ネオン輝くカオスな地下街へ潜入! 金輪際セメ子の「心斎橋ネオン食堂街」内覧会レポート
ビールがあればだいたい幸せなライター・金輪際セメ子が3月17日(水)、心斎橋PARCO地下2階「心斎橋ネオン食堂街」のオープンに先駆けた内覧会に潜入。のべ6軒を回り、配信イベントとして開催された大宮エリーさんの「スナックエリー」にお邪魔してきました。途中からただの酔っぱらいですが、どうぞお付き合いください。
これが東京の最新鋭!大阪初上陸のポップカルチャー居酒屋。
記念すべき一軒目は「ザ・ニューワールド」。東京・代々木上原にあるミシュランの星付きシェフ、鳥羽周作さんのフレンチレストラン「sio」の新業態で、なんと大阪初進出となるお店です。
まずはビールから。ザ・モルツ。美味い。
今日は内覧会スペシャルということで、三種類の付き出しをいただきました。しゅうまいの上には、かにかまのからし和えに木の芽のせ。鯖缶もマヨで合えたのち、玉ねぎやセロリをのせたサラダ仕立て。そして唐揚げは、奈良漬マヨが添えられています。奈良漬けをこんなおしゃれなお店で出してもらえるなんて、奈良出身としては嬉しい限り。
そしてここ、お出汁の飲み放題サービスがあるんです。このお出汁がまあ美味い。上品だけど、旨味しっかり。
お料理はどれも手が込んでいて、気が利いていてすばらしく美味。でもそんなクオリティの高い料理をカジュアルに出すところが心憎いというか、なんとも粋です。居心地も抜群に良くて、私のような友達の少ないぼっちも、ここなら気軽に飲めそうだなと思いました。
ザ・ニューワールド
06-6786-8292
神戸牛×クラフトビール、有りそうでなかった組み合わせ。
続いて2軒目は、神戸牛とクラフトビールを一緒にいただける「鉄板焼き肉バル 麦と大地」。神戸牛専門店の系列なので、お肉の質に間違いなし。さらに日本と世界のクラフトビールが豊富に揃うと聞いて、これはもうわくわくが止まりません。
まずはショーケースを見せていただいて、ゴッドファーザースーパーストロングという銘柄を選択。イタリアかと思ったら、インドのビールでした。
では本日の2杯目。いただきます。
付き出しは、燻製ジャンボン・ド・パリ。燻製した豚モモ肉を原木から切り落としたもので、生ハムよりもう少し火が入った感じ。脂に甘みがあって美味しいです。
そして、お待ちかねの神戸牛。A5ランク神戸牛のミスジステーキを注文しました。運ばれてきたのは、ミディアムレアに焼き上げられた美しいお肉。岩塩、わさび、醤油でいただくのですが、断然わさびがおすすめです。刻んだ葉わさびや出汁を合わせたこの特製わさびと、甘みのあるお肉の組み合わせがもう絶&妙。
ほかにも神戸牛の極上赤身ステーキやあぶり刺身、肉寿司など、気になるメニューがいっぱい。しかも意外とリーズナブルなので、神戸牛デビューにもおすすめです。
鉄板焼き肉バル 麦と大地
06-6281-8529
ギャップにやられる、下町中華のふりをした本格中華!
三軒目にやってきたのは、「大衆中華酒場 若林」。下町っぽい賑やかさが、庶民派の私は落ち着きます。でも下町っぽいのは雰囲気だけで、実はこちらのシェフは超一流ホテル出身。洗練された、ホテル仕込みの本格中華が味わえます。
お酒は中華カクテルがおすすめということで、黒烏龍茶のカクテルをいただきました。
お料理は、名物麻婆豆腐をオーダー。名物とあって期待が高まります。さっそく一口食べてみたところ……あれ、甘い。辛くない。熱くて一瞬「辛い!」と思ったんですけどそれは思い込み&条件反射で、ちゃんと味わってみるとぜんぜん辛くなくて、むしろこっくり甘い。ひき肉もごろっとボリュームのある感じで、しっかりお肉感が味わえます。スタッフさんによると、味噌やピーナッツを使っているそうです。なるほど、これがホテル中華!
店名の「若林」とはそのままシェフのお名前だそうで、どの方かなー?と思っていたらグラスにヒントが。そして顔を上げると、目の前におられました。
まち中華のふりをしてホテル仕込みの本格中華を出してくる、このギャップにやられます。ちなみにこちらのお店の名物酢豚は、ナイフとフォークで食べる斬新スタイル。次はぜひ、酢豚を味わってみたいです。
大衆中華酒場 若林
06-6281-3117
テンパると遅くなる(笑)、魚屋のスタンティングすし。
だいぶ酔いもまわってきた4軒目、今度は寿司をつまみに「ニューすしスタイル」へ。「魚屋の呑める寿司屋」とのことで、私はドリンクもお寿司も300円(税込330円)均一の立ち食いスタイルのほうにお邪魔しました。
ま、とりあえずビール。
お寿司は、クセ皿をオーダー。本皮、かにみそ、いわし。どれもひと手間加えてあって美味しい。これで一皿330円です。
あと、貝の皿と鮮魚の皿もいきたかったのですが、お腹いっぱいで断念。次回に持ち越します。今回は立ち食いすしでしたが、着席のほうはまたメニューが全然違うみたいなので、そちらも行ってみたいです。
ニューすしセンター
06-6786-8580
老いも若きも男も女も、行き交う人がみんな楽しげ。
さて、次はどのお店へ行こうかとふらふら。人も増えてきて賑やかです。どこを切り取っても映えるので、写真を撮る人もいっぱい。行き交う人々の顔が、マスク超しでもご機嫌なのがわかります。
利益ちゃんと出てますか?不安になるほどコスパがいい!
そして行き着いたのが、「立呑み処 七津屋」さんでした。愛媛県愛南町漁港から直送されるお造りがとにかく美味ということで、愛南2種盛り(真鯛・媛スマ)を注文。媛(ヒメ)スマってご存知ですか?愛媛県で養殖に成功した魚で、全身トロといわれる高級魚だそうです。
大阪ではまだなじみのない媛スマですが、これは絶対食べておいたほうがいいやつです。間違いないです。ほかにも、串カツやおでんなど定番のアテがずらり勢ぞろい。しかもどれもこれも安い。もう飲むしかないです。
立呑み処 七津屋
06-6251-5537
さらに盛り上がるネオン食堂街、私の酔いも絶好調。
芸人さんによる食べ歩きや、関西のグルメインフルエンサーによるトークなど、イベント満載の内覧会。もはや完全にできあがった私は、メインステージでポールダンスを見たり、知り合いに会って挨拶したり、トイレに行ったり……と、取材も忘れて勝手にうろうろ。
そしていよいよ、大宮エリーさんの「スナックエリー」へ!
宴もたけなわといった感じの内覧会、いよいよ19:45から大宮エリーさんの「スナックエリー」がスタート。普段はインスタで配信している「スナックエリー」が心斎橋PARCOに出張とのことで、図々しくもカウンターにお邪魔してきました。
私もいろいろお話を振っていただいたのですが、酔いと緊張でロクな返しができませんでした……。でも座ってお2人のトークを聞いているだけでご機嫌。お隣のマダム(ジュンゾウさんのお母様でした)ともたくさんお話しさせていただいて、多幸感マックスで終了の時間を迎えました。
最後に少しだけ時間をいただいて、大宮エリーさんのインタビューを敢行。心斎橋PARCOのこと、大阪のまちへの想いなどをお聞きしました。
9年ぶりに心斎橋にPARCOができることについて、エリーさんはどう感じておられますか?
渋谷のPARCOで個展をさせてもらって、次は大阪に……と思ったら、大阪にPARCOがなかったんですよ。生まれ故郷なのに!そもそも、大阪にPARCOがないっておかしくないですか?だから今回のオープンは、私にとっても念願がかないました。
新しい心斎橋PARCOをご覧になって、いかがですか?
こんなファンキーでアナーキーな店ができると思ってなかったので、大阪はやっぱり面白いなって思いましたね。大阪=面白いみたいなイメージありますけど、でも最近はこれっていうものはなかった。昔は岡本太郎の「太陽の塔」とか度肝を抜かれるものがあったけど。でもここは、それに匹敵するぐらいのパワーがありますね。
エリーさんは大阪のご出身なんですよね?
小学校に上がるまでかな。阿倍野区の出身で。千里中央のセルシーにあった、体操教室も通ったりしてました。大阪を離れても親が関西人なので、家の中ではずっと関西弁でしたね。
エリーさんのアイデンティティの何割かは、大阪で培われたものですか?
それはありますね、幼少期を過ごしたっていうのは大きいと思う。今は仕事で来るぐらいですけど、地元感はあるし、帰ってきたなって感じはします。特にこの食堂街は、私の知ってる懐かしい下町の大阪の感じがあって、すごい嬉しいですね。
また大阪での活動も、期待しています!
PARCOもできたし、これからふるさとでいっぱいできることが広がっていくんちゃうかなって、私も楽しみにしてます。もっと大阪にも友達ほしいし。今日はここのオープニングセレモニーでしたけど、自分にとっても何か良い兆しをもらったなって感じがします。
TANK酒場/喫茶
06-6786-8150
これにて、金輪際セメ子の「心斎橋ネオン食堂街」内覧会レポートは終了。夢のように楽しい時間でした。また近々飲みに行きます。