【私的録-MY PRIVATE SIDE】 気さくなご近所付き合いに心が温まる、ロビンさん&真純さん夫婦による清荒神ローカル散歩。
『AHSO』のお隣の美容室でヘアカットしたのち、街で愛される“清荒神の社員食堂”へ。

次にお邪魔した『Kale Hair』は、川西市出身のロビンさんと地元が近い朝多祐二さんが営むヘアサロン。2人はもちろん、のちほどお伺いする『シチニア食堂』を営む夫婦の行きつけでもあるんだとか。ロビンさんはこの日、ヘアカットの予約をしているということで、施術の様子を撮影させてもらいながら話を聞きました。
「癖毛だからまとまりにくいけど、いつも『ドラゴンボールのトランクスか坂本龍一っぽくしてください』とオーダーしています。彼は高校時代からの知り合いなんです。当時もよく遊んでいたのですが、大人になってから再会してさらに仲良くなりました」とロビンさん。
朝多さんが清荒神にヘアサロンを構えたのは、現『AHSO』の場所で元々営業していた『シチニア食堂』との出会いがきっかけだったそう。
「『シチニア食堂』に初めて訪れた際、オーナーさん夫婦やお店の雰囲気に強く惹かれたんです。僕も彼らのいる街で、自分のお店を持ちたいと思い、隣接するこの場所にヘアサロンを開くことを決めました」と朝多さん。

ロビンさんが施術をしているときは、真純さんも遊びに来て近くに座り、3人で仲良くお喋りをするのが定番。お腹が空いたら、ウーバーイーツを頼んで一緒にご飯を食べることも。「今日は差し入れにコロッケを持ってきたので、終わったら一緒に食べましょうね」と真純さん。
「私は大事なイベント前、気合いを入れるために来ることが多いです。急遽思い立って連絡したり、朝早くや夜遅くにお願いしたり、無理を言ってしまうこともあるのですが、いつも優しく受け入れてくれて感謝しています。『AHSO』のお隣さんということで、出演者が多いイベント時はこの空間を楽屋として使わせていただくこともあって、公私共にめちゃくちゃ助けてもらっています」と、優しさに溢れたご近所付き合いについて教えてくれました。





@kale_hair

「そろそろランチはいかがですか?」とアテンドしてくれたのは、清荒神参道の中腹で、麺類や丼物、定食などを提供している『あづまや』。1968年にオープンした昔ながらの食堂で、地元の人はもちろん参拝客の利用も多いそう。現在は、お母さんと2人の息子さんが切り盛りしています。
うどん、ラーメン、そば、親子丼、カツ丼、カレーライス……、食欲をそそる品書きに思わず目移りしてしまう中、「夏場は毎日食べたいくらい好き」と2人は揃って韓国冷麺をオーダー。「鉄火巻きか巻き寿司も必ず付けています」ということで、巻き寿司もセットにしてもらいました。


「お昼どきに立ち寄ると、参道周辺で働いている知り合いと大体遭遇します。みんな“清荒神の社員食堂”って呼んでいるんですよ。晃平さんとの気さくなお喋りも楽しくて、つい色んな人に紹介したくなるんですよね」と真純さん。
「なめこおろしとか関東煮とか、一品メニューも充実しているからサクッと飲みたいときにもぴったり。『AHSO』でイベントをするとき、ここで一杯引っ掛けてから来る出演者さんやお客さんもいるんですよ」とロビンさん。
「2人が遠方のお客さんを連れて来てくれることもあって、すごく嬉しいしありがたいです。この2人が清荒神に来てくれたおかげで、より街に活気が生まれたようにも感じています」と晃平さん。
店内にはノスタルジックな風情が残り、まるで昭和にタイムスリップしたような気分に。かき氷やぜんざいなどの甘味もあるので、休憩したいときにも利用できます。




川村 裕介/ロビン
川西市出身。システムエンジニアとして会社に勤める傍ら、休日を利用して電子工作クルー<ヅカデン>の主要メンバーとして活動。最近は、飲食店のディスプレイやイベントの装飾などで引っ張りだこに。奥さんの真純さんと力を合わせて、体感型アートギャラリー『AHSO』の運営も行なっている。