手描き看板や内装の仕事を通して、これまで知らなかったローカルの魅力に気付きました。アトリエを併設したカフェを開くのが2人の夢です。

ラストはサンセットをよく見に来るという『枚岡公園』へ。この日はあいにくの曇り空でしたが、「晴れている日はめっちゃ夕焼けがきれいやし、東大阪の街並みが一望できるお気に入りの場所です」と昴さん。散歩をするのがお好きだそうで、「いい道がないかよくこの辺りを探検してます」と子どものような表情で話してくれました。

今日はお気に入りのスポットを巡ってみていかがでしたか？

理子：とにかく楽しい1日でした。ペイントをさせてもらったお店に最近遊びに行けてなかったから、今日はそんなお店にもお邪魔できたし、リアルな感想や反響も聞けてめっちゃ良かったです。こうやって私たちの好きなお店をピックアップしてもらえて、そこに通ってくれるお客さんが増えたらめっちゃ嬉しいなって思います。

取材をお願いする時、「理子ちゃんと昴くんの紹介ならお願いします」って言っていただけるお店が多くて。2人がいい関係性を築いているからこそだなって感じました。理子さんは子どもの頃から東大阪に住んで、昴さんは夫婦で住むようになって改めて気付いた地元の魅力ってありますか？

理子：サインペインターとして活動するまでは、そこまで地元のお店や人を知らなかったんです。今日行ったお店も今の仕事を始めてから知ったところばかりでした。

昴：俺もそうやな。内装関係の仕事をするようになってから、自分たちの住んでるところにはどんなお店があって、どんな人がいるのか興味が湧いたように思います。

理子：サインペインターの仕事を通して、今まで知らなかったローカルな魅力にたくさん気付くことができました。都会の人たちとまた違う、この地域を盛り上げようっていう想いで頑張っている人も多くて、その熱量にも惹かれます。

昴：これからもそんな熱量を持ったカッコいい人と関わっていけたらなと。手描き看板や内装の仕事を通じてよりお店を魅力的にするお手伝いをさせてもらって、地元を盛り上げるイベントにも積極的に参加したいと思っています。

理子：「こんなことやってる子がいるよ」って私たちのことを紹介してくれたり、1度限りの関係性にならずに繋がりを大切にしてくれる人がこの地域には多いんです。日々その温かさをひしひしと感じています。

今後2人でやりたいことはありますか？

昴：今はお互い個人で動いてるけど、数年後には2人で看板の仕事をできるようになるのが理想です。パッケージでオーダーできるプランを作って二人三脚で手描き看板屋をやっていけたらなって。

理子：昴は今サインペイントを勉強中なんです。

昴：僕はまだそこまで描けないから、今の仕事はそのまま継続しつつ、動ける時は理子と一緒に現場に行って勉強しています。将来理子が妊娠、出産した時のことを考えると、僕も一人前になっておきたいなと思うんです。

理子：昴はすごく器用なので飲み込みも早くて。私が自宅でデザインワークをして、現場は昴に任せたりもできたら子どもが生まれても安心ですよね。あとは前回の取材でも話したんですが、やっぱりカフェもやりたいなって思います。

昴：アトリエを併設したカフェを開くのが僕らの夢の1つです。2人で集めた木材を使って彫刻とペイントを組み合わせたモノづくりもできたらいいなと。新しいチャレンジもしていきたいです。

理子：そんな夢を叶えるために、今は色んな種まきをしてる段階です。都会すぎないところで、のんびりくつろいでもらえる、でもみんなが集まれるくらいのちょうどいい場所を探したいよね。

昴：地元にもしっかり根を下ろして繋がりを大切にしつつ、自分たちの好きなことをやっていきたいです。

「ほんとに楽しかったです」と最後まで笑顔で見送ってくれた理子さんと昴さん。おかげでローカルな魅力に触れるすてきな1日を過ごすことができました。2人に教えてもらった東大阪エリアのおすすめスポット、ぜひ巡ってみてください！