【私的録-MY PRIVATE SIDE】 サインペインターの理子さん&昴さん夫婦と行く、2人だからもっと楽しい東大阪のローカルガイド。

街で気になる“看板屋のあの子”、サインペインターの岩切理子さんに取材したのは昨年春のこと。そこから約1年、彼女はパートナーの昴さんと結ばれてかわいらしい奥さんになっていました!理子さんは東大阪、昴さんは八尾出身で、現在はご夫婦で瓢箪山周辺にお住まいとのこと。「2人で生活するようになって、改めてローカルの魅力に気付きました」と話してくれた彼らに、東大阪エリアのおすすめスポットや思い出の場所を案内してもらいました。2人をまとうゆるい雰囲気にもなんだかほっこりするはず。ぜひ読んでみてください!

アメリカンなダイニングカフェでおいしいランチを食べて、理子さんが幼い頃から通っていた石切神社へ。

とある5月の日曜日、理子さん&昴さんご夫婦と待ち合わせたのは高台からの見晴らしがきれいな近鉄生駒駅。2人の自家用車に乗せてもらい、馴染みのスポットを巡ります。まず気になったのは、今年の1月1日に入籍したというパートナー・昴さんとのこと。挨拶がてら、車内で2人の出会いについて伺いました。

「昴はもともと平野の『GOODTIMES』(現在は長居公園に移転)というスケートショップに勤めていて、今は内装リフォームの仕事をしています。初めて出会ったのは、私がアトリエとして使わせてもらっている西田辺の『W&B Delicious Service』でした」と理子さん。

「『W&B』のオーナーさんが2人の共通の先輩で、僕がお店の施工を手伝っている時に理子もペイントをしにお店に来ていて。僕は内装業、理子は手描き看板屋、ジャンルは違えど同じ店舗関係の仕事をしている同い年というので仲良くなったのがきっかけです」と昴さん。

「言ってもまだ知り合って1年半くらいやなぁ」と話しながらも息ぴったりの理子さん&昴さん。2人の間を流れる和やかな空気感にも癒やされます。

そんな話をしているうちに、中古車販売の専門店[RAYS GARAGE]に併設するユニークなカフェレストラン『Rays Little Dinner』に到着!アメリカナイズドされたフードが絶品とのことで、こちらでランチをいただきます。

NYやシカゴ、LAで過ごした経験を持つ店主の三間嶺斗さんが、「現地で食べたハンバーガーのおいしさを地元の人に広めたい」と自身が営むカーショップの敷地内でスタートした一軒。注文ごとに1つひとつ仕上げるハンバーガーやサンドイッチは、どれも本格的な味わいが楽しめます。

「師匠の田辺竜太さんのお手伝いでお店に来た際、石切出身の嶺斗さんと地元が近いことを知って仲良くなったんです。入り口のガラス窓やお手洗いの中のミラーのペイントも任せてもらいました」と理子さん。

「実は僕らの愛車もここで購入しました。車体のペイントをする時も敷地を使わせてもらって、ペンキが乾くまでハンバーガー食べて休憩したりとか。最近は近所に引っ越して来る頻度も増えて、公私共にお世話になっています」と昴さん。

「メニューが多いからいつも迷っちゃうんですよね」と悩みながら選んだのは、アボカドモッツァレラバーガーとニューヨークパストラミサンドイッチ。どちらもボリューミーなルックスで食べ応え満点!ぜひ食べさせ合いっこを……とリクエストすると、昴さんが豪快にかぶりついてくれました。2人とも「めっちゃおいしい」と満足そうな様子。

ニューヨークパストラミサンドイッチ2,030円、アボカドモッツァレラバーガー1,700円

「ついこの前も来てくれたもんなぁ」と言う嶺斗さんに、「取材でお世話になるのでちょっと挨拶がてら」と昴さん。仲睦まじく話す3人の姿が印象的でした。

こちらが理子さんのペイント。お店に行ったらぜひチェックしてみて。
(左)店内の一角に事務所兼商談スペースが。 (右)オリジナルのスタッフTシャツもかわいい。
Rays Little Dinner
@rays_little_diner

次に案内してくれたのは、「小さい頃から毎年初詣に来ていました」と理子さんが話す『石切劔箭神社』。こちらは、およそ2700年前に創建され、古代の豪族・物部氏の祖先「饒速日尊」(にぎはやひのみこと)とその御子である「可美真手命」(うましまでのみこと)の2柱を祀る神社。できものや病気を癒やす神様として知られ、全国から多くの人が訪れます。特に、社殿前に立つ2つの「百度石」を往復しながら参拝する「お百度参り」が有名です。

「地元で初詣に行くってなったら絶対ここ!さっき会った『Rays』の嶺斗さんにもカウントダウンの時に会ったことがあります(笑)。それくらい地元ではお馴染みのスポットなんです」と理子さん。

「僕は20歳くらいまでずっと八尾なので歴は浅いけど、理子と出会ってから来るようになりました。三が日はめちゃくちゃ混むので、今年はタイミングを少し外して1月4日くらいに初詣に来たかな」と昴さん。

石切神社には水の神様をお祀りする池があり、昔は本物の亀の甲羅に願いを書いて池に放つと祈願が成就すると言われていたそう。現在は、境内に設けられたお社に陶器でできた亀を納めると、願いが叶うとされています。せっかくなので、2人にも体験してもらいました。

願いごとをする時にはグレーの甲羅の「祈り亀」を、願いが成就してお礼をする時にはピンクの甲羅の「お礼亀」を、ということで今回は「祈り亀」を購入。色んな表情の亀がいるので、気に入った子を選びましょう。「こういう時ってどんなこと書いたらいいんやろな」と相談しつつ一緒にいただいた紙に願いを記入し、小さく折り畳んでそれぞれの亀のお腹に納めます。

祈亀を納めるのは、本殿の右手に進んだ場所にある小さなお社。ずらりと亀が並んだ様子に、「なんかかわいい」と2人ともにっこり。「健康に幸せに今年も過ごせますように」と願いを込めながら神霊水に「祈り亀」を放ちました。

石切劔箭神社
https://www.ishikiri.or.jp/

参拝した後は、近鉄石切駅から石切神社まで続く参道に100件以上の商店が立ち並ぶ「石切参道商店街」へ。「この焼き印入りのお煎餅かわいいなぁ」「もう売り切れてるんやって。残念」。そんな会話をしながらのんびり散策します。

「昔からあるお店がほとんどですけど、最近新しい複合施設もオープンして盛り上がってるみたい。日曜だけあって観光客の方も多いし活気がありますね」と理子さん。

「食べ歩きできる店がたくさんあって、歩きながら眺めているだけでも楽しいです」と昴さん。

参道の中でもとりわけ活気のある和菓子処で、クルミ入りの味噌ダレを使った五平餅をお買い上げ。目の前で焼いてくれた熱々の五平餅を2人で仲良く分けっこします。

「食べたいものはあるけどお腹いっぱいやわ」と残念そうな昴さんに、「また遊びに来よう」と理子さん。「めっちゃ近所に住んでるけど、気軽に旅行気分が味わえますね」と話していました。

レトロなおもちゃ屋さんに興味津々の2人。
イケてるコンビニエンスストアやヴィンテージの家具屋さんでお買い物して、おしゃれなコーヒーショップでチルアウト。
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Profile

岩切 理子

サインペインター。大阪府東大阪市出身、1997年生まれ。サインペインターの田辺竜太さんに従事してノウハウを学び独立。看板屋<PUCCA SIGNS>として、関西を中心に飲食店やアパレルショップなどの手描き看板や内装を担当。

Instagram:@pucca_signs

Profile

川西 昴

大阪府八尾市出身、1997年生まれ。スケートショップ『GOOD TIMES』に務めた後内装業に転身。現在はフリーランスで店舗を中心とした内装の施工やリフォームを行う。現在は、理子さんの現場に足を運びつつサインペイントを勉強中。

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