朽ち果てた廃屋群をDIYして村をつくる。廃屋ジャンキーの西村周治さんに、自身の取り組みや廃屋の魅力について聞いてみた。


廃屋のDIYは僕の使命であり、生きる意味のようなもの。今後は全国の廃屋を生まれ変わらせたい。

どんな思いが西村さんをそこまで掻き立てるんでしょうか。“この物件を生まれ変わらせたい”という気持ちの出どころは……?

ねぇ……、みんな何のために生きてるんですかね。

そんな深い部分になってくるんですか。生きている意味、みたいな?

最初はお金がないから、生きるために直さないとと思っていて。その後はみんなが案件を持ってくるから、誰もせぇへんしやらなあかんという使命感が生まれて。今は直すのが趣味みたいになってると思います。

ご自身と「西村組」の今後の目標はありますか?

あと2年くらいで「西村組」は解散しようと思っているんです。メンバーには全国に散ってもらって、地方で同じような取り組みをしてほしいなと。今はその拠点を探していて、この間は和歌山と淡路に行って、次は香川の島に行ってみる予定です。神戸に限らずいろんな場所を見てみようかなと。

私、香川県の田舎出身なんですけど、確かに空き家がめちゃくちゃ多いです。

そうですよね。田舎に行けば行くほど、活躍の場がありそうな気がするんです。当たり前のように一軒家を購入される方も多いと思いますし。

仮に解散した場合、西村さんはどちらへ?

全国の拠点を点々とすると思いますよ。一つのところに長く住めない性分なので、「上手くやってるか」なんて言いながら、みんなのところを順番に回るんじゃないのかな。自分の拠点は関係なく、これからもヤドカリのような暮らしを続けて、廃屋を生まれ変わらせていきたいですね。


<西村さんがお気に入りのお店>

自転車屋ポート(神戸市中央区相生町)
飲めるチャリ屋です。

ニューヤスダヤ(神戸市兵庫区西出町)
スパイスカレーのお店です。

ロストバード(神戸市兵庫区笠松通)
西村組のスタッフが運営している古着屋です。

ホルモン中畑商店(神戸市兵庫区東出町)
ホルモン串焼きのお店です。

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Profile

西村 周治

1982年、京都府生まれ。一級建築士・宅地建物取引主任士。神戸芸術工科大学建築学科を卒業後、ボロボロの長屋を改装して住み始めたことを機にDIYに目覚め、神戸市内の廃屋を改修しつつ引っ越しを繰り返す。2020年に有機的な建築集団「西村組」を結成、“無理をしない”を合言葉に日々廃屋と向き合う。

西村組
https://nishimura-gumi.net/home/

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