STAND MAGプレゼンツ、NAKAZAKI ACTを使った中崎町散策のススメ。誌面を飛び出したリアルな魅力を体感してきました!
2022年1月に創刊し、今年3月に第2弾をリリースした大阪・中崎町発のフリーマガジン「NAKAZAKI ACT」。同エリアを拠点に活動するクリエイティブ集団・STAND MAGが手がけたこちらには、様々な視点から切り取った街の魅力がてんこ盛り。中崎町の気になるアレコレが凝縮されたコンテンツは読み応え抜群で、「これホンマにタダでええの?」と思わず疑ってしまうほど。配布エリアは中崎町限定と、実際に訪れた人だけが手に取ることができる特別感も魅力です。今回は、STAND MAGの高松さんにナビゲートしてもらいつつ、NAKAZAKI ACTを片手に中崎町を巡ってみました。MARZEL編集部の六車がその様子をリポートします。学生時代から中崎町を訪れる機会も多かったものの、こんなのあったんだ!という発見がたくさんあった今回の散策。ぜひ参考にしてください!
NAKAZAKI ACTを片手に中崎町散策がスタート。ワクワクがいっぱいです!
高松さんと待ち合わせたのは、お昼どきを少し外した13時ごろ。「おなか空きましたねぇ」という私の言葉に、「まずはランチでも行きましょう」と高松さん。ゆる〜い空気が流れるなか、中崎町散策がスタートしました。
まずは、入りくんだ路地にひっそりたたずむタイ料理専門店『ピタックごはん』へ。今は無き京都のタイカフェでシェフをしていたピタックさんがオープンしたお店です。“敏腕料理人”と評判の彼が作る料理は、どれも現地の香りをまとっており、さながらタイにいるような気分を味わえます。誌面で見てめちゃくちゃ気になっていたお店なので、実際に行けてとってもハッピー!
席に着いて早々、「とりあえず一杯飲みますか」と高松さん。まずは今日の散策の成功を願ってビールでカンパイ!
グルメで世界旅気分を味わう「世界の中崎」でピックアップしたパッタイ1,000円は、言わずと知れたタイの名物グルメ。シャキシャキのもやしやナッツ、干しエビを麺としっかり混ぜ合わせつつ、卓上のナンプラー、ビネガー、唐辛子、砂糖で少しずつ味変して食べるのがおすすめなんだとか。
辛いもの好きな私はここぞとばかりに唐辛子をたっぷりと。タイの唐辛子って辛味が強いので、常に持ち歩きたいほど大好きなんです。優しいピタックさんのご厚意でガイヤーンもサービスしていただきました。どちらも食べ終わるのが惜しくなるほどおいしくて、次はゆっくり来ようと心に決めたのでした。
ピタックごはん
住所: 大阪市北区中崎2-2-13 (google map)
電話: 06-7410-6513
営業時間: 12:00〜15:00(LO 14:00)、18:00〜23:00(LO 22:00)
休日: 月曜、不定休
Instagram: @pitak_gohan
お次は、中崎町の中心から少し外れた“裏中崎エリア”に移動。アメリカで買い付けたアンティーク雑貨やアクセサリー、「サーチャー」と呼ばれるラジカセを中心とした音楽機器を販売しつつ、真空管ラジオなどのリペアを行なっている『starcats』へ。
「こんにちは〜」と入店すると、「あなたの知らないラジカセの世界」でラジカセの魅力を語っていた小西さんと店長のアケさん、そして愛犬のパティちゃんがお出迎え。もともと古い真空管ラジオやテレビのリペアをしていた小西さんは、とある青年との出会いをきっかけにラジカセの修理を行うようになったそう。気になるストーリーはNAKAZAKI ACTの誌面でチェックして!
「こんなにたくさん古いラジカセを扱っているお店って珍しくて、若い世代にも人気なんですよ」と高松さん。「とってもかわいいですね。使ってみたい!」と私も興味が湧いてきます。先日STAND MAGで開催した「ラジカセの世界」のリアルイベントも大盛況だったそう。
店内にはUS雑貨や音楽機器が所狭しと並び、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分に。「ここはぬいドリ(ぬいぐるみドリーム)でもめちゃくちゃお世話になっていて」と、おもちゃのメリーゴーランドに潜むワンちゃんをそっと手に取る高松さん。私も自宅にいるマスコットと同じペンギンのぬいぐるみを発見してテンションが上がりました!
気さくな2人とのおしゃべりに花が咲き、次のアポの時間まであっという間!「何時間もおしゃべりして帰っていく人も多いんです」と笑うアケさんの言葉通り、時間を忘れてくつろげる心地いい空間でした。おねむな様子のパティちゃんが終始癒やしを与えてくれて、私の心のエネルギーも満タンに。あぁなんてかわいい、ずっとずっと撫でていたい……。
starcats
住所: 大阪市北区黒崎町2-6 (google map)
電話: 06-6147-6998
営業時間: 13:00〜20:00
休日: 木曜休
Instagram: @starcats_vintage
続いて訪れたギャラリー併設のセレクトショップ『Lumps.』は、「中崎アートの世界」という企画にて、中崎町から世界へ羽ばたく2人のアーティストを紹介してくれたお店。店主が好きなものだけを集めたという空間には、洋服、CD、アート、ライフスタイル雑貨がジャンルレスに揃います。
「これがNAKAZAKI ACTで紹介したカルド トーマスさんのアート。よく見ると動物が隠れているんですよ」と高松さん。色彩豊かなアートに胸が高鳴りました。
併設のギャラリーでは、様々なアーティストのエキシビジョンを不定期で開催。まだ世間に知られていない若い世代やストリートアーティストにフォーカスすることも多く、新しいアートとの出合いに期待できます。
誌面ではアート企画で登場しましたが、実はコーヒースポットとしても人気なんです。「最近は浅煎りが多いけど、ここは深煎りで香りがとてもいいんです」と高松さんも絶賛。「うちの豆は東京の『DELLS COFFEE』から仕入れていて。おいしさの秘訣はとにかく贅沢に豆を使うこと。豊かなコクと深い香りを感じられるようにしています」と笑顔を浮かべる店主。1ヶ月に2回豆の種類が変わるので、来るたび違った味わいが楽しめるのも魅力です!
Lumps.
住所: 大阪市北区中崎西3-3-4 トキワビル1F (google map)
電話: 06-6131-4636
営業時間: 12:00〜20:00(変動あり)
休日: 不定休
Instagram: @lumps_osaka
STAND MAG
中崎町を拠点に編集活動を行う、元カジカジ編集部を中心としたクリエイタークルー。拠点とするアパートメントにはギャラリースペースを併設し、様々なイベントを実施する。
名越 亨