ポップスからヒーリングへ、東京から奈良へ。元CHAIのMANAKANAが見せてくれる、日常と呼応する心地よくも新しい音の世界。

独自のスタイルと感性で国際的な音楽シーンに存在感を放ち、海外の大型フェスにも出演してきたバンド「CHAI」。“ネオかわいい”、“コンプレックスはアートなり”というコンセプトのもと、前向きで自由なメッセージを発信しながら、世界中に共感の輪を広げてきました。そんな彼女たちが2024年3月のツアーを最後に活動を終了してから1年。フロントマンを務めた双子の姉妹、MANAさんとKANAさんは、現在「MANAKANA」というヒーリングミュージックユニットとして新たな表現の旅を歩み始めています。2025年4月には、新たな音楽性を反映したアルバムをリリースし、これまでとはまた違った世界を私たちに見せてくれています。さらに、拠点を東京から奈良へと移し、自然に寄り添う暮らしの中で音楽と向き合っているMANAKANAのふたり。新たな土地で見つけたインスピレーションや、これから描いていくビジョンについて、お話を伺いました。

東京にちょっと飽きたというか。いろんな刺激はあるんだけど、都会じゃないところに住んでみたいなと思って(KANA)

2024年3月のツアーファイナルから、ちょうど一年が過ぎました。この一年をどんなふうに過ごされていましたか?

MANA:曲作ったり、いろいろやったね。

KANA:かなり自由に、とにかくゆっくり過ごしてました。CHAIを始めて、本当に久しぶりに海外に行かなかったんですよ、この一年。久しぶりに一年ずっと日本にいて。なんか日本の良さを改めて感じたね。

MANA:毎年3回ぐらい行ってたからね。

KANA:ゆっくり曲を作る時間もあんまり作れなくて。内側から出るものを大事にはしてたけど、無理やり出さなきゃいけないタイミングもあったりしたから。でもわりとこの一年は、自分たちの中から出てくるものを生み出しているっていう感覚を思い出せました。

CHAIのボーカル&ギターを務めたKANAさん。

自分たちのやりたいことに気付ける時間を取り戻せたというか。

KANA:そうですね。かなり気付けたなという気がします。

奈良に拠点を移されたのは、どんなタイミングだったんですか?

KANA:1月に引っ越したんですけど、家を建てる計画をしていたので、1年半ぐらい前にはもう引っ越すことは決まってました。

こちらには知り合いの方とか、なにかご縁があったんですか?

KANA:ぜんぜんご縁もないし、奈良の友達も一人もいないんですけど。私が世界遺産とかそういうのが好きで、近くに住んでみたくて、最初は京都がいいなと思ってたんです。でも吉方位ってあるじゃないですか、世帯主の旦那さんをみてみたら、京都がガン外れで奈良がガン当たりで。まわりの友達にも、KANAはぜったい奈良のほうがいいよって言われたし、奈良にも世界遺産あるし、じゃあ奈良にするかみたいな感じで。

その時はもうCHAIの解散は決まってたんですか?

KANA:決まってないですね。決まってはないけど、東京にちょっと飽きたというか。いろんな刺激はあるんだけど、もともと名古屋出身っていうのもあるし、都会じゃないところに住んでみたいなと思って。もうちょっと生活を見つめ直したいという感覚になりました、だんだんと。

「苦しいくらい犬が好き」というおふたりに可愛がられている、KANAさんの愛犬・あんちゃん。

MANAさんはその話をお聞きになっていたんですか?

MANA:ずっと聞いてました。私も東京を離れる気ではいたので、最初はニュージーランドに住みたいなと思ってたんですけど。でもKANAが奈良に行くから、奈良も見てみようと思って。そしたら平城京とかいろいろあったから、こりゃいいわ!となって、一緒に引っ越しました。多分また一緒に音楽作るだろうなっていうのもあって。

実際に住んでみてどうですか?

MANA:めっちゃいいです!東京より全然いいです。

CHAIのボーカル&キーボードを担当したMANAさん。

でも、何にもなくないですか?

MANA:それがいいですね。刺激っていう部分では東京は新しいものが多いし常に海外からの情報も早いんだけど、人の流れもせわしないし、空気も花粉とか砂ぼこりも多いし。もともと東京に行きたくて行ったわけじゃなくて、売れるために上京したんですよ。目的がそれだったから、もう住む理由もなくなったかなっていう。

KANA:あと、これは後付けなんですけど、引っ越したいと思った当時は、音楽をやめるつもりだったんですよ。CHAIを解散したらもう音楽はやめようと思ってたんだけど、たまたま引っ越す前に、ヒーリング音楽やりたいと思って。そしたら、こっちでは生活環境と自分の中にある音が全部つながってるように感じて。生活と音が一体化してる感覚。

MANA:めっちゃわかる。

KANA:今はすごく、音楽が生活になってる。前は生活じゃなかったから。そういう意味では、あのタイミングで引っ越して良かったなって思いましたね。

次を考えてCHAIをやるのが、私はCHAIに嘘をつくみたいで嫌だったんですよね。CHAIだけをやりたかった、だからやり切った後に考えた。(MANA)
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Profile

MANAKANA

世界中で活躍していた元ガールズバンドCHAIの双子フロントマン。現在はヒーリング音楽を中心に、“魂の出発”そして“魂に響く音霊”を表現し、ライブ活動やモデルなどを通して幅広く活動中。

MANAは音楽やアートを通してアーティストとして、またポットキャストでエッセイを配信中。KANAはインディアンフルート奏者として活動。ヨガインストラクターの資格、RYT200を2021年に取得。
 
オフィシャルサイト:https://manakana.bitfan.id/
 
Instagram
MANA:@chaimanakana3333
KANA:@chaikanaaaa

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