【私的録-MY PRIVATE SIDE】 気さくなご近所付き合いに心が温まる、ロビンさん&真純さん夫婦による清荒神ローカル散歩。

これまでMARZELにご登場いただいた方の、普段の活動とは異なるプライベートな一面を覗き見する定例コンテンツ。今回は、音楽をメインにしたイベントの企画やブッキングをしている<爆発メルヘンCity>の川村真純さんと、その夫であり会社勤めの傍ら<宝塚電子倶楽部(通称:ヅカデン)>の一員としてネオンの製作などを行なっている裕介(通称:ロビン)さんご夫婦にフォーカス。2人が運営し、自主企画などを開催している体験型イベントスペース『AHSO』がある阪急清荒神駅にお邪魔して、馴染みのスポットを案内してもらいました。猛暑の中での取材でしたが、街の人の温もりや2人を包むハッピーオーラに癒やされた1日。ぜひこちらを参考に、一度清荒神を訪れてみてください!

センスが光るセレクトショップに立ち寄って、あのアーティストも絶賛のコロッケを買いに。

阪急清荒神駅に降り立つと、ロビンさん&真純さん夫婦が仲良くお出迎え。イベントなどではときどきお会いしますが、しっかりお話するのはなんだか久しぶり。フェスシーズン真っ只中でお忙しい中、時間を作ってくれた2人の優しさに感謝しながら、さっそく1件目のお店を目指します。

清荒神エリアには、“荒神さん”として親しまれる『清荒神清澄寺』があり、駅から寺まで続く約1.2kmのゆるやかな坂道は「清荒神参道商店街」と呼ばれ、新旧さまざまなお店が軒を連ねています。最近は飲食店や雑貨店などが増え、遠方からわざわざ足を運ぶ人も多くなっているそう。

そんな清荒神参道にたたずむ『casimasi』は、書籍やハーブティー、生活雑貨などを集めたセレクトショップ。この日は取材のため、休業日ながらオープンしてくださったとのこと(本当にありがとうございました!)。

「こんにちは〜。今日はよろしくお願いします!」と元気に挨拶してお店の中へ。

清荒神にお住まいの店主・福島杏子さん(通称:杏さん)が、近所に自身がほしいと思うものがそろうお店がなかったことから、お子さんが小学校に通い始めた2018年にスタート。「店内には、杏さんの洗練されたセンスが光るアイテムがたくさん!自分の身の回りのものはもちろん、プレゼント探しにもよく利用しています」と真純さん。

京都・北山にアトリエを構える<maka>のハーブティー、店舗を持たない神戸のお菓子屋さん<こまどり菓園>のパート・ドゥ・フリュイや焼き菓子などは、手土産にも人気だそう。

「この間はこのオイルを購入しました」と真純さんが手に取ったのは、北海道の<SORRY KOUBOU>が製造しているという、全身に使えるカレンドゥラ・カモミールのオイル。キャップを開けると、心がほぐれるような優しい香りが広がります。

<Glück und Gute>のソックスは、肌が当たる部分はシルクの糸、外側がコットンの糸で編み上げられていて履き心地抜群。「カラーもバリエーション豊富でかわいいですよね。以前アーティストさんにプレゼントしたらすごく喜んでくれました」と真純さん。

料理、植物、アート、音楽、民俗学、女性の生き方などをテーマに厳選した書籍コーナー。

一方で、ロビンさんはずらりと並んだ書籍に夢中。他店では取り扱いの少ないアートブックや写真集も多く、電子工作を行うロビンさんにとってはインスピレーションの宝庫だったようでした。

「イベントではよくご一緒するけど、これまでゆっくりお店に来る機会がなくて。杏さんのセレクトがツボすぎるので、真剣に選んでもいいですか」と気になる本をチェックします。

そんな言葉を聞いて、「この街は年配の方が多くて、私の趣味を反映しすぎるとなかなか手に取ってもらえない本もたくさんあるから、そう言ってもらえると嬉しいな」と、福島さんは口元をほころばせていました。

「最近、ありがたいことに<ヅカデン>のご依頼をたくさんいただくのですが、なかなかインプットが間に合わなくて」。そんな悩みを抱えるロビンさんに、福島さんが勧めてくれたのは、インドの信仰をテーマに独自の祭りや儀式の衣装を収めた写真家のシャルル・フレジェによる写真集。「まさにこういうことをネオンでやりたいんですよ」と、ロビンさんは夢中でページをめくっていました。

いろいろ悩んだ末、「ロシアの装丁と装画の世界」、「AAM AASTHA/インドの信仰と仮装 -分かち合う神々の姿」、「中国民衆玩具 -日本玩具博物館コレクション」の3冊を大人買い。「ビビッときた本は、出合えたときに買っとかなきゃですね。どれも新しいインスピレーションにつながりそうなものばかりで、家に帰ってじっくり読むのが楽しみです」とロビンさん。

ロビンさんが購入した3冊。大満足のお買い物でした。
真純さんは、飲み歩きをテーマにしたエッセイが気になっていたようでした。
「店内の小窓からレジに座る杏さんが見える、この景色が好きなんです」と真純さん。


お次は駅前にリターンし、清荒神市場内に入居する『北川精肉店』に向かいます。

「『AHSO』でイベントをやる際、ケータリングや差し入れによく利用するんです。主婦目線ですが、夕飯にもう1品加えたいときにもめちゃくちゃ重宝しています」と真純さん。

コロッケが揚がるのは、13時と16時の1日2回。時間になると、コロッケを求める人たちで行列ができます。

ラードを使って衣はサクッと、中はとろっとなめらかな舌触りに仕上げる「宝塚コロッケ」が名物メニュー。甘みのある優しい味わいに、老若男女問わずファンが多いんだとか。

営業の合間にお話してくれた、代表の北川喜之さん。

「以前、清荒神で天々高々さんのMV撮影があった際、お手伝いに行かせてもらったんですが、メンバーのアフロさんが合間で食べた『北川精肉店』さんのコロッケをすごく気に入ってくれて。『人生を変えたコロッケだ』とラジオで話してくださったんですよ」と真純さん。

「そうそう。そこからファンの方も来てくれるようになって、うちを知ってくださる人が増えました。とってもありがたかったです」と北川さん。

自慢のコロッケやロビンさんの好物であるメンチカツをテイクアウトし、ホクホク顔で次の目的地へ向かいます。

宝塚コロッケ各95円、和牛メンチカツ各190円、ポテトフライ各90円
コロッケを包んでくれるオリジナルの包装紙もかわいい。


『AHSO』のお隣の美容室でヘアカットしたのち、街で愛される“清荒神の社員食堂”へ。
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Profile

川村 裕介/ロビン

川西市出身。システムエンジニアとして会社に勤める傍ら、休日を利用して電子工作クルー<ヅカデン>の主要メンバーとして活動。最近は、飲食店のディスプレイやイベントの装飾などで引っ張りだこに。奥さんの真純さんと力を合わせて、体感型アートギャラリー『AHSO』の運営も行なっている。

@zukaden.jp

Profile

川村 真純

淡路島出身。2018年より音楽・マーケットイベントを手掛ける<爆発メルヘンCity>を主宰。<MOJOme.>のアクセサリー作家や電子工作クルー<ヅカデン>の営業担当としての顔も持つ。持ち前のフットワークとポジティブマインドで、各地を飛び回りながら多彩なイベントを仕掛けている。

@bhmhcity

Shop Data

AHSO

宝塚市清荒神3-6-27
営業時間/11:00〜17:00(ライブ・夜営業〜22:00)
定休日/月曜・不定休

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