終焉を迎える味園ユニバースで送る、怒涛のエンターテインメント「全日本赤犬歌謡祭」


これで見納め! ねぶたにレーザー、サインボールまで、サービス過積載のフィナーレ。

さっきまで見ていた光景は何だったのか?という雰囲気が漂った後、客席からはアンコールの声が上がり、ここで幕間ゲストとして劇作家・演出家の後藤ひろひとさんが登場。アコーディオン奏者・かんのとしこさんの伴奏で『Heroes』、アカペラで『Jersey Girl』を披露し、圧巻の歌声を響かせました。

アンコール1曲目は、現在、全宇宙のヒットチャートを賑わしている宇宙歌謡『アンドロメダ大将軍』。ワンマン公演でいつもお世話になっている電子工作グループ・ヅカデン(宝塚電子倶楽部)による壮大なレーザーショーが繰り広げられ、気分はもう未来! Tシャツのデザインにもなっている味園×赤犬のロゴも照射され、我々もテンションぶち上がりました。

レーザーの光に包まれながら『アンドロメダ大将軍』が終了すると、間髪入れず全日本赤犬歌謡祭の名物・ペガサスねぶたの巡行がスタート。七色に輝くペガサスが会場をゆっくりと練り歩き、お客さんと我々の小宇宙(コスモ)は最高潮へ。長い時間をかけてステージに到着すると、本当のラストナンバー『酔わせてよ神戸』が始まります。間奏ではゲストやスタッフ全員がステージに登壇し、恒例のサインボールのプレゼントも。かくして2時間30分にも及んだ全日本赤犬歌謡祭は、ついに終演を迎えたのでした。

閉館を惜しむセンチな思いもありますが、これだけたくさんのお客様と共に味園ビルの最後を飾ることができ、多幸感ここに極まれり……と思っていたら、最後の最後、謎の解説者によって、この公演が映画番組『日曜ロードショー』のプログラムであったことが明かされたのでした。

自分で振り返ってみて何を言っているのか分からなくなるほどの混沌(毎度のことですが)となった今回の全日本赤犬歌謡祭。これだけの祭を何度もやらせてくださったユニバースには本当に感謝以外の言葉が見つかりません。

そして今後、我々はどこでワンマンをやればよいのだろう……ここまでやらせてくれる会場は早々ないぞ……と、次の展開に頭を悩ませつつ筆を置きたいと思います。

おまけ 楽屋ショット

毎回、たくさんのゲスト・スタッフであふれかえる全日本赤犬歌謡祭のバックステージ。客席に引けを取らないほどに賑わった様子をご覧ください。

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Profile

赤犬

1993年、大阪芸術大学の学生で結成。大阪のライブハウスを中心に活動し、2010年、二代目ボーカルとしてタカ・タカアキが加入。2015年には渋谷すばる主演の映画『味園ユニバース』に本人役で出演する。各種イベントへの出演のほか、ワンマン公演『全日本赤犬歌謡祭』など、自主企画も開催している。2023年に30周年を迎え、現在もマイペースに活動を展開中。

https://www.akainu.com/

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