『たとえばボクが踊ったら、』がカムバック!仕掛け人である夢番地の大野さんとMCを務めるFM802の加藤さんに、開催に向けたいろんな想いをインタビュー。

『たとえばボクが踊ったら、』、このフレーズを聞くと何だかワクワク&ソワソワしません?そんな音楽&フェス好きの人なら誰もが知ってる関西の名物フェスが、ついに3年ぶりに開催されるんです!昨年、コロナ禍のために開催が断念となった時は、たくさんの“たとえばファン”が悔しい想いをしたんじゃないでしょうか。もちろん、その想いは主催者側も同じ!ということで、『たとえばボクが踊ったら、』の仕掛け人である夢番地の大野さんと、MCを務めるFM802『UPBEAT!』の“カトマキ”こと加藤真樹子さんにインタビューをしてきました。立ち上げの経緯から伝説となったあの日の話、今回の見どころ、大野さんのプライベートの話まで、音楽愛にあふれる2人の想いがギッシリ詰まってます。それでは9月11日(日)の本番に向けて、“たとえばモード”全開でいきましょー!!当日はまた、新たな伝説が生まれるかもしれないっすね!!

SPECIAL OTHERSのライブが始まり、「最高やなービールうまいなー!」って言うてたんですけど、The Birthdayが始まる前にはドシャ降りになって雷も鳴るし…。

『たとえばボクが踊ったら、』の第1回目は2016年でしたが、まずは立ち上げの経緯や想いの部分から聞かせていただければと!

大野:実はタイトルだけは、その10年以上前から決めてたんです。フェスとかをするなら使いたいなと思って。いろんなタイトルのフェスはあるけど、考えついたのが『たとえばボクが踊ったら、』でした。

ふと思いついたんですか?

大野:森田童子さんの曲で『たとえばぼくが死んだら』という曲があるんですけど、記憶のどこかに残ってたんでしょうね。ふと昔に聴いたことを思い出して、“死んだら”の部分を“踊ったら”に変えたんです。

初めてフェスの名前を聞いた時、一般的な●●●フェス的なものと違ってめちゃいいなと思いました。タイトル自体がアクションになってますし。

大野:ただ、パッと聞いただけでは何か分からないんですけどね(笑)。まぁそれもありかなと。大阪的な発想かもしれないけど、『たとえばボクが泣いたら』とか色々広げていけるし、“ボク”を“アナタ”に変えることだってできる。とりあえず1つ立ち上げて、どんどん派生していけばいいなと思って付けたタイトルなんですよ。

なるほど。秘蔵だったタイトルをカタチにできたのが2016年だったんですね。

大野:他にはない対バンで何かできないかと考えてて、担当してるThe BirthdayとSPECIAL OTHERSの2マンでやったらおもろいかなと思って。普通は対極にあるバンド同士なんですけどね。それぞれのメンバーにも相談したら、「おもしろそう!」ってことで、服部緑地野外音楽堂で記念すべき第1回目が開催できたんです。真樹ちゃんにもMCをお願いして、これまで全部やってもらってます。

まさかの対バンのメンツですが、それを聞いて加藤さんはどう思いました?

加藤:とにかくおもしろそうな組み合わせだと思いましたね。The BirthdayとSPECIAL OTHERSは私も大好きで、大野さんを通じて番組にも出演してもらってましたけど、対バンになるとは!って感じでした。さすが大野さんっぽいなと。ラインナップももちろんですが、あの第1回目でいきなり伝説が生まれたことで、続けざるを得なくなった部分もあるとは思います(笑)

確か、すごい雨だったんですよね?

大野:当日はめちゃくちゃ晴れて、最高のフェス日和だったんですよ。

加藤:うん、すっごくキレイな天気だった!

大野:SPECIAL OTHERSのライブが始まり、「最高やなービールうまいなー!」って言うてたんですけど、ステージの転換が30〜40分あり、その時に雲行きが急に悪くなったんです。The Birthdayが始まる前にはドシャ降りになって雷も鳴るし、普通なら完全に中止のレベル。

加藤:でも、事故なく最後までできて本当によかったよね!

大野:会場側からも「どうします?」と言われたんですが、転換もあったから20分くらい押すようにして様子を見てたんです。会場はステージの後ろに屋根があるので、お客さんには移動もしてもらいつつで。

加藤:「みんなこっちに避難してー!」と言っててましたね。「濡れてもいい人はそのままで、どうしようもない人はこっちに逃げてー!」って。

大野:それで、会場がセンターステージに変わったわけですよ。雨は一向に止まないけど、「もうやるしかない!」ってことで、The Birthdayも登場してくれてライブが始まりました。とんでもない雨を受けてましたけど、あの時のびしょ濡れになりながら歌うチバさんは、ほんまにカッコよかった。

加藤:もうね、めちゃくちゃカッコいいんですよ。

大野:今思い出しても鳥肌が立つくらい。しかも、服部緑地野外音楽堂なんで特殊効果はないんですが、雷がその代わりになってバンバン光るんです。それがとんでもない演出になり、お客さんもめちゃくちゃ盛り上がってましたね。

今でも伝説として語り継がれてる第1回目のThe Birthdayのステージ。

普通じゃ絶対にできない演出ですよね。

加藤:「なんじゃこりゃー!」みたいな感じでしたよ。

大野:みんな完全に諦めるくらいびしょ濡れやし、「もうとことん行ってまえ!」状態。今まで観たことないくらいの盛り上がりでしたね。

加藤:とにかくすごいテンションでしたし。でも不思議なんですが、ライブが終わった頃には雨も止んだんです。本当にライブ中だけ大雨で…。

大野:あの時は打ち上げも最高やった。メンバーやスタッフみんなで梅田の居酒屋でしこたま飲んで、「あの雷はすごかったなー」とか、話のネタも尽きなかったですね。

まさに伝説ですよね。主催者側としても手応えはあったと。

大野:いいフェスができたなと思いましたね。SNSでは「伝説のライブが!」みたいに拡散されてて、こっちとしてはおいしいなと。それで、2回目も開催しようとなったんです。

誰もしたことがないのは何かなと考えた時に、フェスしてるのに出演アーティストが全て自分の担当だったらおもろいなと。『たとえばボクが踊ったら、』は、完全にそこですね。
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Profile

大野 秀幸

コンサートのプロモーターである株式会社夢番地に所属。『たとえばボクが踊ったら、』の仕掛け人として、出演アーティストが全て自身の担当というフェスを立ち上げ、日本のイベントシーンでも異彩を放つ。アーティストからの信頼も厚く、ゆるいスタイルがモットー。フェスの時は率先して楽しむのも真骨頂。

https://www.t-b-o.jp/
https://www.yumebanchi.jp/

Profile

加藤 真樹子

FM802に所属するDJ。大学在学中にラジオ制作に携わりながら、ラジオDJ、イベントMC、テレビ番組のレポーターなどを経て2002年にFM802でデビュー。“カトマキ”の愛称で親しまれ、現在は月〜木11:00〜14:00の『UPBEAT!』を担当しながら、イベントMCや雑誌での音楽レコメンドの執筆、アロマセラピストとしても活動中。『たとえばボクが踊ったら、』では、第1回目からMCを担当している。

https://funky802.com/upbeat/

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