぜにした、カオスな雰囲気の中に可愛さがあるグラフィックが特徴のブランドだ。そもそも[chumpa]という言葉に意味はなく、自由な発想でブランドを作り上げているそうで、それがデザインにも反映されている。男女問わず着られるデザインとなっており、オーバーシルエットでの着こなしが人気だ。 オーバーシルエットな着こなしが可愛い 男女問わず着ることのできるデザイン 3年ほど前の立ち上げ時からファンだったのだが、「どうやら今回の秋冬モノの新作がめちゃくちゃ可愛いらしい」という噂を聞きつけた。これは井上○造とは訳が違う、確かな情報筋によるタレコミである。 早く新作を見てみたい、そしてみんなにも知って欲しい…そんな思いから、今回無理を言って秋冬モノの新作撮影に同行をお願いしたところ、なんと潜入取材させていただけることになった。個人的にもアパレルの新作の撮影会に参加するのは初めてだったので、胸がドキドキしていたのだが、救心をジョッキでグビグビと煽りつつ、現場へ向かった。その時の様子を、できるだけ臨場感を出してお伝えしていくので、耳かっぽじってよーく聞けよ!文字だけど。 ・撮影は、あえてカメラではなく… 今回撮影に同行させていただいたのは、チュンパ!を運営されているモダンクリエイティブの今野さんと持田さん。モダンクリエイティブではチュンパ!だけでなくCDジャケットやフライヤー・WEBなどの総合デザインを手がけている。その全てを、お二人でされていると言うから驚きだ。 今回の撮影も撮影と被写体を代わる代わる行っていて「手際が…いい…」という小学生でも思い付きそうな率直な思いを抱いた。 まず今回の新作を見せていただいたのだが、やっぱりめちゃくちゃかわいい!レコード盤をモチーフとし、チュンパ!ならではの情報量マシマシなハイセンスデザインが盛り付けられている。こりゃかっこいいわ。 そして、このチュンパ!のデザインに、どこかロックテイストな部分を感じていたのだが、やはりデザインを手掛ける今野さんは元バンドマンだそうだ。「バンドマンを経てグラフィックデザイナーになってからも、バンドの物販デザインなどを手がけていたんですが、バンドTいいなあ、一からデザインしたいなあ、と思って立ち上げたのがチュンパ!です」 実はイラストを担当されている持田さんとは音楽イベントなどで面識はあったので、なるほどやっぱり音楽のテイストも多分にあるんだな、という気持ちだ。どうりで俺が好きになるわけなんだぜ。 撮影が始まってすぐ、あることに気づく。 チュンパ!の撮影風景。二人で互いを撮影していく あれ…?カメラは? 私が勝手に妄想していた、でっかいカメラがどこにもないのである。タカさんがぶら下がって倒したようなでっかいやつがないのだ。 不思議に思っていると、なんとスマホで撮影されている!ちょっと意外だった。チュンパ!のInstagramの写真なんかは、とても綺麗で映えていて、当然いいカメラで撮影されていると思っていたのだが、いわくアレもスマホでの撮影なのだという。しかしこれはあえてのスマホなのだそうだ。 「Tシャツとかパーカーって、普段着じゃないですか。だから、みんながスマホで撮ってインスタに上げる感覚に近い形で撮影した方がみんなイメージしやすいんです」とは今野さん。モデルさんを起用せずに、こうやって二人で撮影をすることが多いのも、同じように普段の私たちに近い雰囲気を演出するためのようだ。 ・なんと!この秋冬新作は○○とのコラボデザインが! 今回用意されていた新作はロングTシャツが5種ほど、そして、肉厚のパーカーが4種ほど。室内とはいえ、今の季節だと暑さとの戦いとなる。とはいえ、例年は外での撮影も多いため、春夏モノの撮影(主にTシャツ)を冬に行う方が大変なのだそうだ。 ヘビーオンスのパーカーはさすがに暑そうだなあ…なんてTシャツ短パンの私はのんきに撮影を眺めていた。すると、ここで思いがけないことを持田さんに告げられる。 「じゃあ、このロンT、じゅんぺい丸さん着てください」 !?!?!? どんでん返しか???カイザーソゼは俺だったのか???? 渡されたロンTには納豆が描かれている。そういえば前回取材依頼をさせていただいたときに、好きなもの聞かれたな… なんと今回、私とコラボしたロンTも制作していただいたのである。大丈夫ですかチュンパ!さん…すごい前のめりな攻めだ、ゴン攻めってやつか…? 今回制作いただいたコラボTシャツ。可愛すぎて… ということで、ここからは撮影モデルとして私も参加させていただくことになった。参加するとなったらなったで急に緊張してきた、さっきまであんな馬鹿面して見ていたのに… 撮影されることに慣れてないので緊張の面持ち。 しかし、コラボさせてもらったという感情を差し引いても、これめちゃ可愛くない??さりげなくJMPの文字も散りばめてくれているし、こっそり私を推したい人はこれ買った方がいいよ!(ダイレクトマーケティング) ちなみにこれ、とあるアーティストのジャケットをモチーフに使っていただいてるのですが、お分かりだろうか…かなり難問だと思うので、答えがわかった方は私のtwitterにDMをください。正解の方にはもれなく「イイね!」しときます。 続いてパーカーを着てみると、裏のパイル生地がとても肌触りがよかった方が印象に残っている。なのでそんなに暑さは気にならなかった。また、フードが立つような作りになっているので、これまた女性が着ても可愛いだろう。 新作のパーカーはフードのシルエットが好み 左に見えますのがポーズレパートリーゼロ男でございます そして、ロンTの他デザインも着させていただく。そういえば、チュンパ!は他アイテムもあるが比重で言うと、ロングスリーブを含むTシャツ・パーカーがとても大きい。Tシャツを着ることがとても多い私のような人間にはとても助かるのだが、撮影の合間に、今野さんにその理由も教えていただいた。 「もともと僕がモードもストリートも古着も好きなんです。Tシャツ、パーカーってどんなジャンルでも合わせることができるアイテムだし、なおかつリーズナブルで、家庭でガンガン洗濯もできる。気軽にいろんなシーンで選んでもらいたいという思いもあって、合わせやすいTシャツやパーカーをメインにしています。」 確かに、私もファッションだけでなく寝巻きでさえTシャツやパーカーを着込んでいるわけなので、合わせやすいなんてもんじゃないレベルである。納得して頷きすぎて首が取れそうになる。 こんな私がぺっちゃらくっちゃら喋ってる間にも、テキパキと撮影は進んでいく。今野さん、持田さん、そして私と、順々にロングT着用の撮影をしていく。男女も、体型も関係なく、こんなにサマになるデザインとシルエットって、ちょっとすごい。小柄な女性が着ても、ワイドがもったりせずにストンと落ちるので、オーバーシルエットながらもスッキリ見える。 ・自由な発想で、ひらめいたことはどんどん実行したい 撮影は小一時間ほどで終了した。1半荘やるより早い。あまり長考する人がいない場合はいい勝負だけどね。 片付けされている最中に、これからのブランドの展望を聞いてみると、「細く長く、が目標です」とのこと。あまり目標を聞いた際に出てくるワードではないので少し驚いた。その理由を続けて伺ってみる。 「大きく形態を変えることなく、今後も店舗などは構えず(現在はInstagramを中心としたwebでの販売のみ)に、オンラインをメインにリーズナブルにやっていくことを続けていくという意味です。アウターやパンツ類など、アイテムの幅なんかは増やしていきたいと思っていますが、軸はそのままでいきたい」 ただし、お二人のデザインの制作物で個展やポップアップなどは今後の構想としてあるようだ。 「そういう個展もそうなんですが、我々はグラフィックデザイナーだというのが根本にあるので、服に関わらず、何かひらめけばどんどん手を出していきたいと思っています」 すでにモダンクリエイティブでは、チュンパ!以外にも色々なデザインに関わる事業を行っている。その中でも注目なのが、「1枚から対応可能なオリジナルTシャツの制作」サービスだ。オリジナルバンドTだけでなく、スタッフTシャツやイベントTシャツとしても利用できるので、個人的に大変嬉しいサービス。このサービスを利用すれば、誰でも私の性癖を羅列したTシャツが作れちゃうのである。 他にも、フライヤーやCDジャケットなど、デザイン関係で困ったことがあればご相談してみてはいかがだろう。(モダンクリエイティブのHPはこちら) というわけで今回、思いがけずチュンパ!×じゅんぺい丸なんていう、格差コラボが実現してしまった。「納豆でなんかデザイン作ってください!」なんていう、とんでもない無茶振りを、めちゃくちゃいい感じに仕上げてくださったので、ぜひチェックして見てください。そしてSNSでアップしてくれたりすると華厳の滝のような涙を流して喜びます。(チュンパ!の通販ページはこちら) バックにも、さりげなく「natto」の文字 レコード盤をモチーフとしつつ、唯一無二なデザイン また、これまた初めてのアパレルの新作撮影に参加させていただいて、たかが写真じゃないんだなあ、とも実感した。色々な工夫が凝らされているんだなあと。バカの一つ覚えの文章書いてるやつとは違うんだぞと。ドタマをかち割られんばかりに痛感いたしました。 チュンパ!の秋冬新作は9月に発表・販売開始予定です。お楽しみに! Chumpa!instagram:@chumpa.cmp通販HP:https://shop.chumpa.net Modern CreativeHP:https://modern-creative.net
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2021.07.14ピザって10回言った後に3万貸して?このブログを読んでいる良い子のみんなは、私が大阪在住であることや、セアカゴケグモは触っちゃいけないこと、彼女持ちの男と終電逃したい時の女はわざと脱げやすいパンプスを履いてくることくらいはご存知だと思うのだが、実は私、結構名古屋に行く機会が多い。 新幹線で柳沢慎吾ばりにいい夢50分見てたら着くのだから、大阪と名古屋は近所であると言っていい。 そして名古屋に行くと、絶対に行くお店がある。名古屋市営地下鉄「上前津駅」から徒歩2分のところに店舗を構えるアメリカンダイニングバル”City Dining Macy’s”(メイシーズ)。ビンテージ感漂うおしゃれな店内には、いつもジューシーな香りと、多くのお客さんで賑わう。私も友人に誘われて初めて行ってからというもの、ここの虜になってしまった。抱かれていると言ってもいい。 そんな人気店メイシーズのオーナー、山ちゃんから2号店を出すという話を聞き、居ても立っても居られなくなり色々話を聞きたくてインタビュー形式で対談させてもらった。 メイシーズだけでなく、DJイベントに呼んでもらったり、朝まで飲みに連れていってもらったりと本当にお世話になっているのだが、意外とお店のオープン当初の話とかは聞いたことがなかったので、話を聞いてて目から鱗を通り越して目から鰤が落ちることもしばしば、大変楽しい対談となった。なお、かなり砕けた雰囲気で進行する対談となるため、みなさんも力を抜いて読んでいただければ幸いである(通常運転)。ではいっちょ行ってみよう。 2店舗目を出店した山ちゃん。今度はピザで勝負。 俺はお金を借りてくる係 新店“Dookies PIZZA”(ドゥーキーズ)が6/19にオープンということで、オーナーである山ちゃんに色々とお話伺いたいんですけど、1店舗目である”City Dining Macy’s”(メイシーズ)は、今、オープン何年目ですか? 山ちゃん:今、もう丸6年。7年目に入ったところかな。 その前も、なにかお店やってたんですか? 山ちゃん:その前は居酒屋の店長やってた。でもね、そうなるまでにも色々あってさ、俺の居酒屋のさらに前の仕事がラジオの裏方だったのよ。その時出会ったラジオの喋り手さんが、居酒屋の経営もしてたの。んでその人に「店長やらない?」って頼まれたんだけど、その頃は特に、飲食店やりたいって思ってたわけじゃなかったんだけど、店長だしいいかなと思って。居酒屋の店長だったら飲めるから(笑)。 山ちゃんらしいですねそれ(笑)。居酒屋は結構長かったんですか? 山ちゃん:2年ぐらいかな。それくらいの時期に、今のメイシーズの場所にあったカフェが閉店することになったって聞いて。そのカフェ、俺が大学時代に5年バイトしてたとこなのよ。で、そこが閉まるって聞いたから、5年お世話になったし挨拶行こうかなと思ってみんなで行ったら、そこのオーナーに「このあとこの物件返しちゃうんだけど、もし1ヶ月以内に引き継げるならそのまま中の什器とか内装そのまま譲渡できるから、やったら?」って言われて。その時の俺は、どうしよっかなー?くらいだったんだけど、一緒にいた子が結構やる気満々で、やりたいと。 あ、最初ふたりで始めたんですね!知らなかったです。 山ちゃん:最初はふたりと、そこであともうひとり呼んだのがカッシー(現メイシーズスタッフ)っていう子だったんだけど。その時は三人とも別の仕事してたんだけどね。 カッシーも立ち上げの頃からいたんですね!(カッシーはじゅんぺい丸と同い年でとても仲が良い) 山ちゃん:その頃のカッシーはBIRTH(名古屋で開催されている、全国有数のロックDJパーティ。開催数は200回を超える、老舗イベント。山ちゃんはそのBIRTHの主催でもある)のお客さんだったんだけど、フレンチで仕事してて、料理をやってるてのは知ってたから、引き抜いた感じで。それともうひとりのケンタってやつも、ずっと結構有名なカフェで働いてたから、言ってみたら俺だけが、たまたま居酒屋やってたけどそんなに飲食に精通してない感じで。その三人でやることになった。 すごいですね、急に動き出す感じなんですね。 名古屋を代表するロックDJパーティ“BIRTH” 山ちゃんは“BIRTH”主催でもある 山ちゃん:そうなんよ、で、1ヶ月で色々決めないといけないわけだからさ、「マジかよ…」って(笑)。改装にお金もかかるし。で、その時に、共同経営にするかどうかって話になって。その時に、ケンタはずっとカフェやってたからドリンク作れます、店の要領も分かってますと。カッシーは料理作れますと。で、俺は何もできんから、せめて頑張ってお金だけなんとか借りてくる係になろうってことで(笑)、オーナーを俺がすることになったの。 いやそれかっこ良すぎません!?(笑) そういえば、メイシーズってアメリカンダイナーみたいなスタイルだと思うんですけど、そのコンセプトとかはどうやって決めたんですか? 山ちゃん:アメリカが好きだから。それしかなかったんよね、周りより知識があって、情熱が持てそうなくらい好きなものが。だから、もし自分で店やるならアメリカンテイストでやりたいって思って。俺、結構アイデアとか出すの好きなんだけど、それを具現化するのが苦手だったからバランスが良かったね。俺が「こういうのやりたい」ってバーッと出して、それを全部ふたりが具現化してくれて(笑) 山ちゃんはアイデアと金を出すと(笑) 山ちゃん:一応、借りたお金を計画でいくと5年で返す予定で、返し切ったら次2店舗目出そうって言ってたんだけど、最初なかなか上手くいかなくて。結果6年、ちょうどコロナで騒がれ出した時くらいに完済し終えて。だからそのちょっと前から2店舗目の場所探しも少しづつしてたんだけど、コロナだしちょっと厳しいなと。そこから機をずっと伺ってて今!って感じ。 なるほど〜、じゃあ次はピザをやりたい!っていう計画も1年くらい温めてたんですね。 山ちゃん:ピザ屋やりたいなってこと自体はもう2〜3年前から思ってたのよ。でも、なんでもそうだけど、やっぱりタイミングって突然来るんだよ。今回の物件見つけたのも3月の半ばにサイトで見かけて「これはいいな」と思って翌日すぐ見に行って。そしたら、結構人気で入札って言われて。家賃は決まってるけど、居抜き物件だったから、中の内装をいくらで買い取るかっていう入札。即決金額も聞いたんだけど、家賃も4月から始まるっていう、めちゃくちゃ急な話で(笑)、どうしようかな〜即決金額はどう考えても払いたくねえな〜って考えてたら、「他にも買いたがってる人いますけど?どうするんですか?」って煽ってくるから、もういいや行くしかねえと思って「即決額払いますよ」って(笑)。 すげーー!!(笑) 山ちゃん:でもさ、ちょうどその頃に飲食やってる仲良い友達が、内装費にその倍くらいかけて周りにバカにされたって話聞いて変に勇気付いちゃって(笑)、それよりはマシかって。だから、結構周りに感化されて決めちゃったところはあるね。 思い出のピザ。これを再現するのに苦労したそう。 イメージだけで再現してもらった思い出の味 そういえばインスタの投稿見たんですけど、アメリカに遊びに行った時に、ピザ屋さんやりたくなったんですよね?アメリカで何か人生観変わるような出来事でもあったんですか? 山ちゃん:そうそう。ラジオの仕事を辞めたあと、ニューヨークに1ヶ月くらい行ってて、その時に一番食べてたのが、チキンオーバーライスとピザ。なぜなら安いから。 あっ、だから今メイシーズでチキンオーバーライスで、次はピザってこと? 山ちゃん:そうそう!だからメイシーズを始めた時も、「思い出の味のチキンオーバーライスを出したい!」と思って。カッシー、一回も食べたことないのに、俺にイメージだけ言われて頑張って作ってんのに、「違うって、もっとジャンキーなんだよ、なんでわかんねえんだよ」とか言われて(笑)。絶対わかる訳ないもん、なんならカッシーはフレンチ専門だったし。 カッシーかわいそうすぎる(笑)強く生きてほしい。でもすごいな、それで最終的に再現できた訳ですもんね。 山ちゃん:いまだにカッシーは再現元のチキンオーバーライス食べたことないから本人は再現できてるかわかんないけどね(笑)。今回のピザも、元々台湾まぜそばで働いてたメイシーズのスタッフの子に店長任せるんだけど、この子もまた、俺のイメージだけを伝えられてピザ作ってさ、「いや、もっとサクサクしてたし!」とか言われて。元々ピザと全然関係ないのに(笑) むちゃぶり再び!6年経っても人は変わらないんだな…(笑)。あ、でも、ドゥーキーズとしてオープンするってことは、その味もちゃんと再現できたってことですか? 山ちゃん:そう、理想の味になったよ。俺のイメージだけ伝えてできた思い出の味。 カッシーが頑張って再現したチキンオーバーライスは本当に美味しい! アメリカの話で驚いたのは、生活費の稼ぎ方ですよ。アメリカの人の名前を、漢字で書いてあげるっていう路上習字パフォーマンスしてたっていうやつ。 山ちゃん:あれはね〜、初めてアメリカ行ったときだから大学生の時かな。当時の俺は、ひとりでアメリカに行った!っていう実績が欲しくて。一人旅でアメリカに行くってかっこいいなあって憧れてたんだけど、ちょうど(ちょうど?)大学も留年して一緒に卒業する友達もいなかったもんだから。じゃあ卒業旅行として、西海岸にひとりで行くか!と思って。そこで車借りて、メキシコまでサブライム聴きながらフリーウェイで走りたくて。 いやもうそれ最高ですやん…ワードだけで最高… 山ちゃん:でしょ?でもその当時、海外旅行どころか一人旅すらもしたことがなかったから、そういうのをよくやってた知り合いに色々聞いてみたの。そしたら、「外国人は漢字が好きな人がめちゃくちゃ多いから、漢字を書いてあげたら喜ばれるしコミュニケーションは取れる」って言われたの。だから俺は筆ペンを持っていって、路上に座って、声かけてくれた人の名前を当て字で漢字にして書いてあげることにしたんよ。そしたらこれが結構喜んでもらえて。だから次ニューヨーク行った時もこれやろうと思って、習字セット持っていって(笑)。で、この経験から、やっぱ日本ぽいものがウケるんだなと思ってさ、百均で扇子とかいっぱい買って持っていってさ、俺も作務衣着て路上で習字書いてあげてたの。特にニューヨークはストリートミュージシャンとか多かったからそれに紛れてね。「日本の書道家です」って言って(笑)。それで生活費はなんとかなったから、夜は飲みにいって、ピザ食べてたね。 アメリカ生活は自給自足。書道家時代の山ちゃん はえ〜なんとかなるもんなんですね〜!その頃にピザに出会ってたってことは、メイシーズオープンした時には既に、2店舗目はピザ屋っていう構想はあったってことですか? 山ちゃん:あったあった。アメリカのピザって、1枚じゃなくて切って売るんだよね。だから、焼きたてじゃないんだよ。一回焼いたのを、注文が入ったらもう一回温めて出すみたいなのがアメリカンスタイルのピザなんよ。正直、イタリアのピザに比べたら邪道なんだけど、効率的というか、アメリカっぽいというか。だからまあ、二回焼く訳だから、カリッカリになるんだよね。それがちょっとお菓子っぽくサクサクしてていいんだよね。イタリアのモチモチの生地とはまた違う味わいになるのよ。 もう完全に僕が好きなやつですねそれは。 山ちゃん:こういうスタイル、当時日本にはなかったのよ。だけどここ5年くらいかな。東京とか、日本でも少しづつアメリカンスタイルのピザ屋が出てきて。メイシーズの時にやってたら一番だったはずなんだけど、チキンオーバーライスにしちゃったから。アイデアだけなら俺が一番最初だったはず! ほんまですかあ???(笑) まあでも相当早くから温めてたのは間違いないですもんね、ピザだけに。アメリカのピザはパルプフィクションとミュータントタートルズでバッチリイメージできてるつもりです。 山ちゃん:そうそうあんな感じよ、サラミが乗っててね。今だとテイクアウトも注目されてるし、路面店で、でかい道路に面してて、サクッとテイクアウトして、ベンチに座って食べるみたいな。ストリートグルメ感覚で食べて欲しいなと思って。だから今回のお店の立地も若宮大通りっていう、スケートパークがあったりするところだから、絶対若宮大通り沿いがいいなと思ってたんよね。だから、その通り沿いの物件が開くのをずっと待ってたのよ(笑) 大阪も、ぜひアメ村で出して欲しいなあ、三角公園前とかめちゃくちゃ売れそう… 3店舗目もすでに案がある。これからの山ちゃん めちゃくちゃ気が早い質問なんですが、もし3店舗を出店するとしたらなにやりたいとか考えてたりします? 山ちゃん:今考えてるのは、逆輸入的な街中華かな。中華なんだけど、アメリカのチャイナタウンにある中華。 もうすでに考えてることに驚きました。逆輸入中華ですか。 山ちゃん:ちょっと認識がずれてる中華って感じかな。 えーっと、僕がハワイで食べた訳分からんラーメン屋みたいなことかな… 山ちゃん:そうそうそんな感じ! そんな感じなん!? 山ちゃん:どんな食べ物でも、アメリカフィルターを通すとなんでもジャンクっぽくなるのよ。寿司とかでもそうじゃん。カリフォルニアロールとか日本の常識ではまず存在しない食べ物だっただろうし。中華でもそうだよ、中華って言ってるのにやたらとフォーばっか使ってる料理とかさ(笑)、ちょっと間違ったアジアの認識みたいなね。 じゃあまたそのヘンテコな中華を、山ちゃんのイメージだけで再現させられるスタッフさんが出てくる訳ですね(笑) 山ちゃん:誰かが無理くりやらされることになるな、絶対誰もやったことないから(笑)。あ、これからの話で言えば、今度の9月に晴れて法人化することになったんよ。 まじですか!おめでとうございます!社名聞いてもいいですか? 山ちゃん:Mountain Records。 山ちゃんレコーズやん!!!(メイシーズ入り口にある、山ちゃんのお気に入りのCDがたくさん詰まったボックス、それが通称山ちゃんレコーズ) 山ちゃん:いずれ音楽にも絡めたいなと思って。バンドやってもいいかな、即レーベル契約みたいな(笑)まあでも結局、今一緒にやってるメンバーって、元々BIRTHで知り合ったメンツが多いのよ、お客さんもいるし。だから、みんな音楽好きなんだよね。自分もラジオ関係で働いてたってのもあるし、だから音楽と繋げたら面白いかなと思って。 僕が路頭に迷ったら絶対拾ってください! 山ちゃん:変な中華作る? 6月19日にオープンしたDookies PIZZAはやっぱり好評で、私のタイムラインにも、”アメリカンスタイル”なピザがいくつも流れてくる。 オープンを心待ちにしていたのに、まだ食べられていない自分が嫌になってしまうが、名古屋に行く際はいの一番に向かおうと思う。そしてそれをかじりながら、メイシーズに向かうのだ。 読んでいただいたみなさんも、名古屋へ遊びに行く機会があればぜひチェックしてみてほしい。 インタビュー中、隣の席に座っていた女の子二人組が、ずっと甘酢っぱすぎる恋の悩みを語っていて、我々もその行く末がどうにも気になってしまい、途中、どうにもインタビューどころじゃなかったね、と帰り道に笑った。ふたりとも幸せになってくれ。そしてDookies PIZZAが大繁盛しますように!山ちゃんまた朝まで遊んでください! 店舗情報 City Dining Macy’s愛知県名古屋市中区大須4丁目3−40 Instagram:@ciyudiningmacys Dookie’s Pizza愛知県名古屋市中区大須4丁目1-12Instagram:@dookiespizza
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2021.05.10実家帰ったら母校の制服めちゃくちゃダサくなっててバイブス下がった最近は、なにかとバタバタしていた。バタアシ金魚だってこんなバタバタしてない。仕事の忙しさに加えて、ありがたいことにDJでもいろいろと声をかけてくださり、感謝の涙と血尿を流しながら各所に行かせていただいた。 残尿感の残るカラダではあるが、少し落ち着いたので、今は「いまさら“さらば青春の光”の東ブクロの人間性にどうこう言うのって、近所にいたえりあしだけ伸ばしたクソガキに電電太鼓をプレゼントするのと同じことだよね」なあんてことを考えながらベッドでゴロゴロしている。 これはどういう意味ですかね。 ともあれ、こうして毎日ゴロゴロゴロゴロしていると、そのうちベッドがンゴロンゴロ保全区域に指定されてしまっても困るので、私は仕方なく飲みに出かけたりする。仕方ないのだ。 ところで、この度私はたいへんナイスな飲みアイテムを手に入れた。こちらである。 私はこのたいへんにハイセンスなアイテムをハイボールマフィア帽子と呼ぶことにした。このハイボールマフィア帽子のいいところは、ハイボール3杯分くらいのお値段で買えるところだ。高いんだか安いんだか。 この前の週末に、こいつを被って意気揚々と飲みに出かけようと思い、玄関へと向かった。そして、下駄箱の隣に鎮座する全身鏡を見てハッとした。 ”恥ずかしい!!” 完全にギャンブルへ向かう男にしか見えないのである。金がない感じも透けて見えるようだ。自分で言ってめっちゃ悲しいわ。 いやでもマジでめちゃんこ恥ずかしい。コレでミナミまで自転車を漕ぐのか…すごく視線が気になる…シャイだから… しかしそれでも、どうしても私はハマ帽を被りたかった。この帽子を被って、マンキンでビールを頼む、というボケをこしらえたので、私の大好きなウケをいただけると思ったのである。 そこで私はDiggy-MO’ばりに帽子のツバをぐいっと下げ、顔を指されないように対策をし、アーラアラ荒波立つ家の外へ降り立ったのである。 ツバをDiggyしたばっかりに、すれ違う人たちにとっても見やすい位置にハイボールが来てしまっているため、余計視線がピャッピャと感じられたが、ハムスターが回すやつみたいに自転車のペダルを全速力で漕ぐ。相変わらず全然進まねえなこのチャリは。 途中、過去に枕営業を誘われたことをカミングアウトして道草を食ったりしたが、やっとのことでミナミへと御降臨。やっとビールを頼んでボケられるぜ… お店に入ると、私はこれ見よがしにハマ帽をガンガンズンズングイグイと見せつけてアピールする。みんな笑ってた。お日様も笑ってた。 そして私は満を辞して、出来るだけクールにこう呟く。 「生で」 決まった… けどウケねえええええエエエエエエ なんで!?こんな洗練されて練り込まれたボケがどうしてウケないの??もしかしてみんなマヂカルラブリーは漫才とは認めないタイプの人?それとも大谷翔平は打者一本に絞りなさいよとか言ってたけど最近投手もすごくて手のひらを返しちゃったタイプ?ううーんそれは俺! 正直かなり悲しかった。家を出る前の俺のワクワクはなんだったんだ…これじゃあまるで、餅を焼いていたら、どんどん膨らんで取り込まれて餅になってしまった夢を見た小さい頃の僕じゃないか… 本当にどういう意味ですかね? ちなみにその後別の店でも同じボケをチャレンジしてみたが同じくさざ波のような空気になった。これだけウケないのは何かの陰謀かもしれない。裏で大きな力が働いているに違いない。 それでもこれからもめげずにハイボールボケは続けていきたいと思うし、皆さんもチャレンジしてみてほしい。強大な秘密結社の力には屈しないようにしような! 取り急ぎ、今回の惨敗という結果を受け、私にはあんまり笑いの才能がないのかもしれない、と思って落ち込んでいたが、一周回って、いや、ツッコめない周りが悪いんだ!と責任転嫁してキンミヤを飲みながらこのブログを書いている。 そこはビールちゃうんかいってツッコめた人だけ、私に石を投げなさい。
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2021.02.09ハイボールをたくさん飲んでも痩せるわけではない健康の話で盛り上がる、というのはおっさんの性である。鬼滅の刃よりもclubhouseよりも他のどんなヒットコンテンツよりも、我が肝臓のステータスの方が気になるのである。γ-GTPの値を育成ゲーのパラメータの如く気にしているのである。ある意味我々はポケモンと変わらないのだ。 とは言ってもまだ、私は30代としてはまだまだ下っ端の御身分なので、数値として気にするようなことはあるものの、自分でカラダの不調を感じることはなく、スクスクとワガママボディがサクセスストーリーを描いていた。 しかし、カラダとえんとつ町のプペルは絶好調の時ほど裏では事態がヤバい方に進んでいるもの、とはよく言ったものである。 先日、友人に 「肩、ヤバイよ」 と言われたのである。 私は、与田剛の肩よりはヤバくない自信があったので、「そんなに肩幅あるかな?」と返し、相手の口を噤ませようとしたのだが、そうではなく、肩こりの話だった。ちなみに私はどちらかというとなで肩なので、与田剛よりも三四郎相田に近い存在と思っていただいて構わない。 その友人に、「こんな肩固まってる奴見たことない」「このままだと10年以内に腕が上がらなくなるぞ」「まさか今泉佑唯より先に前田敦子が離婚するとは」「世も末」などと、かなり本気の心配をされてしまうことと相成ったわけである。 私は、肩こりを感じたことがほとんどない。これが良くないのだろうと思う。元々、どちらかといえば腰がたまに痛くなることがある為、将来は腰痛芸人としてひと花咲かせるしかないかと思っていた程であったため、肩への指摘は寝耳に水、いや、もはやこれは寝耳にミミズ状態であった。気持ちわりいな。 自覚症状は相変わらずないのだが、感受性がビンビンに豊かなので気になってしまい、人生初めての整体かマッサージにでも行ってみようと思い立った。 職場が近い友人に相談してみると、近くのお店によく行くとのことだったので、よっしゃ行ってみるべと調べてみると、なんとびっくり。結構なお値段である。抜きありか? 相場がワカランので実際には高いのかよくわからなかったのだが、まあいいやここに仕事終わり行ってみようか、となったのだが、連絡してみると予約いっぱいだという。予約しか勝たん。 仕方ないので他を当たることにする。大都会の大阪にはたくさんの整体・マッサージ店があるようで、すぐに代わりの店を見つけることができた。ネットで確認する限り、予約枠もまだ空いてるようである。根がのんきな私は、夕方になって行ける時間がわかったら予約しようと思った。ところどっこい。次にもう一度ネットを開いた頃にはもう当日の予約枠はペケペケペケ。放送禁止シリーズ第4話かよ。悲しみに打ちひしがれる私。このままでは腕が上げられなくなり、誇張しすぎた野々村議員のモノマネができなくなってしまう。 そこで私は、駅ビルに行ってみる事にした。第一ビルは私の通勤の道からもさほど離れていない上に、マッサージ屋がウゾウゾと並び立っている。どこかひとつくらい空きはあるだろう。 我ながら見事な作戦である。勝算は運と勘。科学的見地から見ても、天才としか言いようがない。これでイケると思ってしまっているあたりが天才的にダメである。 皆さんの予想通り、全店舗門前払いである。なぜこんな事になるのか…科学の力を持ってしても予約ができない。これはもう裏で誰かが糸を引いて、私にマッサージを受けさせないようにしているとしか考えられない。まさか西野か? その後、土曜日の予約に切り替えようとしても、家の近くの整体は全滅。 もうダメだ…俺は気持ちがレイムだからモノホン肩グニャプレイヤーになれねえんだ…俺は一生揉んでもらえずに非業の死を遂げるんだ…死後硬直でいつもより余計に固くなった肩をお届けするんだ… これはなんにも関係ない九条ねぎの写真。 もう!なんなんだよ!日本人!!整体行きすぎやろ!!!どんだけ疲れてんだ!!! よく休め!!明日の君の肩が今日の肩より柔らかくありますように!!!カッチコチの僕より!!
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2021.01.13書き間違えた年賀状だけでそろそろ4畳半はある2020年12月31日。 23時を回った後の大阪メトロは、いつにも増してがらんとしていた。今回の大晦日は、夜間の運転はなく、大阪市内の飲食店も21時で閉店するところが多いため、当然と言えば当然なのかもしれないが、毎年雨後の筍のように各駅でワラワラと乗り込んでくる人共はどこに消えたのだろうか。水煮になっておせちと化したのだろうか。 ここ数年の私の大晦日は、夕方からミナミに繰り出してひと酒浴びた後にダイアモンドロックスバーにてカウントダウンして年越し、その後ミナミ各所を行脚するといった感じだったので、4,5年ぶりに自宅にて年を越したことになる。 とはいえギリギリで帰宅したため、何をするでもなく、テレビから聞こえるR-指定のカウントダウンの声を、ただただ無機質な音として耳に迎え入れてたらいつの間にか2020年が終わっていた。私のこの一年を象徴するような、なんとももっさりとした年の跨ぎ方である。 「あんまり頑張らない」をモットーとして生きているので、一年の目標を立てることをあまりしないのだが、「一年の計は元旦にあり」「今年の圭も泥酔しそう」という言葉もあるので、ここはひとつ今年の目標を立ててみようかと思いたち、元旦からノコノコと頭を回してみた。 だが、健康第一とか貯金とか、OLの目標みたいなことしか出てこなかったので、ビール開けておっさんみたいにふて寝した。圭だけに。 あまりこういった、しっかり計画立てて物事を進めていくことが得意ではないのである。出たとこ勝負で生きているのだ。実際にはあんまり出ることすらないのだが。 他にひとつ目標を掲げるとすれば、先月盗まれた、私が10年ほど愛用したピストバイクが盗まれてしまったので、それをなんとか見つけ出して、盗んだ奴の鼻の穴に50セント硬貨の何枚でもねじ込んでやることだろうか。 盗まれたとき、それはそれはひどく落ち込んで、晩ご飯も茶碗3杯ほどしか喉を通らず、8時間くらいしか眠れなかったものである。 今では新しいミニチャリを買ったことで、安心してまた12時間ほど眠れるようになったし、ご飯も茶碗1杯食べられるようになった。安心安心。 しかしあれだね。 世の中のミニチャリってこんなに進まへんの?? 今一番びっくりしてること。そうそれは、ミニチャリが全く進まないこと。水ダウで検証してもらってもいいんじゃないかな。ミニチャリ、進むの遅い説。 自宅から職場まで、だいたいいつも15分ほどだったのだが、自転車を変えたら20分を超えてしまう。 それはなぜか?そう! ミニチャリ進むの遅いから!! 世の中のミニチャリスト達はこれで移動してるのかと思うとマジリスペクト。もう中野浩一ぐらいグルングルン漕いでも、横のジョギングしてる人に抜かれるんですが。ジョギングしてる人、このチャリ乗らない?こっちの方が運動になるよ?なぜなら全然進まないから。 こんなグルングルンしてるの、ミニチャリ乗ってる人とハムスターとソフトバンクのランナーコーチャーくらいだろう。あのチームはよく打つんだ。 こんな感じで世の中のミニチャリに乗ってる人すげえよ…と思っていたら、さらにもうひとつ気が付いた。 私のチャリ、ミニチャリにも抜かれてない? え?みんなのミニチャリ進んでない?思ったより進んでない?説立証ならずじゃん。 みんなめちゃくちゃ進むじゃん。進研ゼミの漫画に出てくる奴ぐらいクラスの先行ってるじゃん。ずるい。せこ。 ということで目標を変えます。 2021年の目標は、「それなりに進む自転車を買う」ことです。 21年の年末にまた振り返ってみましょう。じゅんぺいちゃんは果たしてこの難しい目標を達成できるのかどうか、乞うご期待!忘れてもいい!
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2020.12.11本町の駅構内の長さはギャグ私がミナミエリアで遊ぶようになったのは、大学を卒業するかしないかくらいの頃だったと思う。学生の頃は、大学の近くに下宿していたので、ミナミやキタに出るより、近所の安居酒屋で、二重の極みの撃ち方について懇々と議論し記憶を無くす飲み方の方が多かったように記憶している。そういう意味では、今とやってることは場所以外変わってないような気がする。 ひとつ変わったなあと思うのは、「困ったら行ける場所」ができたこと。各所で飲んで踊って も、ミナミをぐるぐる回って、最終的にここに行ったらいいやと思ってるとこがいくつかあるから、安心して遊び回れる。ネット保険より安心して命賭けられる。だから僕はこの街が好きなのだなあと思う。 その、ミナミで遊ぶようになった当時からお世話になっている東心斎橋のお店「ダイアモンドロックスBAR」、通称ダロバーが先日11周年ということでお祝いに牙突してきた。 下手くそな写真失敬。本当は奥のロゴにピントを当てたかったのだ。 これがご存知、世界一美味いビールである。めちゃくちゃ主語がデカくて申し訳ないのだが、ここのビールより美味しいビールを私は飲んだことがない。大学を卒業して以降、私のお腹がどんどんと御庭番衆の火男みたいになっていることと、このビールが美味しいことには密接な関係があるのは間違いない(ない)。 そしてこれは私が、ビールばかり飲んでいてはお腹が夷腕坊みたいになってまう!検査に引っかかってまう!と焦り出して最近飲んでるハイボール(これも美味しい)である。これがほんとのるろうに検診、ってね~! はい、皆さんの笑い声が止むまで35秒もかかりました。反省してください。次にいきます。 ダロバーに我々が通う理由は、もちろんお酒が美味しいからだけではない。こちらが我らがダロバーのオーナー、NOVさんである。NOVさんはとにかく面白い。音楽の話から、映画の話、そして野球の話やアニメの話…もちろん他愛の無い世間話や愚痴も聞いてくれる。 この人の入れない話題ってあるんだろうか…と思えるレベルである。私はいつも贔屓チームであるヤクルトスワローズの今後を憂いているのだが、それにもついて来てくれる。敵チームなのに。来年は頑張ろうね、スワローズ。涙でキーボードが神宮球場に見えてきた。 確か、初めてお店に行ったのが7年前だと思う。そこからずっとお世話になりっぱなしである。ここで色んな人に出会って、今の私がいる。絶対に言えないけど、とんでもない大物芸能人に居合わせて、緊張のあまり舌を出して失神しかけたこともある。 そんな感じでいつも楽しくお酒が飲めるダロバー、先日の周年の際には、店内でBGM DJをさせていただいた。本当に色々な方がお越しになられていて、お店が愛されているのを実感した。 私がダロバー行こ!ダロバー行こ!と四方八方にわめき散らしていたら、知らない間に常連になっていた友人もいてびっくりしたりもした。そんな友人が、バーカウンターでまた新しい友だちを作ったりしているのを見ると、なんとも言えないいい気分になる。完全に回し者の思考である。いつもより余計に回っている。 現在は時短営業中ではあるが、実はお昼の営業(~20:00)までは「ゴールドサブマリン」というオムライスとあんみつをいただけるお店になっている。これがまた美味しい! こちらはDiDiフードでも注文できる。ちなみにDiDiでの注文第一号は俺だ。すごいだろ。ひれ伏すがいい。 お昼と夜、どっちも最高に楽しいダイアモンドロックスBAR、ぜひ足を運んでほしい。お店に行くときは、私に声をかけてくれたら、すぐに飛んでいく。 瞬歩で飛んでいくから。 いやそこはるろ剣じゃないんかーい。 大ウケをいただいたので、終わり。
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2020.11.20お金と山椒は多ければ多い方が良い子供の頃から、外で遊んだり友達とワイワイするのも好きだったのだが、一人で遊ぶのも好きだった。一人でダラダラ歩いて学校から帰ったり、ゴロゴロして過ごす時間が無性に恋しくなるのである。「今日一人で帰るわ」とかいきなり言い出すもんだから、よく友人に「は?」と言われたものである。借りた金返さず帰ろうとしていたからかもしれないが。 この傾向というか、時間を無駄にしたいという欲望は今でも続いていて、ただただ予定が何もないだけでめちゃくちゃな開放感を感じでしまったりする。逆に仕事中は予定だらけなので顔が死ぬ。そうやって定期的に自宅に引きこもることが増えてきた中で、「なんか、育てたい!昔モンスターファームちょっとだけしてたし!自信あるし!」という気持ちが突如湧き上がった。 いっちょまえにブリーダーよろしく畜生でも飼育してやろうと思ったのだが、私には前科が大量にある。子供の頃に家で飼っていたハムスターには逃げられ、金魚は一週間でえさやりを母に任せて放置、大掃除の時に家の裏からドス黒い液体の中を徘徊するザリガニが発見される、などなど。多分私は生き物を育ててはいけない人間なのである。サボテンを枯れさせたこともある。あれ枯れるもんなんか。 しかしどうにも諦めきれない。ヤダヤダ、何か育てるんだい、と手足をひっくり返された生きようとするカナブンのごとくジタバタさせながらInstagramを見ていると、アボカドを種から育てられるよ、という投稿を見つけた。しかも、発芽さえすれば結構簡単だという。 カナブンは思った。これならいけると。 早速近所のスーパーでアボカドを購入。しかもちょっといいスーパーで買ってやった。強そうだから。 そしてネットなどで書いてあった通り種を取り出し、爪楊枝をぶっ刺し、水につけてやる。 … これは…合ってるんやろか… 一抹どころか五抹ぐらいの不安を抱えながらも、1ヶ月ほど、水を定期的に変えること、納豆はタレをかける前に混ぜることだけ注意して放置したところ、にょろにょろと根が生え出し、さらに放置すると芽も出た。 そしてちゃんと鉢に植え替え、育ったのがこれである。 いやいや嘘じゃないからほんとに育てたから。 ほんとにほんとに。こんなところに載せる機会ないと思ったから写真残ってないだけだから。マジだから。いつだって俺は正直だし。近所でも評判だし。 もし嘘だったら、お前のお金で一緒にメジャーリーグ観に行ってやるよ、その代わりヤンキースタジアムにしてくれよ? むしろ嘘であれ。 ところが残念なことに、この後季節的に冬になったからか、はたまた日光不足か、それとも甲子園特有の浜風のせいか、原因は分からないが、アボカドは一瞬で枯れてしまった。 今までとは違い、しっかり世話をしたのに枯れてしまったので、私は悲しみに打ちひしがれた。 こんなことならタクシー運転手に諭される前に現場に戻っていればよかった。 一時期は立ち上がることもできなかったほどだが、今ではすっかり元気になり、何事もなかったかのようにゴムの木とガジュマルに水を与えて暇をつぶす毎日である。 これしか楽しみがないという有様なため、すぐにここに書くネタが尽きてしまいそうなので、心を鬼にして明日からもゴロゴロしてやろうと思う。 ちなみにこれが今育てている草。可愛い草だろ。可愛いって言ってくれ。
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2020.11.09或る男のせいある寒い冬の夜のことである。 私はとあるカレー屋で一人呑んだくれていた。スパイスをアテに飲むビールは、私を下町のナポレオンに仕立て上げてくれる。 通常のカレー屋ではありえないほど酩酊してきた頃、一人の男が入ってきた。 妙な男であった。 このご時世、ロン毛の男なんてモテないにも関わらず髪を長く伸ばし、元・横浜ベイスターズの五十嵐をリスペクトしてか、口髭を蓄え、ジンとウォッカもびっくりな黒ずくめの出で立ち。 しかして時代は令和。人を見た目で判断してはならないことを私は知っていた。だからこそ私は思ったのだ。 変なやつ来たな!!と しかし私はナポレオンなのである。言うなればこのカウンター席の皇帝である。我が国に侵入したものは身元を確認する義務がある。隣に座ったその男を、どれどれと面白半分でつついてみたら、意外といいやつで、すぐ仲良くなった。変なやつじゃないな、面白いやつだと思ったのだ。 それから年月が4年ほど流れただろうか。今もその彼とは親交があるのだが、ひとつ分かったことがある。 あの時思った、「変なやつじゃない」という気持ち。 あれ、取り消したい。 やっぱ変なやつだった。いい意味で。 永遠にLINEが終わらないし、一切中身がない会話しかしないし、胡散臭いし。あんまいい意味の例えが浮かばないけど気にしないで。 それにしても、たまたまカレー屋で出会って仲良くなり、たまたま私が引っ越した先が彼の家の目と鼻の先であり、転職先が彼の職場の近くであって…と、そうやってタマがタマタマと重なっていった結果、こんなところにこんな変な文章を書かせてもらえるようになった。全く、人生は分からないものである。 私はもともと、奇天烈な文章を書く場所が欲しくて、ブログなりnoteなりでマッチポンプ的な活動(活動というのも申し訳ないほどにスローペースだったが)を続けていたのだが、まさかこんな形で人様から場所を与えていただけるとは思ってもいなかった。本当に感謝している。メガネのフレーム程度なら舐めてあげられると思っているくらいには感謝している。これからも与えてもらうためなら革靴でもドブに落ちた飴玉でも辻利のパフェでも、なんでも舐めていく所存である。 これから少しずつ、私の赤裸々な私生活を切り取って皆さんにご覧いただくことになるので、私は遅かれ早かれ丸裸にされてしまう。そう思うだけでなんと表現したら良いか分からない謎の感情が湧き上がってくる。走馬灯かな。 まあそんなわけで死なない程度に頑張ります。
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