入り口はキャッチーに、中身はディープに。満を持して京都にオープンしたレコードショップ・pinks vinylの正体。
ふざけるところはふざけて、中身はちゃんとこだわりたい。

『pinks vinyl』から定期的にアップされるユニークな映像についても。タカトさんが監督兼ディレクターとのことですが、映像をやり出したきっかけはなんだったんですか?
タカト:もともとインスタがめっちゃ好きで、iPhoneで、画角とかを気にしながら写真を撮るのが好きだったんです。それを見てたダイちゃんの勧めで一眼レフを買って、本格的に周りの友達の写真を撮り出したんですが、ある日、Jointzのメンバーから、やったこともないのに「PV撮ってや」って無茶振りされて(笑)。動画編集とかまったくしたことなかったんですけど、iMacを買って独学で編集ソフトを触って、PVを作ったのがスタートでした。
PVも作っているんですね!でも『pinks vinyl』の映像は、ある意味“かっこつけない”仕上がりになっていますよね。
タカト:今、かっこいい映像って、もう誰でもやれちゃうじゃないですか。自分が好きに作る動画は、ちょっと崩したいなと思って。それでJointzのメンバーがくつろいでる感じを撮った「pinks diary」というシリーズを始めたんです。その音楽版が『pinks vinyl』ですね。
ネーミング含め、そういう流れで生まれたんですね!「pinks diary」も、絶妙にラフな編集とBGMがクセになります。
CH.0:よく話してるのはスケーターのビデオですね。あれも、かっこよくキマってる本編に対して、スピンオフ的なラフめの映像もあったりするんですよ。お酒飲んでわいわいしてるだけみたいな。あれを本編にしちゃうのが、タカト流ですよね。
何といっても、GRADEEさんの存在感がキーだと思います。時にフォトグラファーになったり、時にラッパーになったり。それらも全てタカトさんのディレクションですか?
タカト:そうですね。なんというか、ダイちゃんは「だらしないけど愛されるキャラ」みたいなのがJointzの中で定着してるんですよ。その「いじられ&愛されキャラ」というのをうまく使わせてもらって、「なんでダイちゃんがこれしてんねん!」って周りから突っ込まれるようなシリーズを作っています。
それこそJointzはじめ、界隈からの人気は凄まじいものがありますよね。
タカト:結局、近い人間にしかウケてないですよね(笑)。でも「外に向けてこう見せたい」とかはあんまりなくて。Jointzの周りの人たちやダイちゃんの友達が笑ってくれたら良いな、くらいで作っています。
でも、めちゃくちゃふざけているようで、足を踏み入れれば本格派のレコードショップ、というギャップが、他にはない『pinks vinyl』らしさじゃないかと思います。
タカト:ちゃんとはしたいんですよね。レコードのセレクトにしても、上の世代の方が来ても「お、分かってるな」って思ってもらえるような。逆にそれ以外は何をしても良いなと思ってるんですよ。ふざけるところはふざけて、中身はちゃんとこだわるというところを意識しています。



かっこいいです。
GRADEE:でも、動画をアップするときに説明の文章が一切ないから、僕が店長やと勘違いしてる人も多くて(笑)
CH.0:ダイちゃんがお店に立ってないことに驚く人もいますね。「あの人、お店に立ってないんですか!?」って(笑)
記事を読んでいる人に向けて、伝えておいた方が良いかもしれませんね。
GRADEE:僕は『pinks vinyl』の店長ではなく、広告塔です!


pinks vinyl
住所: 京都市左京区田中東春菜町30-3 THE SITE - C
時間: 13:00〜19:00
休み: 火曜・水曜
TEL: 075-741-8399

ニシウチタカト
岡山県出身。大学進学を機に大阪に出てHIPHOPシーンに触れる。共通の友人を介して出会ったGRADEEと意気投合して遊ぶうちにTha Jointzのメンバーとも出会い、自然とクルーに加入。現在は、『pinks vinyl』オーナーとして店舗運営やレコードの買い付け、買い取りを行う一方で、映像ディレクターとしてブランドCMやアーティストのPVなども作成する。

CH.0(チョウ)
京都出身・在住のDJ/ビートメイカー。兄の影響で小学生時代からHIPHOPに興味を持ち、高校からDJの活動をスタート。二十歳ごろには、西海岸のHIPHOPカルチャーに触れるため、カリフォルニアで丸一年ほどを過ごす。現在は自主レーベル・「Onda Bubbles」のファウンダーとして関西から発信を行う一方で、KID FRESINOのライブDJとしても全国的に活動中。

DJ GRADEE(グラディー)
東大阪出身。大阪を拠点に活動するHIPHOPクルー・Tha Jointz所属。小学生時代から周りと違う音楽性を養い、高校からは日本語ラップに熱中する延長で海外のHIPHOPも聞き始め、DJデビュー。『pinks vinyl』のCMに出演する名アクターとしても知られる(他の2人からの呼び名は「ダイちゃん」)。