<ザ・ニューワールド>鳥羽シェフにインタビュー！大阪初出店の1年を振り返っていただきました！

<ザ・ニューワールド>は初の大阪出店であり、初の居酒屋業態ということでしたが、1年を振り返ってみていかがでしたか？

コロナで大変なことしかない1年でしたけど、いい意味で試行錯誤を繰り返して、雨降って地固まるっていうのを何回も繰り返した一年でした。大阪という土地になじみがなかったので、難しいと思う部分もありましたけど、今日久しぶりに＜ザ・ニューワールド＞の料理を食べたらすごく良くなってて、うれしかったですね。

試行錯誤をされての1年だったんですね。

お店のコンセプトも微妙に3回ぐらい変えてるんです。価格が高いんじゃないかとか、メニューの内容もいろいろ検討もしました。でも現場から「自分たちのやりたいことを貫いたほうがいいんじゃないですか」っていう意見が出て、それを聞いて今の形になって。それで今日来たら、お店がすごく良くなってたから最高だなと。

鳥羽さんからご覧になって、大阪の印象はいかがですか？

大阪好きですね。もともとたこ焼きも好きだし。大阪＝たこ焼きって超単純なんですけど（笑）。新大阪から心斎橋まで、目をつぶってても来れるんじゃないかってぐらい、大阪にフィットしてる感じが自分ではあります。

大阪と東京のお客さんに、違いはありますか？

ないと言えばないし、あると言えばあるかな。大阪のほうがちょっとフランクだし、自分たちのものさしで判断しますよね。流行ってるかどうかっていうより、自分たちで良いか悪いか判断する人が多い印象があります。有名だから良いとかそういう感じじゃないので。本当に、ちゃんといいもの作らないといけないな、と思ってます。

オープンから一年を経て、これからの<ザ・ニューワールド>の展開について教えてください。

最初は僕が作ったお店ですけど、今はスタッフみんなが自分たちで考えてやってくれているので、そろそろ任せてもいい時期が来たかなと思います。僕は最後にもうちょっとこうしたほうがいいかなって言うぐらいで、全体はスタッフがすごく考えてくれてる。僕がいないと流行らない店は目指してないので、みんなが考えてみんなで作っていく今の形は、すごく健全でうれしいですね。お店の雰囲気もめっちゃいいので、これからもっと<ザ・ニューワールド>が盛り上がると思います。

大阪で新店舗の展開などは考えておられますか？

<ザ・ニューワールド>の2号店とかも出したいし、いま大衆焼き肉に興味があるので、焼き肉なんかもやってみたいですね。

鳥羽シェフご自身がお店を作るうえで、大切にされてることを教えてください。

幸せの分母の数をふやすことと同時に、食を通して感動体験をどう作るかっていうのをすごく大切にしていて。お客さまを感動させることは、ただおいしい料理を出すだけではなくて、それはサービスかもしれないし、SNSでのコミュニケーションかもしれない。<ザ・ニューワールド>もそうですし、どうやってお客さまに感動体験を提供できるかを全店舗で考えていきたいなと思っています。

YouTubeのチャンネル登録者数も再生回数もすごく人気です。

まだ約60本しか動画がないのに、30万人の登録者数っていうのは異例だそうです。さっきのから揚げの実演じゃないですけど、僕のお店に来たことはないけど、YouTubeで知っている人は多いじゃないですか。そう考えると、幸せの分母の数をふやすという意味でも、やってみて良かったことのひとつだと思います。

忙しい中でも、常にやりたいこと、挑戦したいことがあるんですね。

時間がないとか大変なのはみんな同じだと思うんですけど、目の前のものごとをちょっとでも良くしたいと思うと、わくわくしちゃうんですよ。今日の実演でも、あそこにいる人がおいしく食べてくれたらいいなと思ってわくわくしたら、忙しいとか大変とか忘れちゃうんです。僕は本当に、料理していてもめんどくさいなって思うことはないんですよ。それをやりたくてこの仕事をしているから。わりとピュアですね。

忙しさより、わくわくが勝ってしまうんですね。そんな鳥羽シェフのこれからの展開も期待しています！

世の中のいろんなところを美味しくしていくみたいなこともやりたいし、今年は飲食店だけにとどまらず、もっと活躍の場が広がるんじゃないかなって思います。ぜひ期待してください。