表現の場づくりに徹する絶妙コンビ!関西最大級の無料ローカルフェス『GREENJAM』を仕掛ける大原智さん・大塚克司さんに、イベントにかける思いを聞いてみた。


来年は『GREENJAM』10周年!僕らの活動が、結果として誰かの一歩や街の元気に繋がれば嬉しいです。

改めて『GREENJAM』にかける思いをお聞きしたいです。

大原:思い……ね、僕らそんな大層なものは持ってなくて(笑)。結構ふわっとしてるんですよ。新しく実行委員に入ってくれる方にもびっくりされるんですよ。もっと熱い感じでやってるかと思ってたって。たまに残念がられます(笑)

話を聞いていて私も意外だったというか、街を盛り上げたい!みたいなワードがあまり出てこなくて……。

大原:僕自身は昔からコミュニティみたいなのが苦手で(笑)。「みんなで」みたいな空気感の中にいると違和感を感じてしまうタイプなんです。

そう言いつつも大原さんは、みんなが集う場所を作っていますよね。なんだか不思議な気がします。

大原:人が生きていくうえでのコミュニティの重要さは理解していて、もちろんあったほうがいいと思うんです。僕の理想としては、それぞれの人やお店の周りのコミュニティが点在している世界観なので、僕自身とか『GREENJAM』のコミュニティを大きくしたり強固にするみたいなことに興味持てないんですよ。実際『GREENJAM』の関係者も、それぞれがすごく仲がいいわけじゃない。異なるコミュニティが知らずに一つの空間を作ってるというのが、僕の好きな世界観なんです。

まさに世界観こそ『GREENJAM』そのものですね。それぞれのコミュニティを全部一緒にして、みんなで楽しもうぜ!みたいなのじゃないということですか?

大原:近年は特にそういうムーブメントもありますが、僕はやっぱり苦手です(笑)。でもコミュニティの重要性や素晴らしさは理解しているから、そういう部分は大塚に託していて。コミュニケーション能力も高いし細やかな配慮もできるので頼りっぱなしです。

おふたりは本当にいいコンビなんですね。

大原:いいバランスなのかもしれません。

取材後、近くのたこ焼き屋さんでたこ焼きをご馳走になりました。

その役割分担ができていることで、きっといろんなことを実行できるんだと思います。『GREENJAM』の今後についてお聞きしたいんですが、来年は10周年になるんですよね。

大原:もちろん開催はしたいと考えています。今年池田でやらせてもらって、猪名川河川敷運動公園や池田の人に対して愛着が湧いていて。単純に、じゃあ来年から伊丹に戻ってやります!ありがとうございました!みたいなのは嫌ですね。何かしら今年と来年の繋がりを持たせたいなと思っています。

イベントを10年続けるのって、すごく大変なことですよね。

大原:無料の万人イベントですからね(笑)。自分たちでもよくやってこれていると思いますよ。最初の実行委員メンバーは10人くらいだったからなぁ。

『GREENJAM』の実行委員は常に間口を広げていて、やりたい人がいたら一緒にやろうという感じなんですか?

大原:「こういうことしたい」と意見を持ってきてくれること自体が貴重やから、尊重したいし実現したいけど、協力してくれている他の方とのバランスを調整しつつですね。難しいことを考えなきゃいけない場合も多いです。

来るもの拒まずだけど、大人の事情もあるということですね。ちなみに今日取材場所として使わせていただいているこちらは、大原さんが運営している施設になるのでしょうか?

大原:今年の夏に伊丹中央サンロード商店街にできた『POT』という複合テナント施設で、イタリアンや写真館、花屋さん、子ども服のお店などが入っています。遊休物件をリノベーションして活用する事で、店舗を持てたり、各お店がそれぞれのコミュニティを作るきっかけになればいいなと思って『sukima不動産』という不動産事業を始めました。1坪から借りることができるので、お店をしたい人や事務所を借りたい人のスタートにもぴったりだと思います。

まだオープンしたばかりなんですね。おもしろい場所になりそうです。

大原:そうですね。まぁ入居する人はほとんど大塚に繋げてもらってますけど(笑)

やっぱり素敵なコンビです(笑)。これからチャレンジしてみたいことはありますか?

大塚:僕が店主を務めている『もぐらカフェ』では、日替わり店主の営業をしていて、そこにチャレンジしてくれる人がもっと増えてくれたらいいなぁと。あとは、日本から出るチャンスをうかがっています。今日のお話の通り、僕も大原もそこまで伊丹にこだわってるわけじゃなくて、たまたまおもしろい人にたくさん出会えたのが伊丹だったというだけで。

大原:よく取材を受けると、「地域活性化」「伊丹を元気に」みたいなワードが並ぶんですが、ムズかゆいです。時と場合によっては自分でも使いますが(笑)

私は地域活性化に重きを置いたイベントなんだと思っていました。だから今日お話を聞いて、それが一番の理由じゃないんだと少し驚いた部分はあります。

大原:いや、『GREENJAM』も不動産業も、実際活性化には繋がっているし、それは嬉しいことなんです。だけどそれがバイタリティではないし、もちろんみんなが喜んでくれたら励みになるんですが、そういった地域への還元は結果にすぎない。特に『GREENJAM』は、毎年開催することで何かにチャレンジしたいと考える人も増えて、それが街のエネルギーに繋がっている。それは実感できてもいますし、嬉しいことだと思っています。

大塚:僕個人としては、これからの未来を担う子どもを絡めたイベントをやっていきたいです。早い段階でお金儲けができるよう教育するとかね(笑)。それって学校で学べないことだけど、社会に出ると少なからず必要なことだと思うので、自分で生き抜く力を身に付けてほしいなと。僕ら大人が目一杯楽しんでいるので、子どもたちにもそれを伝えたいですね。

イタリアン、花屋、写真スタジオなどが入居する複合施設『POT』。

<大原さん・大塚さんのお気に入りスポット>

GO!DON(伊丹市中央区)
「伊丹で服屋って……」と言われながら、今や誰もが認める人気ショップになった服屋さん。伊丹に来たら寄ってください。

三笠屋(伊丹市中央区)
ちびまる子ちゃんに出てきそうな、たこ焼き屋さんです。イケてます。

ぎょう(伊丹市中央区)
昔ながらの喫茶店です。コーヒーを頼むとコーヒーゼリーが付いてくるんですが、ほとんどの人が残してます。けどやめない、というかっこいいお店です。

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Profile

大原 智

伊丹市出身、『一般社団法人GREENJAM』代表。バンド活動を経て、11年より音楽教室を主宰。14年より地元の同世代の仲間たちと無料の音楽フェス『GREENJAM』をスタートし17年に社団法人化。最近は伊丹の空き物件を改装して物件貸しを行う「sukima不動産」を始め、新たなチャレンジを応援する。

Profile

大塚 克司

伊丹市出身、『GREENJAM』共同代表。通称“かっちゃん”。伊丹中央サンロード商店街にたたずむ『もぐらカフェ』の店主を務めており、その気さくな人柄でみんなの相談役に。ダンスのインストラクターなども行っている。

Event Data

GREENJAM

音楽、アート、ファッション、デザインなどが融合した関西最大級の無料ローカル野外フェス。2014年のスタート以来、市民と一体となり開催されている。

HP:https://itamigreenjam.com/
YouTube:ITAMI GREENJAM公式チャンネル

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