京町堀がアートに染まる!街をあげてのアートフェア「メタセコイア」に潜入。


「一番を決めない」「優劣をつけない」新しい審査スタイル。

ではいよいよ、審査発表が行われるレセプションパーティーへ。会場は、『ZIZO 芝生スペース』です。

Webコンテンツの企画やデザインを中心に活動するクリエイティブプロダクションZIZOのフリースペースは、車座トークイベントの会場にも。
ケータリングはAraya Catering Seriveが担当。季節の食材を使ったお料理は見た目もおしゃれ!

まずは、実行委員の谷口さん、笹貫さん、下原さんの挨拶から。きっかけは下原さんの「アーティストファーストなアートフェアをやりたい」という一言だったそうです。それが、455組もの応募があるこんなに大きなフェアになって……!と驚いておられました。

「アーティストの方はもちろん、京町堀の方々、審査員の方々、みなさんが時間や想いやスキルを惜しみなく提供してくださった結果だと思います」と下原さん。谷口さんも「京町堀の皆さんの協力がなければ、実現しなかった」と感謝を述べられます。

「人と街とアートをつなぐ、アートサーキットを作りたいと思っていた」という笹貫さん。年間何百人もの作家さんに会う笹貫さんでも、今回初めましての作家さんが多くいたとのことで、まだまだアートもクリエイティブも面白いと感じたと言います。

34都道府県&海外から455組の応募があり、応募最年少は9歳、最年長は93歳だったとのこと。

さあ、乾杯のあとは、いよいよ審査員賞の発表です。メタセコイアは、参加したアーティスト・クリエイターを「街ぐるみ」で支援するというのが大きな特徴のひとつ。グランプリを決めたり、優劣をつけたりするコンクールではなく、審査員が選んだアーティストとコラボをすることになっています。このコンセプトめっちゃいいですよね。選ぶほうにも責任があるというか、選んで終わりじゃないところがすごくいいと思います。

22名の審査員が選んだクリエイターが、次々と発表されていきます。審査員は、ギャラリスト、アートコレクター、アートディレクターなど、クリエイティブな分野で活躍している方々。審査員さんの仕事や立ち位置によって基準が違うのが面白いですね。

審査員が選んだアーティストと、ノミネートしたアーティストが表示されます。

審査員のうちの一人、graf代表の服部滋樹さんは「今回34都道府県から京町堀という場所にエントリーされたと聞いて、その人たちのライフを知りたいっていうか。作品も気になりますが、その背景にあるものが気になりますね」と、このアートフェアに応募した全国の作家に思いを馳せます。

服部さんが選んだmayu yamadaさんについては、「プロセスに関わることをしたい。関わったことで作品がどう変わるのかなって」とコメント。服部さんのディレクションが、今後mayu yamadaさんの作品にどう影響するのか楽しみです。

「“大阪”じゃなくて、“京町堀”っていう変なところにエントリーしてくる人たちの背景が知りたい」と服部さん。
応募作品だけでなく、WEBやSNSの作品も極力チェックしたという塩谷舞さんは、「ネットで審査は難しい!」とコメント。

審査員賞に輝いた方には、審査員から直接賞状が手渡されます。賞を授与して終わり、じゃなくて、これからよろしく!っていう始まりになってるところがいいですよね。

受賞されたアーティストさんに、さっそくインタビュー!
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