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2021.05.10実家帰ったら母校の制服めちゃくちゃダサくなっててバイブス下がった最近は、なにかとバタバタしていた。バタアシ金魚だってこんなバタバタしてない。仕事の忙しさに加えて、ありがたいことにDJでもいろいろと声をかけてくださり、感謝の涙と血尿を流しながら各所に行かせていただいた。 残尿感の残るカラダではあるが、少し落ち着いたので、今は「いまさら“さらば青春の光”の東ブクロの人間性にどうこう言うのって、近所にいたえりあしだけ伸ばしたクソガキに電電太鼓をプレゼントするのと同じことだよね」なあんてことを考えながらベッドでゴロゴロしている。 これはどういう意味ですかね。 ともあれ、こうして毎日ゴロゴロゴロゴロしていると、そのうちベッドがンゴロンゴロ保全区域に指定されてしまっても困るので、私は仕方なく飲みに出かけたりする。仕方ないのだ。 ところで、この度私はたいへんナイスな飲みアイテムを手に入れた。こちらである。 私はこのたいへんにハイセンスなアイテムをハイボールマフィア帽子と呼ぶことにした。このハイボールマフィア帽子のいいところは、ハイボール3杯分くらいのお値段で買えるところだ。高いんだか安いんだか。 この前の週末に、こいつを被って意気揚々と飲みに出かけようと思い、玄関へと向かった。そして、下駄箱の隣に鎮座する全身鏡を見てハッとした。 ”恥ずかしい!!” 完全にギャンブルへ向かう男にしか見えないのである。金がない感じも透けて見えるようだ。自分で言ってめっちゃ悲しいわ。 いやでもマジでめちゃんこ恥ずかしい。コレでミナミまで自転車を漕ぐのか…すごく視線が気になる…シャイだから… しかしそれでも、どうしても私はハマ帽を被りたかった。この帽子を被って、マンキンでビールを頼む、というボケをこしらえたので、私の大好きなウケをいただけると思ったのである。 そこで私はDiggy-MO’ばりに帽子のツバをぐいっと下げ、顔を指されないように対策をし、アーラアラ荒波立つ家の外へ降り立ったのである。 ツバをDiggyしたばっかりに、すれ違う人たちにとっても見やすい位置にハイボールが来てしまっているため、余計視線がピャッピャと感じられたが、ハムスターが回すやつみたいに自転車のペダルを全速力で漕ぐ。相変わらず全然進まねえなこのチャリは。 途中、過去に枕営業を誘われたことをカミングアウトして道草を食ったりしたが、やっとのことでミナミへと御降臨。やっとビールを頼んでボケられるぜ… お店に入ると、私はこれ見よがしにハマ帽をガンガンズンズングイグイと見せつけてアピールする。みんな笑ってた。お日様も笑ってた。 そして私は満を辞して、出来るだけクールにこう呟く。 「生で」 決まった… けどウケねえええええエエエエエエ なんで!?こんな洗練されて練り込まれたボケがどうしてウケないの??もしかしてみんなマヂカルラブリーは漫才とは認めないタイプの人?それとも大谷翔平は打者一本に絞りなさいよとか言ってたけど最近投手もすごくて手のひらを返しちゃったタイプ?ううーんそれは俺! 正直かなり悲しかった。家を出る前の俺のワクワクはなんだったんだ…これじゃあまるで、餅を焼いていたら、どんどん膨らんで取り込まれて餅になってしまった夢を見た小さい頃の僕じゃないか… 本当にどういう意味ですかね? ちなみにその後別の店でも同じボケをチャレンジしてみたが同じくさざ波のような空気になった。これだけウケないのは何かの陰謀かもしれない。裏で大きな力が働いているに違いない。 それでもこれからもめげずにハイボールボケは続けていきたいと思うし、皆さんもチャレンジしてみてほしい。強大な秘密結社の力には屈しないようにしような! 取り急ぎ、今回の惨敗という結果を受け、私にはあんまり笑いの才能がないのかもしれない、と思って落ち込んでいたが、一周回って、いや、ツッコめない周りが悪いんだ!と責任転嫁してキンミヤを飲みながらこのブログを書いている。 そこはビールちゃうんかいってツッコめた人だけ、私に石を投げなさい。
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2021.01.13書き間違えた年賀状だけでそろそろ4畳半はある2020年12月31日。 23時を回った後の大阪メトロは、いつにも増してがらんとしていた。今回の大晦日は、夜間の運転はなく、大阪市内の飲食店も21時で閉店するところが多いため、当然と言えば当然なのかもしれないが、毎年雨後の筍のように各駅でワラワラと乗り込んでくる人共はどこに消えたのだろうか。水煮になっておせちと化したのだろうか。 ここ数年の私の大晦日は、夕方からミナミに繰り出してひと酒浴びた後にダイアモンドロックスバーにてカウントダウンして年越し、その後ミナミ各所を行脚するといった感じだったので、4,5年ぶりに自宅にて年を越したことになる。 とはいえギリギリで帰宅したため、何をするでもなく、テレビから聞こえるR-指定のカウントダウンの声を、ただただ無機質な音として耳に迎え入れてたらいつの間にか2020年が終わっていた。私のこの一年を象徴するような、なんとももっさりとした年の跨ぎ方である。 「あんまり頑張らない」をモットーとして生きているので、一年の目標を立てることをあまりしないのだが、「一年の計は元旦にあり」「今年の圭も泥酔しそう」という言葉もあるので、ここはひとつ今年の目標を立ててみようかと思いたち、元旦からノコノコと頭を回してみた。 だが、健康第一とか貯金とか、OLの目標みたいなことしか出てこなかったので、ビール開けておっさんみたいにふて寝した。圭だけに。 あまりこういった、しっかり計画立てて物事を進めていくことが得意ではないのである。出たとこ勝負で生きているのだ。実際にはあんまり出ることすらないのだが。 他にひとつ目標を掲げるとすれば、先月盗まれた、私が10年ほど愛用したピストバイクが盗まれてしまったので、それをなんとか見つけ出して、盗んだ奴の鼻の穴に50セント硬貨の何枚でもねじ込んでやることだろうか。 盗まれたとき、それはそれはひどく落ち込んで、晩ご飯も茶碗3杯ほどしか喉を通らず、8時間くらいしか眠れなかったものである。 今では新しいミニチャリを買ったことで、安心してまた12時間ほど眠れるようになったし、ご飯も茶碗1杯食べられるようになった。安心安心。 しかしあれだね。 世の中のミニチャリってこんなに進まへんの?? 今一番びっくりしてること。そうそれは、ミニチャリが全く進まないこと。水ダウで検証してもらってもいいんじゃないかな。ミニチャリ、進むの遅い説。 自宅から職場まで、だいたいいつも15分ほどだったのだが、自転車を変えたら20分を超えてしまう。 それはなぜか?そう! ミニチャリ進むの遅いから!! 世の中のミニチャリスト達はこれで移動してるのかと思うとマジリスペクト。もう中野浩一ぐらいグルングルン漕いでも、横のジョギングしてる人に抜かれるんですが。ジョギングしてる人、このチャリ乗らない?こっちの方が運動になるよ?なぜなら全然進まないから。 こんなグルングルンしてるの、ミニチャリ乗ってる人とハムスターとソフトバンクのランナーコーチャーくらいだろう。あのチームはよく打つんだ。 こんな感じで世の中のミニチャリに乗ってる人すげえよ…と思っていたら、さらにもうひとつ気が付いた。 私のチャリ、ミニチャリにも抜かれてない? え?みんなのミニチャリ進んでない?思ったより進んでない?説立証ならずじゃん。 みんなめちゃくちゃ進むじゃん。進研ゼミの漫画に出てくる奴ぐらいクラスの先行ってるじゃん。ずるい。せこ。 ということで目標を変えます。 2021年の目標は、「それなりに進む自転車を買う」ことです。 21年の年末にまた振り返ってみましょう。じゅんぺいちゃんは果たしてこの難しい目標を達成できるのかどうか、乞うご期待!忘れてもいい!
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2020.12.11本町の駅構内の長さはギャグ私がミナミエリアで遊ぶようになったのは、大学を卒業するかしないかくらいの頃だったと思う。学生の頃は、大学の近くに下宿していたので、ミナミやキタに出るより、近所の安居酒屋で、二重の極みの撃ち方について懇々と議論し記憶を無くす飲み方の方が多かったように記憶している。そういう意味では、今とやってることは場所以外変わってないような気がする。 ひとつ変わったなあと思うのは、「困ったら行ける場所」ができたこと。各所で飲んで踊って も、ミナミをぐるぐる回って、最終的にここに行ったらいいやと思ってるとこがいくつかあるから、安心して遊び回れる。ネット保険より安心して命賭けられる。だから僕はこの街が好きなのだなあと思う。 その、ミナミで遊ぶようになった当時からお世話になっている東心斎橋のお店「ダイアモンドロックスBAR」、通称ダロバーが先日11周年ということでお祝いに牙突してきた。 下手くそな写真失敬。本当は奥のロゴにピントを当てたかったのだ。 これがご存知、世界一美味いビールである。めちゃくちゃ主語がデカくて申し訳ないのだが、ここのビールより美味しいビールを私は飲んだことがない。大学を卒業して以降、私のお腹がどんどんと御庭番衆の火男みたいになっていることと、このビールが美味しいことには密接な関係があるのは間違いない(ない)。 そしてこれは私が、ビールばかり飲んでいてはお腹が夷腕坊みたいになってまう!検査に引っかかってまう!と焦り出して最近飲んでるハイボール(これも美味しい)である。これがほんとのるろうに検診、ってね~! はい、皆さんの笑い声が止むまで35秒もかかりました。反省してください。次にいきます。 ダロバーに我々が通う理由は、もちろんお酒が美味しいからだけではない。こちらが我らがダロバーのオーナー、NOVさんである。NOVさんはとにかく面白い。音楽の話から、映画の話、そして野球の話やアニメの話…もちろん他愛の無い世間話や愚痴も聞いてくれる。 この人の入れない話題ってあるんだろうか…と思えるレベルである。私はいつも贔屓チームであるヤクルトスワローズの今後を憂いているのだが、それにもついて来てくれる。敵チームなのに。来年は頑張ろうね、スワローズ。涙でキーボードが神宮球場に見えてきた。 確か、初めてお店に行ったのが7年前だと思う。そこからずっとお世話になりっぱなしである。ここで色んな人に出会って、今の私がいる。絶対に言えないけど、とんでもない大物芸能人に居合わせて、緊張のあまり舌を出して失神しかけたこともある。 そんな感じでいつも楽しくお酒が飲めるダロバー、先日の周年の際には、店内でBGM DJをさせていただいた。本当に色々な方がお越しになられていて、お店が愛されているのを実感した。 私がダロバー行こ!ダロバー行こ!と四方八方にわめき散らしていたら、知らない間に常連になっていた友人もいてびっくりしたりもした。そんな友人が、バーカウンターでまた新しい友だちを作ったりしているのを見ると、なんとも言えないいい気分になる。完全に回し者の思考である。いつもより余計に回っている。 現在は時短営業中ではあるが、実はお昼の営業(~20:00)までは「ゴールドサブマリン」というオムライスとあんみつをいただけるお店になっている。これがまた美味しい! こちらはDiDiフードでも注文できる。ちなみにDiDiでの注文第一号は俺だ。すごいだろ。ひれ伏すがいい。 お昼と夜、どっちも最高に楽しいダイアモンドロックスBAR、ぜひ足を運んでほしい。お店に行くときは、私に声をかけてくれたら、すぐに飛んでいく。 瞬歩で飛んでいくから。 いやそこはるろ剣じゃないんかーい。 大ウケをいただいたので、終わり。
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2020.11.09或る男のせいある寒い冬の夜のことである。 私はとあるカレー屋で一人呑んだくれていた。スパイスをアテに飲むビールは、私を下町のナポレオンに仕立て上げてくれる。 通常のカレー屋ではありえないほど酩酊してきた頃、一人の男が入ってきた。 妙な男であった。 このご時世、ロン毛の男なんてモテないにも関わらず髪を長く伸ばし、元・横浜ベイスターズの五十嵐をリスペクトしてか、口髭を蓄え、ジンとウォッカもびっくりな黒ずくめの出で立ち。 しかして時代は令和。人を見た目で判断してはならないことを私は知っていた。だからこそ私は思ったのだ。 変なやつ来たな!!と しかし私はナポレオンなのである。言うなればこのカウンター席の皇帝である。我が国に侵入したものは身元を確認する義務がある。隣に座ったその男を、どれどれと面白半分でつついてみたら、意外といいやつで、すぐ仲良くなった。変なやつじゃないな、面白いやつだと思ったのだ。 それから年月が4年ほど流れただろうか。今もその彼とは親交があるのだが、ひとつ分かったことがある。 あの時思った、「変なやつじゃない」という気持ち。 あれ、取り消したい。 やっぱ変なやつだった。いい意味で。 永遠にLINEが終わらないし、一切中身がない会話しかしないし、胡散臭いし。あんまいい意味の例えが浮かばないけど気にしないで。 それにしても、たまたまカレー屋で出会って仲良くなり、たまたま私が引っ越した先が彼の家の目と鼻の先であり、転職先が彼の職場の近くであって…と、そうやってタマがタマタマと重なっていった結果、こんなところにこんな変な文章を書かせてもらえるようになった。全く、人生は分からないものである。 私はもともと、奇天烈な文章を書く場所が欲しくて、ブログなりnoteなりでマッチポンプ的な活動(活動というのも申し訳ないほどにスローペースだったが)を続けていたのだが、まさかこんな形で人様から場所を与えていただけるとは思ってもいなかった。本当に感謝している。メガネのフレーム程度なら舐めてあげられると思っているくらいには感謝している。これからも与えてもらうためなら革靴でもドブに落ちた飴玉でも辻利のパフェでも、なんでも舐めていく所存である。 これから少しずつ、私の赤裸々な私生活を切り取って皆さんにご覧いただくことになるので、私は遅かれ早かれ丸裸にされてしまう。そう思うだけでなんと表現したら良いか分からない謎の感情が湧き上がってくる。走馬灯かな。 まあそんなわけで死なない程度に頑張ります。
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